飛鳥サイクリング旅行記です!
亀石→橘寺(二面石)→酒船石→飛鳥寺→飛鳥坐神社→飛鳥資料館(庭園のみ)→甘樫丘→石舞台古墳→奥明日香(徒歩)→鬼の雪隠・鬼の俎→猿石
飛鳥観光のハイライトのひとつ、甘樫丘(あまかしのおか)に上ります。
甘樫丘はどこから上る?
飛鳥観光の人気スポット甘樫丘(あまかしのおか)ですが、飛鳥の観光地図を見ても、イマイチどこから上ればいいのかわかりません。
というのも甘樫丘に上るルートはいくつかあり、展望台も複数あるのです。
一番有名な観光スポット「甘樫丘展望台」にシンプルに上るなら、主なルートは2つです。
ひとつは水落遺跡近く、甘樫丘の東側から上る方法。飛鳥寺方面から甘樫丘に行く場合は、この東側ルートの入り口が近いです。
もうひとつは「甘樫茶屋」の近く、甘樫丘の北側から上る方法。飛鳥資料館方面や橿原神宮駅からは、北側ルートの入り口が近いです。
どちらから上っても所要時間は5~10分。
どちらの入り口にも駐輪場があり、レンタサイクル利用者にも便利です。
東側ルートと北側ルートの入り口はそもそも近く、自転車で走ればあっという間の距離です。あまり迷わずにその場で近い方から上ればOK!
甘樫丘に上るのに必要な所要時間は?
私は飛鳥資料館から甘樫丘に向かったので、北側から上りました。
北側入り口近くの駐輪場です。すぐ近くに茶屋やトイレがあります。大通りが近い東側入り口より、北側入り口の方がのんびりした雰囲気です。
では、さっそく階段を上っていきます!
整備された階段の道が続きます。傾斜はそれほどキツくありません。
歩きやすい階段で、ちょっとしたウォーキングという程度です。山登りという感じはないです。
「マムシ・スズメバチに注意」の看板がありますが、そんな凶悪な者たちが出たらどうしようもないのですが…。「出るかも!見たらすぐ逃げられるように注意しとけ!」くらいの感じ?
途中には万葉集の歌碑があります。
采女の袖吹きかへす明日香風都を遠みいたづらに吹く
「昔は華やかに采女たちの袖を揺らしていた飛鳥の風が、今は都が遠く藤原京にあるから、むなしく吹くだけだなあ」…くらいの意味でしょうか。
飛鳥から都が藤原京に移ってしまったことを淋しがっている歌ですね。
飛鳥と藤原京は現代人の感覚では結構近いのですが(甘樫丘からも3㎞くらいしか離れていない)、交通の発達していない古代では遠く感じたのだろうなあ…。
歌碑を通り過ぎると、頂上はもうすぐです!
甘樫丘の頂上に上るのに必要な所要時間は5~10分です。上り階段とはいえそんなに大変ではありません。
甘樫丘展望台から見える景色
甘樫丘はなぜ観光客に人気かというと…西側に大和三山が見えるんです!
左の小さい山が耳成山(みみなしやま)、右の横に広がっている山が天香久山(あまのかぐやま)。
こちらのプリンみたいな形の山が畝傍山(うねびやま)。
大和三山といわれる三つの山ですが、どれもそれほど高い山ではないです。
平地にそれほど大きくない山がポツポツあるのは、ギリシャのアテネに似ている気がします。古代国家が栄えやすい地形なのでしょうかね。
万葉集には、耳成山と天香久山が恋のライバルとして畝傍山を取り合ったなんて歌もあるそうです。
確かに畝傍山はプリンみたいでキュートですね!
大和三山が見える反対側、東側には明日香村が見えます。西側と対照的に、のんびりとした田舎の風景です。
先程の「都が飛鳥から移って淋しい」という和歌は、この甘樫丘の上から、栄える西側の藤原京とひなびていく東側の飛鳥地方を見て詠んだ…そんな気がしてくる風景です。
甘樫丘展望台には「まんが日本の歴史」みたいな絵柄で、風景を説明しているテーブルがあって面白かったです。蘇我馬子も天武天皇も持統天皇もみんな美男美女…。
甘樫丘は広くてもうひとつ展望台がある
甘樫丘といえば、今回私が上った「甘樫丘展望台」が有名ですが、実は南の方にもう一つ展望台があります。
川原展望台という展望台で、甘樫丘展望台から徒歩10分弱です。
甘樫丘展望台とはまた違った景色が見えるので(畝傍山が近くで見えるらしい)、時間のある方は川原展望台まで山道を歩いてもいいかもしれませんね。
甘樫丘は上るべき?
甘樫丘に上った感想ですが…非常に気持ちよかったです!
見えるのは日本のどこにでもある地方の風景じゃない?
…と言われるとまあそうなんですが、西側のひらけた市街地と、東側の静かな明日香村の対比が面白かったですし、大和三山を見るとやはり古代に思いを馳せてしまいます。
頂上まではそれほどキツイ道のりではないので、ぜひ甘樫丘に上って、飛鳥の風に吹かれてみてください!
まとめ
いやー、忙しい飛鳥サイクリング旅行。
やっとここでお昼休憩です!