反対意見もある高校野球のタイブレーク導入について考えてみた

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2018年から、高校野球でもタイブレーク制度が導入されることになりました。

高校野球で採用されるタイブレーク制度のルール・規定をまとめた、当ブログのページはこちら→高校野球でタイブレーク導入!ルール・規定を整理しておこう

高校野球でタイブレーク導入!ルール・規定を整理しておこう
高校野球では2018年から、甲子園をかけて戦う地方大会、甲子園大会ともに、延長戦でタイブレーク制度が採用されます。この制度のルール・規定を、高校野球ファンとして知っておかなきゃ!と思い、まとめてみました。

大学野球や社会人野球では既に採用されているタイブレークですが、高校野球でのタイブレークは、ファンや現場からの反対意見があり、採用されるまでに時間がかかりました。

このページでは、なぜ高校野球のタイブレークには反対意見があるのか見て、最後に僭越ながら、ちょっとだけ私の意見も書いてみました。

タイブレークの反対意見はファンと現場から出ていた

高校野球にタイブレークを採用することへの反対意見は、「試合を見る側」と「試合をする側」双方から出ていました。

「見る側」と「する側」、それぞれのタイブレークに反対する考え方をまとめてみます。

「野球を見る側」からのタイブレーク反対の理由は?

高校野球を見る側、つまり高校野球ファンのタイブレーク反対意見として、「高校野球の魅力がなくなる」というものがあります。

高校野球は、高校生の部活動という域を超えて、国民的に人気のあるイベントです。

心に残った高校野球の試合というアンケートで、よく上位にくるのが、1998年の横浜ーPL学園(延長17回)や、2006年の駒大苫小牧ー早稲田実業(延長15回再試合)。

いずれも、長時間の試合で、なかなか決着がつかなかった延長戦です。

タイブレーク制度の導入で、観客の心をゆさぶるような、感動的な延長試合がなくなってしまうという、見る側からの反対意見です。

また、コアな高校野球ファンからは、タイブレーク導入では選手の負担は減らない、日程の方を見直すべきだという意見も多く聞かれます。

「野球をする側」からのタイブレーク反対の理由は?

高校野球になかなかタイブレークが導入されなかった理由として、現場の監督や選手から、タイブレークに対して、積極的に肯定する意見が少なかったことがあります。

タイブレーク導入を検討するきっかけとなったのが、2017年春のセンバツ。

1日に2試合も延長15回で決着がつかない試合が出て、タイブレーク導入の議論が盛り上がりました。

私には印象的だった記事があり、この延長15回再試合を戦った4校の監督が、タイブレーク導入について聞かれたのですが、誰ひとりとして、明らかな賛成意見はありませんでした。

現場で試合をしている監督からすれば、選手たちの勝ち負けが、制度によってかんたんに決められてしまうことは忍びないのかもしれません。

ぽこ
ぽこ

サッカーの試合で、なるべくPK戦では決着をつけたくないという気持ちと似ていますね。

また、野球は流れが勝敗を左右するスポーツで、タイブレークは野球哲学から反すると考える方もいらっしゃるようです。

タイブレーク反対意見はどう捉えるべきか?

さて、以上がタイブレークに対する主な反対意見です(もちろん、違う理由で反対だという方もたくさんいらっしゃいます)。

まず、「試合を見る側」からの反対意見ですが、これは、タイブレークを採用しない理由にはできないでしょうね。

もちろん、高校野球はファンが多いからこそ盛り上がるのですが、アマチュアの大会ですので、ファンではなく選手ファーストでなければなりません。

それでファンが減ってしまうのであれば、それは仕方がないとしか言えません。

ぽこ
ぽこ

ただし、個人的には、長い延長戦がなくなってしまうことは、それほど高校野球の魅力をそぐことにはならないのではと思います。

次に「試合をする側」からの反対意見。これは、なかなか無視できないものがありますね。

ですが…タイブレーク導入が決まってからは、あまり現場からの反対意見を目にしなくなったなあと感じています。

タイブレークを正式に採用するまでは、高野連の手前、現場からあまり積極的な肯定意見は言いにくかったのかなあ…。

タイブレークは結構おもしろいです!

タイブレークは高校野球のおもしろみをなくす?

私は大学野球で、タイブレークの試合を見た経験がありますが、タイブレークが高校野球のおもしろみをなくすことはないんじゃないかなと感じています。

しかも延長13回からの導入ですから、12回までは通常のルールで戦うわけです。

ぽこ
ぽこ

延長12回まで戦って、勝ちきれないのであれば、タイブレークで負けても文句は言えないゼ!

と、私の性格では思っちゃいます。もちろん、現場はこんなふうに割り切れないでしょうが…。

サッカーのPK戦は独特の雰囲気がありますが、タイブレークが行われるイニングも、妙な緊張感に球場がつつまれます。

あの雰囲気が高校野球に合うか合わないかは、やってみなければわからないですが、思った以上に楽しめる可能性もあると感じています。

タイブレークは先攻有利で延長戦のバランスが取れるかも!

また、タイブレークは、先攻の方が心理的に有利だなと感じています。

先攻は、とりあえず点を取りに行けばよいのですが、先攻のチームが点を入れた場合、後攻のチームはそれ以上の点を取りに行かなければなりません。

タイブレークは無死1、2塁で攻撃開始となります。

先攻はとりあえずバントで進めて、その後の流れで複数得点に結びつくということもあるでしょうが、後攻は点差次第ではバントの選択ができず、ダブルプレーで万事休すというパターンもありえます。

また、先攻のチームが得点した場合、後攻のチームの攻撃にのしかかるプレッシャーは大きいでしょう。

通常の延長戦は、サヨナラ負けのない後攻の方が心理的に有利と言われるので、12回までは後攻有利、タイブレーク後の13回からは先攻有利で、バランスがとれるのではないかと思います。

ただし、データ的には、タイブレークも通常の延長戦も、先攻・後攻のどちらが有利ということはないそうです。あくまで心理的な話になります。

タイブレーク導入で選手の健康対策が終わらないように

さて、最後にもう一度触れておきたいことがあります。

「選手ファースト」の視点では、タイブレーク導入はやむを得ないのですが、タイブレーク導入は選手のためになっていないのでは?という意見には考えさせられます。

そもそもタイブレークは、選手のためではなく、日程消化のために導入しているのであり、それを『選手のため』とすりかえることで、選手の疲労軽減のために、最も検討されなければならない、過密日程の問題から目をそらされてしまっている」という意見です。

阪神甲子園球場がプロ野球の球場でもあるため、高校野球だけを優先することはできず、日程の問題は難しいものではあります。

でもまあ、記念大会は参加校を増やして、試合数が増えて日程をさらに過密にして、その一方で「選手の疲労軽減のためタイブレーク導入」ってのは、ちょっと矛盾を感じてしまいますよね。

「タイブレーク導入で選手の健康問題はおしまい」とならないように、あくまで選手ファーストの姿勢で、できる部分は改善していってほしいと願います。

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