京都旅行の2日目午後は、宿泊している河原町から、鴨川を挟んだ祇園へ散歩に行くことにしました。
祇園に行く前に…歩きたいのが鴨川の河川敷!
桜の季節にはちょっと早いですが、ゆっくりと鴨川沿いを散歩しながら祇園に向かうことにしました。
鴨川は京都の町を南北に流れている!
古代に栄える都市は大きな川が流れていることが多いです。
平安京も水路が豊富な都だったそうですが(逆に平城京は水路が少なかったことが遷都の理由の一つらしい)、その一つが鴨川。
京都の町を南北に流れ、上流には上加茂神社、下加茂神社などがあります。鴨川周辺は桜の名所としても名高いです。
10年くらい前に関西地方在住の親戚に誘われて、鴨川ビューのカフェでランチしたことがあるのですが…
早起きのせいで眠たくて、肝心の鴨川の景色を全然覚えていない…。
そこで今回の京都旅行で「鴨川の景色にリベンジ!」と思っていました。
四条大橋近くの鴨川沿いの眺め
四条大橋から五条大橋あたりまで鴨川を歩くなら、祇園側の河川敷を歩くのがおすすめです。
河原町側の方が古くて風情ある建物が鴨川に面していて、川+古い建物の眺めを見るなら祇園側からが素敵!逆に建物だけを間近で見たいなら河原町側の河川敷がよいです
こちらは四条大橋のすぐ近く。右が中華料理、左が京料理の高級老舗店です。
建物が「朝の連続ドラマ小説」みたいな古さですね(私の朝ドラのイメージってこんな感じ)。
大きな料亭の横には、小さくて古そうな建物が密接して並びます。
その背後には高いコンクリートビルが立ち並んでいます。
古い町並みと現代的な町並みが混じっているのが、京都らしい風景です。
はじめて京都に行ったときは、意外と現代的で都会的だった町並みに驚いたものでした。
木製の古い建物近くには柳の木が植えられていて、夏はさぞかし涼を呼ぶ風景だろうなと思います。
実は、河原町側の河川敷は、人が歩ける堤防と岸の間に小さな水路があります。
夜に河原町側から撮影した画像。堤防と陸の間に浅い水路があります。
夏にはこの水路に高床が設置されて、そこで食事をとることができるそうです。
納涼床と呼ばれて、鴨川の夏の風物詩なのだとか。
四条大橋から一つ南へ進んだ橋の近くは、雰囲気の良い鴨川ビューを楽しめるカフェが並びます。
カフェから鴨川を眺めるんじゃなくて、鴨川からカフェを眺めても美しい件…。
四条大橋から二つ目の橋近くもレトロで素敵な建物が並びます。
この印象的な建物は鮒鶴(ふなつる)京都鴨川リゾート。
大正時代の建築物で、国の有形文化財にも登録されていて、結婚式場やパーティ会場として使われているそうです。
鴨川と方丈記
鴨川のほとりを歩いていると、なぜだか
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
…という「方丈記」の冒頭が頭をよぎりました。
方丈記の作者鴨長明と鴨川が「連想ゲームみたいに頭に浮かんだのかな?」と思いましたが、鴨長明は実際に鴨川の近くで幼少期を過ごした可能性が高いようです。
鴨長明は下鴨神社の神官の家に生まれ、下鴨神社のすぐ近くを鴨川が流れています。
ゆく川の流れはたえずして…ゆったりと流れる鴨川の流れを、鴨長明も1000年近く前に眺めていたのかなあ…と思うと、歴史の流れを感じずにはいられません。
まとめ
鴨川散歩のまとめでした!
この後六波羅蜜寺に行きたかったので、五条大橋までは歩きませんでしたが、四条大橋から二つの橋あたりまでが古い建物が多かった感じです。
今回歩いた区間には見当たりませんでしたが、飛び石を使って岸を渡れる場所もあるそうです。
京都で時間がある方は、鴨川沿いでのんびりするのも素敵な過ごし方だなあと感じました。