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【奈良】長谷寺の十一面観音特別拝観を体験してきた!

奈良旅行記
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3月の奈良旅行で、長谷寺の十一面観音を特別拝観で参拝してきました!

普段は遠目にお顔しか拝見できない長谷寺の十一面観音ですが、特別拝観では近くで見れる上に、何と仏像の御足にさわることができます。

ぽこ
ぽこ

長谷寺十一面観音の特別拝観はどのような流れになるのか、体験談としてまとめてみました。

長谷寺の十一面観音特別拝観は別料金

奈良・長谷寺の本尊、十一面観世音菩薩立像の特別拝観は春と秋に行われ、日程は長谷寺の公式サイトで確認します。

長谷寺

長谷寺の仁王門前の受付で拝観券を購入します。

特別拝観の拝観券は長谷寺の入山料とは別料金です。

長谷寺の入山料(500円)+特別拝観券(1000円)=1500円が必要です(2023年春)。

特別拝観は入山料の2倍もするんだ…

…ちょっと高いかな?と最初は感じましたが、特別拝観はとても貴重な経験で、拝観した後は満足感しかありませんでした!

私が入山した際は、本尊特別拝観に本坊入場が加わった共通券が1700円で販売されていました。よく確認せずに「特別拝観は共通券を購入しないとできないのかな?」と購入しましたが、共通券でなくても入山料+特別拝観=1500円で特別拝観はできます。

十一面観音特別拝観の流れ

まずは登廊を上って本堂へ行こう

長谷寺の十一面観音は、本堂にあります。

本堂は山の斜面に広がっている長谷寺の上方にあり、本堂に行くには399段の登廊を上っていきます。

登廊を上らないで本堂に行くことはできません。「しんどそう…」と思うかもしれませんが、登廊はとても雰囲気がよく、あまり疲れを感じずに上ることができました。

長谷寺本堂

本堂に到着です!

受付で十一面観音にお会いする準備!

長谷寺

十一面観音の特別拝観は、本堂の右側(舞台側から見て)に入り口と受付があります。特別拝観券を見せます。

十一面観音の特別拝観では観音の御足にさわることができるので、お清めの意味なのか、受付でお香を手に塗ってもらいます。

また「結縁の五色線」を頂き、「手首にはめて観音とご縁を結んでください」と勧められます。

ぽこ
ぽこ

五色線を手首につけて、十一面観音にご対面する準備完了!

「五色線」とは?

結縁の五色線」とは、五色のカラフルなブレスレットのようなものです。

五色線とは

五色線とは「青・赤・黄・白・黒」の五色からなるカラフルな糸。この五色は陰陽五行説の由来し、順番に「木・火・土・金・水」を表します。縁起の良い色とされ、こいのぼりの吹き流しなどに使われています。

この「結縁の五色線」は特別拝観後に持ち帰ることができ、十一面観音にご対面した記念になります。

十一面観音にご対面!

では、いざ十一面観音にご対面します!(※本堂内は撮影不可のため画像はありません)

受付からまっすぐ進み、右の方の部屋に入ります。入り口は身をかがめないと入れない高さなので「頭上注意」です。

入ると、すぐに十一面観音が!

第一印象は…とにかく大きい!!!

光背まで入れると12メートル13センチで、木で作られた仏像としては日本最大級だそうです。

十一面観音が安置されている空間はそれほど広さがなく、遠くから全体を俯瞰するのではなく、足元から見上げる形になります。

そのアングルで見上げると、かなり迫力があり、何か願いをかなえてくれそうな圧倒的な存在感です。

それでいて、どこか佇まいが優しげで、写真で見るよりもずっと素敵な観音様でした。

右、左の御足に、そっと手で触れます。こんな荘厳な仏様に、じかに触ることができるなんて感激!

私が足を運んだ3月中旬は、長谷寺の参拝客は多かったですが、十一面観音の特別拝観に来る人は少なく、長い時間貸切状態でご対面することができました。

本堂内で他に拝観できるものは?

特別拝観では本堂の内陣をぐるっと回ることができ、十一面観音以外にも、長谷寺所蔵の仏像や絵を見ることができます。

「十一面観音の御足に触れたらおしまい」ではなく、日光・月光菩薩像や十二神将を従えた薬師如来坐像や、壁画の「阿弥陀如来二十五菩薩来迎図」など見ごたえがあり、本堂内はプチ仏教美術館のような感じです。

中でも興味深いのは、通称「裏観音」と呼ばれる十一面観世音菩薩立像。

本尊の十一面観音のミニチュア版のような仏像で、本尊が秘仏だった時代に拝まれていた仏像です。

長谷寺

「裏観音」は特別拝観で本堂に入場しなくても、本堂の裏から遠目に拝むことができますが、特別拝観だとかなり近くで鑑賞できます。

長谷観音について

長谷寺

長谷寺の本尊・十一面観世音菩薩立像は「長谷観音」という名で親しまれています。

「源氏物語」や「枕草子」にも記述があるように、平安時代から長谷観音は霊験あらたか(=願いを叶えてくれる)な仏様として知られていました。

貴族たちはこぞって長谷寺に参拝し、「長谷詣はせもうで」という言葉が生まれたほどでした。

長谷観音信仰は全国に広まっていき、各地に長谷寺という名前のお寺ができて、奈良の長谷寺と同じように十一面観音を本尊として祀ったそうです。

ぽこ
ぽこ

テレビもインターネットもない時代にブームが生まれるなんてすごいですね。

各地の長谷寺の十一面観音のお手本となったのが、奈良の長谷寺の「長谷観音」なのだとか。

全国各地の長谷寺巡りをしてみるのも面白そうですね!

まとめ

奈良の長谷寺・本尊大観音特別拝観を体験するには、入山料とは別途、特別拝観料1000円が必要となります。

入山料500円+特別拝観1000円=1500円で、お寺巡りとしては少し高いかなあ~…と思っていました。

実際に特別拝観を体験してみると、受付でお香を塗ってもらったり、記念品の五色線を頂けたり、特別感のある拝観でした。

また、十一面観音以外の寺宝も見学できるため、それほど割高感はなかったです。

長谷観音は遠目でご尊顔だけ拝むのと、足元から全体像を見上げるのでは感動が全然違います。

個人的感想としては、特別拝観の時期に長谷寺に行くなら、ぜひ体験してみることをおすすめします!

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