広島の宮島観光では「宮島グランドホテル 有もと」に宿泊しました。
お部屋、食事、大浴場、アメニティ、人気のナイトツアーなど、宿泊体験を詳しくレビューします!
「有もと」に宿泊した決め手は厳島神社が近いこと!
今回「宮島グランドホテル有もと」に宿泊を決めた理由は、何と言っても「厳島神社から近い」この1点に尽きます!
厳島神社の入り口と、「宮島グランドホテル有もと」は距離にして250m、徒歩4分!
今回の広島旅行は、足腰に不安のあるシニア世代の親族が一緒でした。
あんまり歩きたくないけど、厳島神社が満ち潮の時と引き潮の時を見たい。早朝の神社も夜の神社も見たい!
…と言っていたので、宮島宿泊中に何度も厳島神社に足を運ぶなら、神社の近くに宿泊するしかなかったのです。
「宮島グランドホテル有もと」は「厳島神社にいちばん近い宿」と言われていますが、現地に行ってみて、確かにその通りでした。
足腰の悪いシニア世代では、250mの距離でもゆっくり歩いて時間がかかっていました。こちらに宿泊して正解だったと思っています。
「宮島グランドホテル有もと」の雰囲気
「宮島グランドホテル有もと」は、「ホテル」というよりは老舗旅館という雰囲気です。
こちらはフロント前のロビーです。モダンで新しいというよりは、年季が入った昭和の雰囲気です。
部屋のカギもオートロックでは閉まりません。従業員も和風っぽい出で立ちで、旅館の仲居さんという雰囲気で親しげに話しかけてきます。
「サービスはシンプルで設備は最新」という感じのシティホテルに宿泊することが多い私には、結構新鮮でした。
「宮島グランドホテル有もと」のお部屋
「宮島グランドホテル有もと」では、「シンプルな和室」と書いてある「和室10畳」というタイプのお部屋に宿泊しました。
本当はエコノミー客室のツインに宿泊したかったのですが、満室だったので、空いている中で一番安いお部屋にした…という感じです。
消毒済みのスリッパが玄関口にあります。和室なのでスリッパでは入りません。スリッパは食事や入浴用ですね。
私が2人で宿泊した部屋は、2人にはあまりにも広かったです!(和室10畳の部屋は広さがいろいろあるみたいですが、たぶん広い方の部屋でした)。
まずはメインのテーブルが置いてある10畳の部屋。
奥に4畳半の部屋。洋服をしまうクローゼットや金庫がありましたが、2人だとこの部屋はほとんど使いませんでした。
和室でも嬉しいことに椅子とテーブルが置いてあるエリアがあります。2人なので4つも椅子があるのはゼイタクですが。
私が宿泊した部屋は、掃除は行き届いていて清潔でしたが、全体的に古かったです。
40代の私にとっては、おばあちゃん家に泊まった日のことを思い出す感じの古い和室。
グローバル化が急速に進む前の「昭和の日本の家」という感じなので、「外国人観光客向けにはかえって良いのか」なと思いました。
「宮島グランドホテル有もと」にはリニューアルされたばかりの部屋もあり、シニア親族が宿泊した和洋室は、私が宿泊した和室とは段違いに新しくてモダンな雰囲気でした。
こちらが和洋室。同じホテルの部屋とは思えないほどモダンな雰囲気!左側にスリッパを脱いで上がる和室があります。
「宮島グランドホテル有もと」室内設備・アメニティ
私が宿泊した「和室10畳」の室内設備とアメニティをご紹介します!
お風呂とトイレは別々になっていて便利でした。お風呂は室内全体と同じように古かったです。お風呂の中にはシャンプー、コンディショナー、ボディソープがありました。
こちらは洗面台。ハンドソープ、歯ブラシセット、歯みがき用コップ、ドライヤーが置いてあります。洗面台は広くて使いやすかったです。というかコップ多すぎ…!
テーブル+椅子が置いてあるエリアには冷蔵庫があります。
冷蔵庫の中にコップが冷やしてありました!ビール好きには嬉しいでしょうね。
冷蔵庫の近くに湯沸かしケトルと、人数分のミネラルウォーター500mlのペットボトル。
宮島の厳島神社周辺にはコンビニがないため、ペットボトルの用意があったのは便利でした!
お茶セット。急須と大量の湯のみ。2人で宿泊するには多すぎっ!
宮島らしく、もみじ饅頭が置いてありました。
もみじ饅頭の有名店「紅葉堂」の「つぶあん」です。帰宅してから頂きましたが、上品な味でおいしかったです!
バスタオル、タオル、浴衣、足袋、大浴場に行くときに使えるバッグがそろえてあります。
アメニティは、ボデイタオル、綿棒&コットン、カミソリ、ヘアブラシが置いてありました。
化粧水等は部屋には備えてありませんが、大浴場にクレンジングや基礎化粧品が置いてあります。
「宮島グランドホテル有もと」の食事
今回は夕食・朝食の2食付きで宿泊しました。
夕食・朝食ともにビュッフェではないため、チェックイン時に時間を決めます。
お食事はフロントのある2階の奥の方、半個室のような場所で頂きました。
畳のお部屋でスリッパを脱いで上がりますが、座敷ではなくテーブル+椅子なので、「足腰が痛くて椅子に座りたい」という場合でも問題ないです。
夕食
夕食は、瀬戸内海の海鮮類を中心とした懐石料理でした。
テリーヌがめっちゃ美味しかった!
宮島といえば穴子!穴子の刺身があり、これまた宮島名物の藻塩で頂きました。コリコリとした食感がたまらない!
実は私、牡蠣が少し苦手なのですが…牡蠣鍋はさわやかで食べやすい味つけで、苦手な牡蠣もサラッと食べちゃいました!
そしていかにも広島らしい、焼牡蠣+レモン!
牡蠣は苦手なんですけど…まろやかで柔らかい口当たりがよく、結構おいしく頂けました!新鮮なものを使っているのかもしれないですね。
レモンは無農薬なので、皮を気にせずにレモン果汁をたっぷりかけることができます。
茶碗蒸しは「百合根」が入っていて上品な味わいでした。「百合根」久しぶりに食べたなあ…。ワサビがポチっと入っていて、アクセントになっていました。
こちらは、見た目はパッとしないかもしれませんが、非常に美味しかった一品!牛肉がやわらかーく煮込んでありました。蓬の味わいが甘めのタレとマッチしていました。
天ぷらは桜塩で頂きました!私、抹茶塩とか桜塩大好きなんですよね~。女鹿平舞茸とは、広島県の女鹿平高原で採れるご当地グルメだそうです。
蛤真丈とは、ハマグリを使った練り物だそうです。お吸い物も手が込んでいるなあ…。
最後に釜飯が出てくるころには結構お腹いっぱい…!
お昼を軽めに取ったので何とか食べ切りました。釜飯を食べきれなかった場合は、おにぎりにして頂けるそうです。
どんなにお腹いっぱいになっても、デザートは別腹!ラズベリーのムースでした。最後にさわやかに頂きました。
食後のコーヒー等は出てきませんが、20時以降(~22時まで)はロビー近くの無料コーヒーコーナーを利用できます。
夕食は全体で1時間10分ほどかかりました。
朝食
朝食も夕食と同じ場所で頂きました。
小鉢三種 | 女鹿平産あわび茸と昆布の佃煮 じゃこと小松菜油揚のおひたし 蓮根きんぴら |
サラダ | サニーレタス、水菜、蒸し鶏、ポテトサラダ、グリーンリーフ、橙ドレッシング |
個人鍋 | 湯豆腐豆乳仕立て 白葱 椎茸 |
焼き物 | 出汁巻き、焼き魚、穴子一夜干し |
酢の物 | 牡蠣時雨煮 胡瓜と昆布の膳 |
椀 | 浅蜊の味噌汁 |
ご飯 | 広島産コシヒカリ |
香の物 | 広島菜 沢庵 紀州南高梅 味つけ海苔 |
デザート | チチヤス牛乳使用自家製ヨーグルト ブルーベリーソース 野菜ジュース |
朝から豪華…。
「朝に鍋物とか食べられるかな?」と思いましたが、まろやかに仕上げていて食べやすかったです。
夕食もそうですが、有もとのお食事は、インスタ映えとかはあまりないですが、見た目よりも美味しかったです!
チチヤスヨーグルトは広島発祥だそうです!工場直送のヨーグルト美味しかったです~!
朝食は全体で50分くらいかかりました。
有もと宿泊は二食付きにしたほうがよい?
宮島は食事処が少なく、特に夜は閉まってしまうお店が多いです。
食事する場所を探してウロウロするのは時間がもったいないので、ホテルは二食付きプランにするのがおすすめです。
有もとの懐石料理は量が多く、お食事の説明などもあるので時間がかかります。
「食事は手早く済ませたい」という場合は、朝食がお弁当形式のルームサービスになる「オリジナルミニ懐石」というプランが良いかもしれません。
「宮島グランドホテル有もと」の大浴場
「宮島グランドホテル有もと」は1階(フロントは2階)に大浴場があります。
天然温泉ではありませんが、活性石を使った人工温泉です。
人工温泉ではありますが、思った以上に気持ちよく、入浴後は肌がツルツルしました。
翌朝に男女入れ替えとなるスタイルで、片方にサウナがついています。
脱衣所が少々古く、貴重品ロッカーはありますが、衣類を入れる鍵付きロッカーはありません。
貴重品以外はカゴの中に入れて鍵のない棚に置いておきます。ちょっと抵抗ある方はいるかもしれません。
小さいサイズのタオルは大浴場にたくさん置いてあり、部屋からはバスタオルを持って行くだけでOKです。
また、女湯にはシャンプー・コンディショナー・ボディソープはもちろんのこと、クレンジング・洗顔・化粧水といった基礎化粧品類が備えてありました。
「宮島グランドホテル有もと」のドリンクサービス
「宮島グランドホテル有もと」のフロント近くには、無料のドリンクサービスがあります。
朝は7:00~10:00、お昼は14:00~17:00、夜は20:00~22:00に利用できます。
フロントに近いエリアには、冷たいお水、温かい紅茶があります。
奥の方にはコーヒーコーナーがあります。
夕食後20~22時の時間帯は、ロビーでゆっくりとコーヒーを飲んでくつろぐことができます。
ホテル周辺にはコンビニがないため、ドリンクサービスがあって助かりました。
「宮島グランドホテル有もと」夜ツアーの感想!
「宮島グランドホテル有もと」は、宿泊している人を対象に、早朝と夜の宮島散策ツアーを行っています。宿泊客は無料で参加OK!
早朝ツアーは、主に弥山のふもとにある紅葉谷公園を散策するコースです。
こちらは2㎞ほど歩くとのことで、同行者が足腰に不安があったため参加しませんでした。
夜ツアーはライトアップされた厳島神社周辺を散策する、歩行距離の少ないツアーとのことだったので参加してみました。
話上手なガイドツアーさんが、夜の宮島を歩きながら、宮島観光のポイントや知っていると面白い歴史・雑学を語ってくださいます。
早朝ツアーと夜ツアーの良いところは、その時間は宮島に宿泊している観光客しか島に残っていないため、日中は大混雑しているエリアをゆっくり歩けることです。
夜ツアーは人気があり、かなり多くの宿泊客が参加します。
「大人数で歩くのは疲れる…」という場合は、途中で離脱して自分のペースで歩いても大丈夫。特に人数確認とかはしない自由なツアーですので、気ままに参加してみるといいかなと思います!
「宮島グランドホテル有もと」の送迎サービスについて
その他、「宮島グランドホテル有もと」のサービスとしては、フェリーが到着する桟橋までの無料送迎サービスがあります。
宮島桟橋と「宮島グランドホテル有もと」は1.2㎞くらいしか離れていなくて、徒歩15~20分の距離です。
近いといえば近いのですが、桟橋からホテルまでは観光客がたくさんいるため、スーツケースなどの大きな荷物がある場合はちょっと歩きにくいです。
桟橋とホテルを結ぶ車道は山側の狭いクネクネ道で、車を使っても所要時間はさほど変わらない感じがありましたが、荷物が多い場合は送迎をお願いした方がよいです。
また、桟橋に着いた後、迎えに来たドライバーに荷物だけ預けてホテルまで運んでもらい、すぐに宮島散策を始めることもできます。
「宮島グランドホテル有もと」まとめ
「宮島グランドホテル 有もと」は、やはり「厳島神社にいちばん近い宿」というのが魅力ですね。
老舗旅館らしくサービスが全体としてしっかりしていて、安心して宿泊できます。
その分宿泊費は高い…ですが、立地の良さを考えると仕方ないかなと思います。
今回のケースのように、旅行の同行者が足腰に不安がある場合は、有もとに宿泊すれば「あまり歩き回らなくても厳島神社を堪能できる」という大きなメリットがあります。
シニアの親族も厳島神社をしっかり楽しめたので、今回はフンパツして宿泊して良かったなと思っています!