火の鳥シリーズを読む順番!黎明編の次に読むべきは未来編?それともヤマト編?

手塚治虫作品
スポンサーリンク

火の鳥は手塚治虫のライフワークと呼ばれます。

黎明編、未来編、ヤマト編、宇宙編…と、〇〇編と呼ばれる物語がたくさん存在します。

通常の漫画のように1巻、2巻…となっていないので、火の鳥シリーズはどの順番で読めばいいか迷ってしまいます

ぽこ
ぽこ

このページでは火の鳥はどの順番で読むべきなのかを解説します!

まずは火の鳥シリーズの構成を知っておこう!

火の鳥シリーズは、「その生き血を飲むと永遠の命を得られる」という伝説の鳥・火の鳥をめぐる人間の営みを通じて、人間の歴史を書き出そうという壮大な物語です。

面白いのは、1巻、2巻…と続いて行く物語構成にはなっていないこと。

手塚治虫自身が書いた「『火の鳥』と私」というエッセイによりますと…

第一部の黎明編のつぎは未来編となります。私は、新しいこころみとして、一本の長い物語をはじめからと終わりから描きはじめるという冒険をしてみたかったのです。そして、その次の話は、またもや古代に移って黎明編のあとの話となります。こうして交互に描いていきながら、最後には未来と過去の結ぶ点、つまり現在を描くことで終わるのです。

…と、構想が語られています。

つまり…

  • 1巻目が物語のはじまり
  • 2巻目は物語の終わり
  • 3巻目は1巻の続き
  • 4巻目は2巻目の前の話
  • 5巻目は3巻の続き…

…というように、過去未来過去未来…の順番で描き、しかも過去はどんどん時間が進み、未来は時間が戻っていき、最終巻で現在という時間で物語が交差する…当初はそういう予定だったようです。

結局火の鳥は未完なので、物語が現在で交差するところまでは進まず、しかも最後に描いた太陽編はこれまでの時間構成から外れた物語となっています。

最もポピュラーなのは「執筆順に読む」こと

火の鳥の1巻目に該当するのは、3世紀の邪馬台国あたりの時代を描いた黎明編です。

これは手塚治虫自身も「第一部の黎明編」と明言しているので、黎明編から読み始めるというのは間違いないですね。

で、時系列でいえば3世紀の黎明編の次は、4世紀あたりを描いたヤマト編なのですが、黎明編の次に描かれたのは一番未来のお話にあたる未来編です。

黎明編の次に読む物語は、時系列順に読むならヤマト編、描かれた順番で読むなら未来編となります。

手塚治虫自身が「黎明編のつぎは未来編」と言っていることから、作者の構成に沿って読むなら、火の鳥は物語の時系列順ではなく描かれた順に読むのがスタンダードな読み方でしょう。

執筆順はこのような順番になります。

シリーズ名発表された年舞台となる時代
黎明編1967年3世紀(過去)
未来編1967~68年35世紀(未来)
ヤマト編1968~69年4世紀(過去)
宇宙編1969年26世紀(未来)
鳳凰編1969~70年8世紀(過去)
復活編1970~71年25世紀(未来)
羽衣編1971年10世紀(過去)
望郷編1976~78年23~24世紀(未来)
乱世編1978~80年12世紀(過去)
生命編1980年22世紀(未来)
異形編1981年15世紀(過去)
太陽編1986~88年7世紀/21世紀

「火の鳥」にはギリシャ・ローマ編などの1956年~57年に描かれた「少女クラブ版」というものがあります。この少女クラブ版火の鳥はいったん打ち切られていて、黎明編以降の「火の鳥」とは話が続いていません。そのため、今回の「読む順番」の考察からは外しています。

「火の鳥」は時系列順に読むという方法もある!

作者である手塚治虫が、過去→未来→過去→未来…と続けて、最後に現代を描く構想だったことを考えると、作者の構想通りの順番で読むのが正統派の読み方でしょう。

ですが、「やっぱり時系列で読みたい」という方もいるでしょうし、再読の際に時代順に読むと面白い発見もあるかもしれません。

火の鳥を時代順に並べ替えるとこうなります。

時代順に並べた「火の鳥」シリーズ
  • 黎明編(3世紀)
  • ヤマト編(4世紀)
  • 鳳凰編(8世紀)
  • 羽衣編(10世紀)
  • 乱世編(12世紀)
  • 異形編(15世紀)
  • 太陽編(21/7世紀)
  • 生命編(22世紀)
  • 望郷編(23~24世紀)
  • 復活編(25世紀)
  • 宇宙編(26世紀)
  • 末来編(35世紀)

時代順に並べると、7世紀と21世紀の物語が交差する「太陽編」はどこで読めばよいか迷いますが、「太陽編」は構成に従えば未来のお話を描くはずの巻なので、近未来の21世紀の方で考えました。

火の鳥を時系列順に読むと、実は最後の未来編は、そのまま一番最初のお話である黎明編につながっていってしまうんですよ…。

火の鳥を時系列順に読むと無限ループになって怖いですが、この無限ループの恐怖は「宇宙編」や「異形編」でも描かれるテーマだということを考えると、時系列順という読み方もありかもしれませんね!

まとめ

火の鳥を読む順番についてまとめてみました。

私は…というと、「火の鳥」を初めて読んだのは角川文庫版だったため、角川文庫に収録されている順番で読みました。

黎明→未来→ヤマト→異形→鳳凰→復活→羽衣→望郷→乱世→宇宙→生命→太陽の順で読んだので、ヤマト以降はランダムに読んでしまってますね。

しかし、このランダムな順番で読んでも、物語の理解には全然さしつかえなかったです。

ぽこ
ぽこ

そう考えれば、火の鳥を読む正しい順番なんてないのかも…。

とりあえず火の鳥を読む順番として…

  • 手塚治虫の構想通りに読むなら執筆順に読む
  • 時系列順に沿って読むと無限ループの恐ろしさが味わえる
  • ランダムに読んでも全く問題なし

…と、3点を押さえておけばよろしいかな?と思います!

タイトルとURLをコピーしました