中禅寺湖や戦場ヶ原、湯元温泉といった「奥日光」と呼ばれるエリアは、標高が高いため、冬は氷点下の気温になる日が多く、道路が凍結します。
そのため、道路は通行止めになり、冬季は運休するバス区間があります。
冬季の奥日光旅行は、バス移動だと旅程が限定されるデメリットがありますが、その反面、冬季限定でのお得なバス切符の使い方もできます。
私が3月に奥日光を旅した経験をもとに、「冬季の奥日光のバス事情」をご紹介します。
「半月山行きバス」と「低公害バス」は冬季運休
冬季に運休となる、奥日光の路線を紹介します。
まず、中禅寺湖の東南岸のエリア、イタリア大使館別荘記念公園や、八丁出島方面へ行く、中禅寺温泉バス停と半月山を結ぶ路線が冬季は運休です。
この半月山行きのバスは、2018年は7月1日~11月中旬までしか運行していませんでした。
夏季と、観光客の多い紅葉シーズンのみの運行という感じですが、詳しい運行予定は東武バスのサイトで確認してください。
また、中禅寺湖の西側の自然エリア、千手ヶ浜、西ノ湖、赤沼を走る低公害バスも、冬季は運休です。
低公害バスの詳しい運行情報は、低公害バスの公式サイトでご確認ください。
だから「低公害」バスなんですね。
冬季の中禅寺温泉フリーパスは中禅寺湖宿泊予約で実質0円に!
いくつかの区間で、バスが運休してしまう冬の奥日光ですが、冬に奥日光に行くと、シーズンオフならではのメリットもあります。
冬に中禅寺湖周辺の主要ホテルに予約宿泊すると、通常なら2000円の中禅寺温泉フリーパス(2日間有効)が、実質無料で使えるんです!
中禅寺温泉フリーパスを実質無料で使う手順は?
この特典を利用するためには、まず、中禅寺湖周辺のホテルを予約することが必要です
ホテル予約時に、中禅寺温泉フリーパスの冬季特典を利用したいことを、ホテル側に伝えておきます。
利用当日は、東武日光駅の観光インフォメーションで中禅寺湖フリーパス購入の際に、中禅寺湖のホテルに予約を入れてあることを告げます。
すると、まずこの観光インフォメーションで、通常2000円のフリーパスを1000円で購入できます。
そして、ホテルに着いたときに、そのフリーパスを提示すると、支払った1000円がキャッシュバックされるという仕組みです。
ちょっと複雑な仕組みで、最初から無料でフリーパスを発行すればいいのに…と思いますが、1000円分はホテルに到着するまで、デポジットとして預かっておくということなのでしょうね。
フリーパスが実質無料になる期間と対象ホテルは?
中禅寺温泉フリーパスが実質無料になる期間は、2017年は12月~3月の間でした。
毎年同じ期間に適用するとは限らないので、正確な期間は、ホテルに確認を取りましょう。
また、この実質無料の特典を使えるホテルは、こちらに一覧があります→日光旅ナビのページ
ですが、リストの一覧に名前が載っていないホテルの宿泊でも、中禅寺温泉フリーパスの半額購入ができることもあります(キャッシュバックはなくて、実質0円でなく半額購入となることも)。
ホテルを予約する際に、中禅寺温泉フリーパス半額の特典が使えるかどうか、ホテルに確認を取ったほうがよさそう。
裏技!冬季は日をまたいでフリーパスを使える!
冬季の中禅寺温泉フリーパスには、さらに冬季限定のお得な使い方がありました。
私は、2泊3日の日光旅行で、1日目は東照宮観光をして中禅寺湖のホテルに移動、2日目は中禅寺湖周辺の観光で中禅寺湖宿泊、3日目は日光周辺へ戻り、少し散策して帰るという旅程でした。
2泊3日の旅程には、2日間有効の中禅寺温泉フリーパスを2枚買わなきゃ行けないかなあと思っていたら、私の旅程を聞いた駅の観光インフォメーションスタッフさんから、提案をいただきました。
2日目は中禅寺湖エリアから動かないなら、フリーパス有効の日を、今日と、3日目に、日をまたいで設定するのがよいと思いますよ。
えっ?そんなことできるんですか?
スタッフさんによると、冬季のみ、フリーパスを利用する日を、日をまたいで指定することができるとのこと。相談して良かった!
おかげで、日光―中禅寺湖間をバス移動+世界遺産バスにも乗る予定がある、初日と3日目だけフリーパス券を有効にし、2日目はバスを使わず、ほとんど徒歩で観光しました。