仏像マニアとまで行きませんが、仏像ちょっと好きの私が長年京都で見たいと思っていた仏像・彫像は2つ!
1つが広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像。
もう1つが六波羅蜜寺の空也上人立像です!
六波羅蜜寺は祇園近くにある!
六波羅蜜寺は祇園エリアの南にあります。
清水寺があるエリアにも少し近いです。
六波羅蜜寺がある場所は祇園の中心部からは離れていますが、六波羅蜜寺に向かう途中の道は、少し祇園っぽい花街の雰囲気があります。
空也上人像は有料エリア宝物館にある!
六波羅蜜寺に着きました!予想以上にあでやかで新しい感じのお寺です。
何となく「六波羅蜜寺」という名前から、ひそやかに建っている朽ち果てそうな古いお寺を想像していました。
境内には自由に入れますが、空也上人立像は「宝物館」という有料エリアにあります。
宝物館に行くには、靴を脱いで本堂に上がります。
本堂の縁側をぐるっと回って宝物館へと行きます。
宝物館はそれほど広くないですが、重要文化財級の銅像がずらっと展示されています。
お目当ての空也上人立像は入ってすぐ左手にありました。
ガラスケース越しにしか観賞できないのが残念ではありましたが、非常に心に残る彫像でした。
唱えた念仏が小さな仏となって口から出てくるという…非常に斬新な彫像です。
その斬新さもさることながら、空也上人の苦しそうだけどどこか尊さのある表情や、足の踏み出し方など、まるで空也上人がそのまま動き出しそうなリアルさがあります。
一生に一度は見たい日本の宝だと思います!
空也上人立像の隣には、日本史の教科書でおなじみの像が!
平清盛坐像です。
平清盛の風貌は、何となくこの彫像がイメージとして焼き付いてますよね。
六波羅蜜寺でもらったパンフレットには「傲慢さは全くなく、仏者としての気品を覚える」と書かれていましたが、私は権力者の貫禄のようなものを感じました。
この像が清盛だと言われるから、そう思うのかもしれないですけどね。
なぜ清盛像が六波羅蜜寺にあるのかというと、お寺の中に平家の邸宅が建てられていたこともあり、平家とつながりがあるお寺なのだそうです。
宝物館には他にもちょっとユーモラスな表情をした仏師の運慶像や、髪の毛を手にした地蔵菩薩立像などがありました。
六波羅蜜寺の境内を散策する
六波羅蜜寺の無料でも入れる境内には、庶民信仰のようなものがたくさんありました。
体の不調な部分をなでる「なで牛」。
無事な帰宅を祈る「無事かえる」。
境内には「平清盛公乃塚」というものもありました。実際に清盛がここに眠っているというわけではなさそうですが、記念塚のようなものでしょうか。
「六波羅蜜」って何?
私は六波羅蜜寺は「六波羅」という場所にある「密教」のお寺だと思っていましたが、違いました!
そもそも「蜜」と「密」の字が違いますね。
「波羅蜜」が修行の際に実践する徳目のことで、「六波羅蜜」とは布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧の6つの波羅蜜のことだそうです。
お寺の名前はこの「六波羅蜜」にちなんでいて、六波羅蜜寺があることで、この地域が六波羅と呼ばれるようになったとのことです。
六波羅蜜寺のトイレ情報
六波羅蜜寺には入って左手の方に、宝物館の入場券を購入しなくても誰でも無料で入れるトイレがあります。
無料で入れるためか、清潔にはしていましたがトイレットペーパーがなかったので、注意してください。
まとめ
京都の六波羅蜜寺の旅行記でした!
六波羅蜜寺は京都のガイドブックに大きく紹介されているわけではないですが、祇園が近いためか思ったより観光客が多いな~という印象でした。
宝物館はあまり広くないので、六波羅蜜寺で空也上人立像をじっくり見たい場合は、混雑しなそうな日を選んだほうがよさそうです。