プラハ城内で入場観光した中で、
コレはよかった!
という感想だったのが、ロブコヴィツ宮殿。
このページは、ロブコヴィツ宮殿見学の旅行記です!
ロブコヴィツ宮殿とは?
ロブコヴィツ宮殿(Lobkowicz Palace)は、プラハ城の東端にある、ロブコヴィツ家という貴族の宮殿跡です。
ブリューゲルの傑作「干し草の収穫」の展示が、最大の見どころです。
他にもベラスケスやクラナッハなどの絵も所蔵しています。
また、絵画だけでなく美しい室内そのものや、テラスからのパノラマも楽しめます。
見学の所要時間は、40分~1時間くらいが目安です。
ロブコヴィツ宮殿の内部ではこんなものが見れます!
では、ロブコヴィツ宮殿で出会える作品や景色をご紹介していきます。
絵画作品
絵画は3階(表記は2nd Floor)で観賞できます。順路としては、先にこの3階を見学します。
Vratislav Pernštejnの肖像
Vratislav Pernštejnの肖像画。ペルンシュタイン家はボヘミア貴族ですが、ロブコヴィツ宮殿とも関連があるらしいです。
面構えがよく、貫禄のある肖像画です。
ベラスケス「王女マルガリータ」
ベラスケス「王女マルガリータ」。
ウィーン美術史美術館やプラド美術館にある、王女マルガリータを描いた作品が有名ですが、プラハにもあるんですね。
可愛いのだけど、どこか切なさを感じる表情が印象に残ります。
「プラハ窓外放出事件」の絵
こちらは「プラハ窓外放出事件」を描いた作品。
窓から投げ出された政務官たちは一命を取りとめて、このロブコヴィツ宮殿に逃げ込んできたそうです。
「政務官たちを出せ!」と詰め寄るプロテスタント貴族に、ロブコヴィツの女主人が毅然と立ち向かっている場面だとか。
女主人の威厳のある表情が必見です。奥にはケガをした政務官たちも描かれています。
この事件の舞台となった窓は、プラハ城の旧王宮内にあります。
クラナッハ「聖母子と聖女バルバラ、聖女カテリーナ」
人物の顔立ちが特徴的なクラナッハ作品。聖母子と聖女たちです。
私はクラナッハの作品あまり好みではないのですが、この独特な顔立ちは、やっぱり神聖な雰囲気が出てるな~と感じました。
ブリューゲル「干し草の収穫」
そしてお待ちかね!ピーテル・ブリューゲルの「干し草の収穫」。
農村の季節をテーマに描いた、現存する5作品のうちの1作品です。本来は6連作でしたが、1枚は消失したそうです。
この「干し草の収穫」は、夏を描いています。
色合いがさわやかでキレイ!日本の湿度がキツい夏とは違って、カラッと気持ちがよさそうな夏ですね!
オーディオガイドでは、厳しい農民労働を描きつつも、木陰で休息する姿や(左の男性)、楽しそうに微笑んでいる中央の女性などが描かれているという説明がありました。
「日々の生活は厳しいけど、私たちは自由だよ」。そんなメッセージなのかなあ…と感じました。
この作品の近くには、打って変わって冬を描いた、小さな絵も展示されていました。
カナレット「テムズ川、ランベスからウェストミンスターを臨む」
カナレットの作品もありました。
カナレットはイタリアのヴェネツィアの風景をよく描くので、この水辺の風景はヴェネツィアかな?と思ったらロンドンのテムズ川でした。
綺麗なお部屋も楽しい!
ロブコヴィツ宮殿は絵画だけでも見ごたえ十分なのですが、お部屋の見学も楽しめます。
さわやかな水色が印象的なかわいらしいお部屋。
鳥が好きだったのか、鳥の絵や置物を集めた「Bird Room」なるものもありました。
「Dog Room」もあったのですが、ワタクシ猫派なので淡々と通り過ぎちゃいました(笑)。
モーツァルトとベートーヴェンの直筆楽譜もあるよ!
ブリューゲル作品の手前の部屋には、モーツァルトやベートーヴェンの肖像画が飾ってあります。
その下に展示してある楽譜は、なんとモーツァルト、ベートーヴェンの直筆だそうです。
私は「プラハだったらモーツァルトだよなあ」と思い、モーツァルトの方を写真に撮りましたが、ロブコヴィツ家がゆかりが深いのはベートーヴェンの方だったそうです(笑)。
早く言ってよ!
テラスからのパノラマを見逃すな!
ロブコヴィツ宮殿は2階(表示は1st Floor)にテラスがあり、ここからの眺めが素晴らしいので、テラスに出るのを忘れないようにしましょう!
すごい遠くにダンシングビルが見えています…が、あそこまで歩いて行けないこともないのが不思議ですよね。
ロブコヴィツ宮殿はプラハ城コースと別料金だけど割引あり!
ロブコヴィツ宮殿はプラハ城のAコース、Bコースなどの共通券に含まれていません。
プラハ城とは持ち主が違うのかもしれませんね。
これだけの素敵スポットなのに、入場者が少なめなのは、そのためだと思います。
プラハ城の共通チケットは対象外ですが、プラハ城のチケットを持っていると割引を受けられるようです。
たまたまプラハ城のチケットを握りしめたままロブコヴィツ宮殿に行ったため、係員のちょっとイケメンお兄さんに「それ持ってたら割引になりますよ」と言われました。
係員が「プラハ城のチケット持ってる?」と聞くのを忘れることがあるかもしれないので、プラハ城チケットは手に持ってチケット売り場に行った方がよいかもです。
ロブコヴィツ宮殿はチケット料金にオーディオガイドレンタル料も含まれていて、日本語のオーディオガイドがあります。
カメラ撮影に別料金が必要になる他のプラハ城名所と違って、写真撮影が自由にできました。
むしろ「SNSで共有してね!」って感じでした。
私はロジェンブルク宮殿と勘違いしてバタバタ…
実はワタクシ、ロブコヴィツ宮殿はプラハ城のコースチケットに含まれていると勝手に思い込んでいていました。
そのせいで、プラハ城Bコースに含まれているロジェンブルク宮殿とロブコヴィツ宮殿を混同してしまいました!
イヤほら、この2つの宮殿は隣り合っているし、どっちとも「ロ」で始まっているしさ…
「ロ」しか一緒じゃないじゃん!
それで、ロブコヴィツ宮殿は6時までだと書いてあるので「まだ開いてる~」と、4時にロジェンブルク宮殿の方に行ってしまい、「4時までです」と冷たく言われ、翌朝出直したんですね(笑)。
そいでもって、翌朝早くロジェンブルク宮殿に入場したら、ブリューゲル作品がないッ!(当たり前だ。)
ロジェンブルク宮殿の係員に、ブリューゲル作品の画像を見せたら「この絵はここにはないけど、プラハ城の外にある宮殿内にある」と言われたんですよ。
へえ…展示場所変わっちゃったんだ…プラハ城の外だったら、この後は旧市街に戻って予定がつまっているし、諦めるしかないかな…。
と、ロジェンブルク宮殿を出て、とぼとぼと歩きだしたら、目の前にブリューゲルの絵のポスターと「Lobkowicz」の文字が!
ようやくここで自分の勘違いに気づいたという…。
「プラハ城の外」という言い方はどうしてだったんだろう?と思いましたが、もしかしたら「チケットの対象外」と言ってたのかもしれません(私の英語力がダサい件)。
私のようなうっかり者はそうそういないとは思いますが、ロブコヴィツ宮殿とロジェンブルク宮殿を間違えないように気を付けてくださいね!