東京駅から出雲市駅まで、寝台列車「サンライズ出雲」で移動した乗車記です!

鉄道シロウトがサンライズ出雲に乗ってみたら想定外のことがいろいろ!なるべく詳しく記録しますので、どうぞお付き合いくださいませ~!
乗り物酔い対策で先に夕食を済ませる!

サンライズ出雲が東京駅を出発するのは21時50分。
夕御飯を車内で食べる人が多いようですが、「サンライズは結構揺れる」と聞いていたため、乗り物酔いに弱い私は乗車前に夕食を済ませることにしました。
東京駅の改札内にはたくさんの飲食店があります。
入店したのはサンライズ出雲が出発する9番ホームから近いCITYSHOP(シティショップ)というお店。

野菜メニューが多いお店で、「野菜たっぷりちゃんぽんうどん(税込1300円)」を頂きました。

「お腹いっぱい食べたい!」という場合は、無料で麵大盛りにできます!
乗車前に紀ノ国屋で食料調達!
サンライズ出雲の車内では、食糧販売がありません。
乗車時間は12時間もあるので、食料品、特に明日の朝食を購入しておきます。
CITYSHOPの近くに高級スーパー紀ノ国屋があるので食料調達!

20時すぎと遅い時間だったため値引きが始まっていて、高級スーパーでお得に食料調達できました♪

シャワーカード購入のため11号車に並ぶ

サンライズ出雲が出発するのはJR東京駅9番線。東海道線のホームです。
夕食も買い出しも終わってしまい、出発時刻の1時間以上前、20時半にはホームに着いちゃいました。

「できればシャワーカード買いたい」くらいの気持ちで、21時頃には並ぼうかなと思っていたのですが、めっちゃ早く着いた…。

20時半という発車1時間以上までも、シャワーカードが欲しい人が並ぶ11号車には既に並んでいる人が…。
私は前から6番目。20枚限定のシャワーカードは一人一枚しか買えない決まりなので、余裕でゲットできる順番!
この日は土曜日でしたが、目測では21時に並べばシャワーカードは手に入るという感じでした。
シャワーカードをゲット!
東京駅はサンライズ出雲の始発駅。21:50発のサンライズ出雲は21:25に9番線に入ってきます。

しかし、この日は雪が降っていたためか車両の到着が15分遅れました。
車内に入ったら、前の人に続いて左折して11号車から10号車に入り、シャワーカードを順番に購入します。

330円のシャワーカード購入に使えるのは現金のみ。お札は1000円しか使えません。事前に現金を準備しておきましょう。


無事にシャワーカードをゲット!
サンライズの通路は狭くて離合が難しいため、シャワーカードを購入したらそのまま10号車を直進するしかありません。
予約している寝台が8~10号車の場合はそのまま自分の部屋まで行けますが、11~14号車の場合はいったんホームに出て再乗車する必要があります。
シングル個室を詳しく解説!
今回泊まった寝台は、9号車1階のお部屋。シングル禁煙です。下り電車の進行方向右側のお部屋。

9号車に入ります!

階段を上ると2階の部屋、下ると1階の部屋があります。

シングルの寝台があるエリアの通路は非常に狭いです。人がすれ違うのはちょっと難しい。

ここが本日のお宿!カプセルホテルみたいですが、カプセルホテルには無いメリットがいっぱい!

狭い個室大好きな私には居心地が良い!

出入口の方に小さなテーブルがあります。少し大きめの鏡があって便利でした。

コップは転倒防止ストッパーに置いてあります。サンライズは結構揺れて、ストッパーでない部分に水の入った容器を置くのは危険な感じでした。

コンセントは鏡の脇にひとつ。

テーブルの脇にはスピーカーがあって車内放送が流れてきます。このスピーカーはオフにできませんが、23時頃~朝6時頃は車内放送が止まります。

ベッドの上には枕、掛布団、浴衣が置いてあります。ホテルみたい!

女性は夜中にこの浴衣でトイレに行くのはちょいと気が引けるかも。私はトレーナーとジャージで過ごしました。

掛布団はカバーの中に毛布が入ってました。寒がりの私にはウレシイ!

テーブルの反対側が眠る時に頭を置く側です。頭をぶつけないように、壁に緩衝用のベルベット生地が貼ってあってありがたい!

頭側のサイドにアラーム、室内の伝統スイッチ、エアコン調節のつまみ、防犯ブザーがあります。ラジオサービスは終了しています。
エアコンは3段階で調節でき、オフにもできるので、室温調整はしやすかったです。

寝転がった時に、顔の真上に当たる場所に換気口がありました。
外気が入ってきて気持ちよいですが、眠っていると顔に風が当たるため、眠る時は閉じておくとよいです。黒いつまみを動かして開閉できます。

窓の反対側にハンガーがひとつあります。

シングル下段はベッドとドアの間が一番広いスペース。ゴミ袋説と靴入れ説があるビニール袋があります。私はゴミ袋として使いました。
このスペースには、幅24㎝のスーツケースを置くことができました。


こんな感じ!

便利だったのはスリッパが備えてあったこと!トイレやシャワーに行くのに楽でした。

スリッパの横の足元に暖房の吹き出し口がありました。この日は雪が降って傘が濡れていたので、この吹き出し口近くに傘を置いて乾かしました。
また、室内には非常用のロック解除が2つもありました。


2つも非常用のカギがあるってことは、誰かが部屋を間違えて外からロックすることがあるのかしら…?
サンライズの洗面台とトイレ
サンライズ出雲には、ほぼ全ての車両に洗面台とトイレがあります。

洗面台はカーテンを閉めて、プライバシーを保つことができます。ハンドソープも備えてあります。

お湯も出ます。

コンセントも1つあります。

トイレはJR車両でよく見かけるタイプのもの。

車椅子用トイレを兼ねているタイプは、入った後にカギを閉めるのを忘れずに!うっかり外から開けられてしまうと、開けた方も開けられた方も気まずいですからね…。
「サンライズは眠れない」は本当だった!

私は翌日からガッツリ出雲観光予定だったので、サンライズでは「しっかり眠りたい」と思っていました。
そこで夜更かしせずに、23時すぎにはベッドに横になりましたが、イマイチ寝付きが悪い…。「寝台列車に乗っている興奮」があったのだと思います。

眠れないから駅に停車したら外を見たりして…。
一度、ようやく眠りについたのですが、3時頃に目が覚めちゃいました。

眠れないから窓の外を見てみたりして。どこの駅だかわからない無人の深夜の駅…。
3時に目が覚めた後は、電車の揺れや音がすごく気になって、全然寝付けませんでした。
そこで「電車の揺れだけでも気にしなくて済むように」と、持参した酔い止め薬を飲んでみました。
すると酔い止め薬の効果があったのか、気が付いたら眠っていました。

「サンライズで眠りたい」という場合は酔い止め薬を持参するとよいかもですね!
しかし6時頃には車内アナウンスが再開し、目が覚めてしまいました。

車内アナウンスはスイッチオフにできないため、朝6時以降にぐっすり眠るのは難しいです。
岡山での「出雲」と「瀬戸」の切り離し
「サンライズ出雲」は岡山まで「サンライズ瀬戸」とつながって走っています。
岡山で山陰地方へいく「出雲」と四国地方へ行く「瀬戸」の切り離し作業があり、鉄道ファンに人気のイベントになっています。

車内アナウンスで目が覚めてしまったので、外の空気に触れるついでに切り離しイベントを見に行ってみました。

駅員さんや「瀬戸」「出雲」の乗客、鉄道ファンに見守られながら…

切り離し成功っ!前方が「瀬戸」で後ろが「出雲」です。
たまに岡山駅で、ホームに出ている乗客の乗り遅れが発生すると聞いていましたが、「もうすぐ出発します」と複数回アナウンスがあります。よほど寝起きでボーッとしていない限りは大丈夫!
目が覚めている場合は気分転換も兼ねてホームに出るとよいですが、停車時間は6~7分と短いです。岡山駅での食料調達はあまりおすすめしません。
シャワーの水圧がめっちゃ低い!朝だから?
目が覚めてしまったので、シャワーを浴びに行くことにしました。シャワー室があるのは10号車です。

シャワー室の前に脱衣所があります。シャワー使用の際は脱衣所のカギを閉めます。

脱衣所には着替えやタオルを入れるカゴがあります。タオルは部屋にもシャワー室にもないので、自分で用意するのを忘れずに!

ドライヤーの下にあるカード差込口にシャワーカードを入れます。
シャワーカードを入れるとすぐに出てきます。

シャワー室のカウントが始まっている(6分00秒になっている)のを確認したらカードを抜き取ります(『入れたままにしないように』と注意書き)。

シャワー室内にはリンス入りシャンプーとボディソープが置いてあります。
シャワーは6分間利用できます。シャワーの水を止めると6分間のカウントも止まります。

こんな感じで残り時間が表示されます。
サンライズ出雲のシャワーは2つ問題がありました。
サンライズ乗車前に調べた情報では「水圧が弱い」という口コミはあまりなかったのですが…もしかしたら朝シャワーしたせいでお湯の残りが少なかったのかも…。

メルカリとかで購入したシャワーカードを使う人がいるらしいんですよ…。そうすると20人分のお湯が足りなくなる…よね?
水圧が弱いと6分間で使えるお湯の量は少なくなるので、結構ギリギリでした。

またサンライズ出雲は岡山以降の線路で揺れが大きくなります。「揺れて危ない」も朝シャワーのせいかもしれません。手すりがあるので、つかまってシャワー浴びてました。

ドライヤーは風圧が弱いです。コレは知っていたので想定内。しっかり髪を拭いてから乾かせば問題なく使えます。
ドライヤーまで終わったら「シャワールーム洗浄ボタン(青いボタン)」を押します。シャワー内部が流水で洗浄され、脱衣所は足元を掃除する風が流れます。
脱衣所の問題点としては、足ふきマットがないのが不便かな。脱衣所で靴下を履くと濡れてしまうので、部屋に戻ってから履いた方がよいかも。
10号車のラウンジで朝食を
シャワーを浴びた後は連れと合流して、ラウンジで朝食をとりました。

サンライズ出雲の10号車(シャワーがある車両)に、8席備えたラウンジがあります。
サンライズの個室でも飲食はOKですが、シングル個室にはシーティングエリアがありません。ラウンジを使った方が快適に食事できます。


紀ノ国屋で購入した値引きのサンドイッチとパン、ヨーグルト。CITYSHOPのサラダ。なかなかヘルシーな朝食!
保温水筒に熱々の紅茶を入れて乗車したら、朝はちょうど飲みやすい温度になっていました。

ラウンジの近くには自動販売機があります。150円前後で良心的なお値段設定なのですが、ホットドリンクはないんですよね。

車窓には山陰ののどかな風景が流れていました。雲海がキレイ!
岡山以降は揺れがスゴイ!

「サンライズ出雲は揺れる」と言われますが、実際に乗車してみて本当に揺れます。
そして岡山以降の揺れは結構激しいです!
下り電車の場合は朝起きてからの揺れが激しいので、シャワーや朝食、着替え、メイクなどが大変でした。
朝はもう少しのんびり車窓を楽しむつもりだったのですが、揺れで動作に時間がかかって、せわしない朝になってしまいました。

時間の余裕がある場合は、サンライズを下りてから出雲市駅のトイレでメイクした方がよいかもです!
サンライズの車窓…右手に大山→中海→宍道湖!
サンライズ出雲の車窓は出雲到着前の最後の1時間が見どころです。

朝9時ちょっと前くらいには進行方向右手に大山が見えます。ちょっと遠いですけどね。

米子駅を過ぎるとは進行方向右手に中海が見えます。日本で5番目に大きな湖だそうです。

中海が見えたとき「日本海見えた~!」と一瞬喜んだ私は超シロウト。サンライズ出雲から日本海は見えませんっ!
中海と次のビューポイント宍道湖は川でつながっています。その大橋川にはこんな気になる神社が!

小さな島全体を神域とする手間天神社という神社で、特別な場合を除き立ち入ることができないとか。

そして9時半を過ぎたころに見えてくるのが宍道湖!日本で7番目に大きな湖です。結構近くに見えて楽しめます!
大山→中海→宍道湖は下り電車の場合はすべて進行方向右手に見えます。
私は着替えやメイクをしていて忙しく、ゆったり眺めることができなかったのが残念。
サンライズ出雲はラスト1時間の車窓を楽しむために、降りる準備は早めに済ませておくのがよいですね。
出雲市駅到着は定刻通りでした

出雲市駅には定刻通り10時ちょうどに到着しました。
最初に車両到着の遅れがありましたが、運行に影響はなかったようです。

乗車時はバタバタしていて撮影できなかったので、サンライズ出雲の「顔」を記念撮影!
まとめ

サンライズ出雲の乗車記でした~!
うまく寝付けなかったり、最後バタバタしたりしましたが、途中で酔い止め薬を飲んだのが功を奏して、それほど疲労はありませんでした。
一番お伝えしたいことは、「サンライズは思っていたより揺れる」ということです。
あまり眠れないのも、シャワーが浴びにくかったのも、朝の準備に時間がかかったのも、全部「揺れ」が絡んでいるかな~と。
私のような鉄道シロウトがサンライズ出雲に乗る場合は、翌日の日程をハードにしないようにするか、サンライズではしゃぎすぎないで早めに眠るのがよいのかなと思いました。

でも寝台列車はやっぱり楽しかったです!次は「サンライズ瀬戸」に乗って四国に行ってみたい~!