おおきく振りかぶって35巻感想!神奈川の監督たちの濃いキャラを楽しむ!

おおきく振りかぶって
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「おおきく振りかぶって」の35巻を読みました!

セカンドの栄口が表紙なので「栄口くんの活躍巻?」と思ったら、全然関係ありませんでしたっ!

ネタバレありの感想を書きますので、未読の方はご注意くださいませ。

高校野球の監督さんの「キャラの濃さ」

「おおきく振りかぶって」の35巻は、西浦ナインが埼玉の隣県…いや東京をはさんで隣隣県の神奈川の高校野球チームを見学に行くというストーリーです。

おお振りでは、野球の試合描写が好きな私は、

ぽこ
ぽこ

えー…いつになったら春季大会や夏の大会が始まるんだろう…。

…と、少しガッカリしましたが、読んでみると35巻はめっちゃ面白かったです!

何が面白かったって、訪ねた先の神奈川の高校野球部の監督さんたちが個性的で、皆、それぞれ違う信念を持っていたところです。

高校野球の監督は薄給な上に重労働なことが多く、そのためか、現実にもキャラが濃い変わり者が多いんですよね。

会ったばかりの高校生に、ペラペラと自分の高校野球観を語るあたりなど、「あーなんかこういう監督いそうだな~」という感じがしました。

35巻に出てくる4人の監督の中で誰が一番気に入ったかというと…び、微妙っ!

全員クセがあるし、考え方が偏りすぎだと感じることもあるし、あと「自分が正しい!」というような感じが引っかりますね!

でも高校野球の監督は、欠点のない善人ではなく、クセの強い信念を貫く図太さがある方が、長続きするんだろうなと思います。

そうはいっても最近の高校野球は、SNSを意識してか、監督さんが少なくとも表面上は「超いい人」としてふるまい、試合後インタビューも無難なコメントに始終することが増えてきました。

個人的にはこの傾向は残念だな~…と思っています。まあ、ネットでのアンチによる高校野球叩きは本当に怖いので、仕方ない面もあるんですけどね…。

稲作コンビがどう見てもナベオグな件

さて、35巻で登場した神奈川県の4校。

神奈川県に明確なモデルがあるかというと…桜雲はちょっとわからないですね。

逗子萬翠は進学校ということで、慶応か桐光?と思いましたが、県立という設定なので、東大野球部でも出身選手を見かける湘南高校が近いかもですね。

県立松ヶ丘は、ビシッと当てはまるモデルではないですが、現在の横浜の村田監督の前任校、白山を参考に設定したんじゃないかなという感じです。

で、久良は、どう見てもちょっと前の横浜高校。

稲作コンビって、べらんめえなコーチと品のある監督って、どう見てもナベオグ…。

コーチの方はけっこう実物と似てるんじゃないかという気がしないでもないですが、監督の方はフィクションだと思って読まないといけませんね。

ぽこ
ぽこ

シブい雰囲気が似ているから、ナベさんが実際に言ったことだと間違えて記憶しそうで、気をつけたい高校野球オタクのワタクシ…。

ちらっと名前だけ登場する日法秦野は東海大相模を意識した高校なのでしょうけど、相模でなく横浜がモデルの高校をしっかり描くのは、作者さんは相模より横浜派なのかな~。

私は断然相模ですね!アグレッシブベースボールが…いや、おおふりと関係ない話なので自重っ!

「甲子園の魔力」に、なるほどと思う…

それにしても、久良のコーチ、オグ…いや、作田コーチが語った、「甲子園の魔力」の話は非常に面白かったです。

甲子園は常に「物語」を求めている。高校野球人気ってのは言ってしまえばそこなんだ。”一年生エース”に”地元出身者のみのチーム”…

そのチームの持つ「物語」が甲子園の求めるものとパチッとはまると魔法がかかる。スタンドが一つの生きものみたいになって応援してくれて自分でもわけわかんないくらい力がみなぎる。先が見えるような万能感だ。

甲子園は「物語」を求めるからこそ、甲子園の物語化を加速させる「熱闘甲子園」のような番組が人気なのでしょう。

斎藤佑樹の早実や、佐賀北、吉田輝星の金足農、もっと古い時代だとそれこそ松坂の横浜などが、「スタンドが一つの生き物みたいになって応援」された高校です。

ですが私は、こういった「物語」にどちらかというと反発する高校野球ファンだったりします。

「物語」は全ての高校野球のチームに当然ながら存在します。

一般受けしやすい「物語」だけが賞賛され、スタンドの客が一方に肩入れし、試合の行方まで左右する…これはもうショーであり、アマチュアの野球の試合ではないのではないかと。

久良の作田コーチは、こうつけ加えます。

ただウチみたいに東の横綱なんて言われちゃうとなかなか魔法はかからない。だから鍛える。圧倒的な強さは「物語」を凌駕する。強さで魔法をかけたチームは甲子園の歴史を作る!

その通りですね。甲子園で常連強豪私学が人気がないのは、このためでしょう。

ですが「東の横綱」「西の横綱」レベルになると、作田コーチのおっしゃる通り、強さで魔法がかかり、「最強軍団」という物語好きのファンが必ずつきます。

私は「熱闘甲子園的な物語」も「最強軍団の物語」も持たない、そこそこ強い常連私学を応援することが多いです。

これは大学生の時に足を運んだ甲子園球場で、アルプス以外の球場全体が何とな~く敵に回っていた、関東の常連私学を応援したくなった経験が根っこにあるのかな…と思っています。

ちょっとカッコつけた言い方をすると、あまり人が耳を傾けない物語に耳を澄ませたい…そんな気持ちがあるのかもしれません。

まとめ

最後、おお振りの話とはめっちゃ脱線しました!すみません、高校野球オタクで…。

とにかく35巻は面白かったですっ!

自分の高校野球観を頭の中で整理するキッカケにもなりました。

でも、やっぱりそろそろ試合が見たいなあ~。36巻でも野球の試合はなさそうなんだよな…。

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