「草津へ温泉旅行に行こうかなあ…」と思いはじめた時、家族がサラッとこう言いました。
確か草津にはタダで入れる温泉もあるんだよね~。
な、何ぃ~!?
いくら「キングオブ温泉」と呼ばれる草津と言えど、さすがにタダで温泉に入れるなんてことはないだろう…と思って調べてみると…
草津すごすぎる。普通に無料で入れる温泉がある。それもたくさんある。
…というわけで、草津では代表的な無料温泉に3つ入ってきたので、詳しくレポします!
草津の無料温泉「共同浴場」とは?
私は最初に「草津には無料で入れる温泉がある」と聞いた時は、
川辺とかに自然に存在している温泉なのかな?
と思いましたが、違いました。
草津の無料温泉は、しっかりした建物の中に浴槽があり、とても無料だとは思えない温泉なんです!
こういった無料温泉は「共同浴場」と呼ばれています。
「共同浴場」は地元の人たちが入浴するための施設で、管理や掃除も地元の人たちが行っています。
草津には「もらい湯」という文化があり、旅人は温泉を使わせて頂き、地元の方々はおもてなしの心で受け入れる…というものです。
この「もらい湯」の精神から、本来は地元の方々が管理して使っている共同浴場を、観光客も無料で使わせていただけるんですね。本当にありたがいことです。
草津には数多くの「共同浴場」がありますが、その中の3つがガイドブックにも掲載されていて、観光客に公に開放されています。
その3つの共同浴場とは「白旗の湯」「地蔵の湯」「千代の湯」です。
共同浴場の特徴は?
草津の共同浴場の特徴を以下にまとめました。
共同浴場には洗い場がなく、ドライヤーも置いていないため、洗髪はできないです。
ちゃぷんと入るだけのシンプルな温泉です。
またスタッフがいないためタオルのレンタルもないため、必ずタオル持参で入浴する必要があります。
どこの共同浴場にも鍵付きロッカーがありませんが、「白旗の湯」「地蔵の湯」は貴重品が盗まれにくい工夫された構造になっています(あとで紹介します!)。
観光客でも入れる3つの共同浴場は?
私は草津で、観光客が入れる3つの共同浴場すべてに入浴してきました!
それぞれ簡単にご紹介します!
白旗の湯
草津で最も有名な共同浴場は「白旗の湯」です。
「白旗の湯」がなぜ有名かと言うと…
私も草津で実際に「白旗の湯」に入ってみましたが、白旗源泉は非常に湯質がよく、
無料で入れるなんてスゴすぎる…。
と、感動しました!
また脱衣所と浴室の間が完全に仕切られていなく、浴室からは脱衣所の一部が見える作りになっています。
共同浴場に貴重品の持ち込みは推奨されていませんが、どうしても持って入らなければならない時は、浴室から見える棚に荷物を置くと安心です。
「白旗の湯」の唯一の欠点は、人気すぎて混雑していることが多いことです。
「白旗の湯」は開館時間が長いので、特に混雑する土日や祝日は、早朝や夜遅い時間に足を運ぶのがおすすめです。
ちなみに「白旗の湯」は「名湯だけどめっちゃ熱くて入れない!」と言われることがありますが、私が入浴した1月上旬は、普通に入りやすい湯温でした。
地蔵の湯
「地蔵の湯」は湯畑の裏手の方にある、ちょっと穴場っぽい「裏草津」と呼ばれるエリアにある共同浴場です。
この裏草津エリアは最近開発が進んだエリアで、「地蔵の湯」もリニューアルされ非常に清潔でキレイな建物です。
キレイなトイレも併設されていて、何となく入りやすくて利用しやすい施設です。
「地蔵の湯」の魅力は、数ある草津の源泉の中でもレアな「地蔵源泉」に入浴できること!
草津でも「地蔵源泉」を引いている宿・ホテルはかなり少ないのですが、ここ「地蔵の湯」ではそんなレアな「地蔵源泉」に無料で入れちゃいます。
地蔵源泉はうすく緑がかった白濁湯で、「いかにも温泉!」という感じの、入浴して気持ちの良い湯です。
「地蔵の湯」は脱衣所と浴室の間に仕切りがなく、荷物を置く棚が浴槽からかなり近い場所にあり、荷物の心配をせずにリラックスして入浴できます。
千代の湯
「千代の湯」は、湯畑から大滝乃湯に向かう「滝下通り」にある共同浴場です。
湯畑からは非常に近くて、歩いて1分くらいです。
湯畑に近いこともあり、引いてあるのは湯畑源泉。
湯畑源泉を引いている宿・ホテルは意外にそれほど多くないので、「千代の湯」で無料で入浴できるのが嬉しいです。
「千代の湯」は湯畑の近くで、それなりに大きな通りに面しているのに、なぜかあまり目立っていなく、立地の割には利用客が少ないです。
「千代の湯」の利用客が少ない理由のもう一つの可能性としては、貴重品の管理が難しいという点もあるかもしれません。
「千代の湯」は脱衣所と浴室の間が扉で仕切られていて見えないため、入浴中はどうしても荷物が気になってしまい、長湯しない人が多いのかも。
私は荷物の心配をしないで入浴したかったため、貴重品はビニール袋を二重にしたものに入れて、浴室まで持ち込みました。
また、私が入浴した時は何かのアクシデントがあったのか、浴槽内の湯の温度が非常に低く、とても入浴できる温度ではなかったです。
共同浴場は無料で入れる分、こういうトラブルもあるのかもしれません。
共同浴場で気をつけるべきマナーは?
無料の共同浴場は、利用客の良識で成り立っていて、入浴マナーをしっかり守る必要があります。
基本的には、大声で騒がない、タオルを浴槽内に浸さない…など、普通の温泉でも守るマナーに気を付ければOKです。
「温泉に入ったことが少なくて入浴マナーがよくわからない…」という方は、共同浴場内の貼り紙をよく読んでから入浴するのがおすすめです。
また、ぽかなび.jpというサイトがまとめている「入浴の心得」がわかりやすいので、目を通しておくとよいでしょう。
様々な入浴マナーの中でも、脱衣所を濡らさないことは特に守りたいマナーです。
浴室内で身体を拭く用、脱衣所で身体をしっかり拭く用の、2枚のタオルを持参しましょう。
ガイドブックには「共同浴場では挨拶を」と書いてあることもありますが、「地蔵の湯」に入ってきた地元の方に挨拶したらスルーされちゃいました。
「観光客に挨拶されたい・されたくない」は人によるのでしょうが、観光客側としては、とりあえず挨拶はしておいた方がよいのかなと思います。
他の草津の共同浴場にも入れる…?
草津の共同浴場は全部で19ありますが、その中で観光客に公に開放されているのは、先述した3つの共同浴場です。
他の16の共同浴場には観光客は入れないのか?…というと、実はそうでもないようです。
観光客を完全にお断りしている共同浴場もありますが、多くの共同浴場ではマナーをしっかり守れるのであれば観光客でも入れるのだそうです。
とはいえ観光客に広く公開してしまうといろいろ問題が増えてしまうので、上述の3つの共同浴場以外は、積極的にガイドブックなどで紹介していないようです。
そのようなマル秘の共同浴場の中で、比較的入浴するのにハードルが低いのは、「大滝乃湯」の近くにある「煮川の湯」です。
この「煮川の湯」は「大滝乃湯」と同じ煮川源泉を引いていますが、中に「観光客でも利用してよい」という旨の貼り紙があるそうです。
今回の草津旅行は草津初心者だったため、公開されている3つの共同浴場だけに入りましたが、次に草津に行くときは、「煮川の湯」にトライしてみようかなと考えています。
まとめ
草津の「無料で入れる温泉」、共同浴場についてまとめました。
無料でクオリティの高い温泉に入れちゃうなんて、草津の温泉湧出量がいかにスゴイかを思い知らされますね。
共同浴場は歴史が古いものもあり、草津の温泉情緒を味わえる場所でもあるので、草津旅行ではぜひ、共同浴場にも足を運んでみてください!
タオルを持って行くのを忘れないでね!