プラハ城観光で、聖ヴィート大聖堂を見学して、順路通りに奥に歩いていくと、次はクリーム色の建物、旧王宮です。
「王宮」と言う割にはちょっと地味な建物だけど、中には何があるんだろう?
私はプラハ城Aコースのチケットを購入したのですが、このAコースに旧王宮が含まれていたので、入ってみました。
まずは広大なヴラディスラフホール
旧王宮の内部に入ると、まずはこのだだっ広い大部屋!ヴラディスラフホール。
ほとんど何もなくて「がらんどう」なんですが、広いっ!
王宮っぽい豪華なお部屋を想像していると肩すかしをくらったような気分になりますが、とにかく広いことに意義があるホールで、作られた16世紀当時はヨーロッパで一番大きなホールだったとか。
乗馬したまま入れる大きなホールで、中では騎馬戦とか行われたそうですが「騎馬戦なんか外でしなよ」とツッコミたくなりますね。
「プラハ窓外放出事件」の窓は必見!
豪華なキラキラしたお部屋を想像していた私は、「旧王宮はこんなもんか~」とそのまま出口方向へ進みそうになりましたが、ガイドブックをみると「旧王宮では窓を見るべし!」と書いてあります。
窓?
ガイドブックなんて現地に来る前に予習して読まなきゃいけないのに、私は現地で読んでいるギリギリ系観光客…。
ええと。この旧王宮には、「三十年戦争の発端となった有名な『窓外放出事件』の窓がある」らしいじゃないですか。
三十年戦争って何だったっけ…?
ちょいとタンマ…。有名な窓外放出事件って知らないです…。その前に三十年戦争って何だっけ…?
こ…高校時代、世界史やってたハズなんだけど…記憶の片隅にすら残っていないんですけど…。や、ヤバイ。「教養のための世界史」とか読むべき…?
帰国したらこの本読もうかな…。
窓外放出事件の「窓」を見逃さないように注意!
で!
ハイ、有名な窓外放出事件ですね!三十年戦争ですね!いや~歴史の舞台っすねえ~。では、その窓を見ましょうか。
…それで、その窓はどこですかね?
観光客の何人かがヴラディスラフホールをまっすぐ進まずに、ホールの入り口近く右側の方へ曲がって行っている…。
この通路。なんかEXITの矢印が反対側を向いていて、「こっち来んな」みたいな雰囲気ですが、行っていいんですよね?ロープも張ってないし。
で、行ってみると。
常に人だかりができている窓が…。明らかにコレがその窓っぽいですね。
例の「窓」はあまり高い場所にはない
ハイ。こちらが三十年戦争の発端となったプラハ窓外放出事件の窓でございます!
窓から外をのぞいてみると、それほど高くありません。
実は窓から放り投げられた人たちは、命はとりとめて、近くのロブコヴィツ宮殿に助けを求めたらしいです。
新国事録の間の本棚がかわいかった!
さて、旧王宮最大の見どころ「窓」を見たら、ヴラディスラフホールを順路通りまっすぐ進んで、他の部屋も見学しましょう。
こちらは旧議会の間。玉座が置かれていますね。歴代のボヘミア王が座ったのかなあ。
新国事録の間。
このかわいらしい本は、古いボヘミア地方の公文書だそうです。いかにもおとぎの国プラハっぽくてカワイイ!
思わず絵に描きたくなるような本棚ですよね!
貴族の肖像画が飾っている部屋もありました。
こういう人たちが誰だかわかると、もっと楽しく鑑賞できるんだろうなあ~。世界史ちゃんと勉強しなきゃな…。
まとめ
というわけで、プラハ城の旧王宮は、三十年戦争のプラハ窓外放出事件の舞台となった窓が最大の見どころですので、ここらへんの歴史を、ちょこっとでよいので予習していくと楽しめると思います。
私が見学したときも、たくさんの修学旅行生が、窓の近くで説明を受けていました。
歴史はこうやって、実際に舞台となった場所で肌で感じることで、リアルに感じられるようになるんでしょうね。
ということは、世界史を勉強するなら世界一周するべき!?(旅をしたいがための口実にできそうですね…)