今回の京都旅行で、嵐山でぜひとも見たかったのが渡月橋と天龍寺です。
旅行では見たいものから見るべき!
と思い、渡月橋の次は天龍寺へと向かいました。
竹林を見たければ天龍寺北門から入ろう!
渡月橋から嵐電嵐山駅方面へ戻り、まっすぐ歩くとすぐに左手に天龍寺の入口が見えてきます。
この入り口から入ると、天龍寺の最大の見どころである曹源池庭園が近いのですが、私はこの入り口から入らずにわざわざ遠回りしました。
なぜならこの入り口を素通りし、左へ曲がると…
嵐山名物の竹林の道があるんですね~!竹林をのんびり眺めながら歩くと、2~3分ほどで天龍寺の反対側の入口に着きます。
こちらが竹林の道の途中にある天龍寺北門です。
天龍寺北門では庭園だけの拝観できる入場券しか購入できません。
本堂まで見たければ本堂の受付で拝観料を払えばよいと書いてあったので、とりあえずこちらで庭園のみの切符を購入して入場しました。
曹源池庭園
まずは北門から反対側にある、天龍寺のハイライト曹源池庭園をご紹介します!
天龍寺の曹源池庭園は、日本有数の枯山水庭園として知られています。
日本史で枯山水庭園として、龍安寺とセットで覚えたな~!「どっちとも龍がつく!」とか言って覚えたな~。
天龍寺の庭園は枯山水なのに、本物の水をたたえた池があるのが特徴です。
「枯」山水なのだから、水を使わずに砂や石で水の流れなどを表現するのが枯山水の醍醐味のはずなんですが、天龍寺はアッサリと水と組み合わせているのが面白いです。
本物の池の水の周りに、砂を使った水が表現されています。
私は、水を一切使わない龍安寺石庭の枯山水も見たことがあります。
比較すると龍安寺石庭の方がわび・さびの雰囲気が出ていて、天龍寺の方が水がある分やはり華やかに見えますね。
どちらの方が好きかは、その日の精神状態に左右されそう…。
庭園の背後には嵐山がそびえ、これは日本庭園で使われる借景という技法で、背景の自然物と融和するように庭園を設計しているそうです。
庭園全体の見た目に、山の風景を借りているから借景なんですね。
私なんぞは「たまたまそこに山があったんじゃね?」と思ってしまいますが、しっかり計算しているんだそうです。
さて、よくわからなかったのが…コレ。
どれのこと!?石橋なんかどこにもないんだけど!
まさか端っこにある、この小さなかわいらしい石橋のこと!?いや、この橋と小島かわいくていいんだけど、さすがに「日本最古の橋石組」ではないだろう…。
あとで調べてみると、どうやらこの楕円で囲んだエリアのことらしいのですが、このあたりは遠目すぎてよく見えません。
龍門の滝は、鯉が滝登りをして龍に変身するいわゆる「登竜門」を表現しているらしく、面白いのによく見えなくて残念です。
日本人にもわかりづらいんだから、外国人観光客はチンプンカンプンだろうなあ。世界遺産の天龍寺、改善しましょうよ、これモッタイナイ!
北門から曹源池庭園の間の天龍寺見どころ
曹源池庭園の反対側にある北門から曹源池庭園までの道も、なかなか楽しかったのでご紹介します。
竹林が見えるスポット
天龍寺は竹林の道に面しているだけあって、幽玄な竹林が拝めるスポットがあります。
北門から入場してすぐ右手の、休憩所のような場所の後ろ側です。
「竹林の道」は竹林を見る人で混んでいて、天龍寺のこの穴場スポットの方が、ゆっくりと竹林を楽しめました!
百花苑
北門から曹源池庭園まで続く庭園は「百花苑」と呼ばれ、季節の花々が咲いています。
私が足を運んだ3月は、色とりどりの小さな花がたくさん咲いていてかわいらしかったです。
こちらは百花苑の中にある、拝むと字がキレイになるという硯石。
最近パソコンばっかりで、タダでさえ上手くない字がさらに下手になったので、拝んでおきました。
中国から伝わったとされる平和観音もあります。天龍寺創建の頃の、南北朝騒乱を平定した観音様だとか何とか。
平和観音の前には、飲むと「愛と幸」を受けられるという「愛の泉」がありましたが、何だかモダンなカエルちゃんが置かれていました…。
望京の丘
百花苑を上ると少し小高くなったエリアがあり「望京の丘」と呼ばれます。
あまり高くない丘なので「望京とは大げさだな」と思いましたが、上ってみると本当に彼方に京都が見えました!望京はウソじゃなかった!
立ち入りできない区域ですが、望京の丘の近くにはこんな風情たっぷりの小道がありました。
多宝殿
百花苑が終わる場所、望京の丘から降りてくる場所にあるのが多宝殿。建物自体は昭和の建築で古くはありません。
建物の両サイドに紅と白のしだれ梅が植えられています。梅の季節には素敵だろうなあ…と感じました。
天龍寺のトイレにはペーパーがなかった…
天龍寺は曹源池庭園の端にトイレがあります。有料入場ゾーンの中にあるトイレです。
このトイレが…見た目も天龍寺にマッチしていて、中はキレイなんですが…
何と、トイレットペーパーがないッ!
「買占め騒ぎで一時的にトイレットペーパーを入手しにくいのかな?」と思いましたが、すごい古いティッシュの自動販売機が置いてあったので関係なさそうです。
しかも、その自動販売機でティッシュを購入しようとしていた人が、ティッシュもお釣りも出てこなくて困っていた…。
うーん…これはちょっと世界遺産天龍寺、おもてなしの心が足りないかも…。
何も「ウォシュレットにしろ」とか言うつもりはないですが、入場料を取っていて、お客さんも多くて、日本のような物資不足でもない国で、これは何とかできるでしょうよねえ…。
本堂に入場せずにかかった観光の所要時間は?
今回の天龍寺訪問は、庭をゆっくり見ていたらお腹がすいてしまい、本堂までは入場しませんでした。
本堂に入場せず、お庭だけをゆっくり見て回るのにかかった時間は1時間程度です。
私はお庭でゆっくりしたので、サクサク見るなら30~45分で終わるかもしれません。
百花苑エリアに行かずに、正面の門(嵐電駅の近く)から出入りし、曹源池庭園だけ見るなら30分あればじゅうぶんです。
お庭から、龍の絵(天井絵ではない)がちらっと見えたからいいかな…。
お堂に上がるには、いったん庭園出口を出なければならないようです。
庭園をもっと観賞したい場合は、庭園に再入場できるか確認してから出口を出た方がよさそうです。
天龍寺の観光まとめ
嵐山の天龍寺観光レポでした!
最後に情報をまとめておきます。