ウィーン観光で最も感動した美術館がウィーン美術史美術館!
ウィーン美術史美術館を鑑賞する際に、役立ちそうな情報をまとめてみました。
ウィーン美術史美術館はどんな美術館?
ウィーン美術史美術館は、ハプルブルク帝国が収集した美術品を展示する美術館で、19世紀末、ハプスブルク帝国末期に開館しました。
所蔵する作品の質・量ともウィーン最大の美術館で、特に絵画部門はパリのルーブル美術館、マドリードのプラド美術館と並ぶ、ヨーロッパ三大美術館との呼び声が高いです。
所蔵している作品はルネサンス期~バロック期のネーデルランド、イタリア、スペイン絵画が多いです。
ウィーン美術史美術館内の写真撮影は、三脚やフラッシュを使わなければ可能です。
ウィーン美術史美術館の三大名画と必見作品
ウィーン美術史美術館が所蔵する名画は数多くありますが、独断で三大名画を選ぶと…
ブリューゲル「農民の踊り」
フェルメール「絵画芸術」
ベラスケス「王女マルガリータの肖像」
著名な作品を中心に選びましたが、この3作品以外にも名作目白押しです!
個人的に一番気に入ったのは、コレッジョのギリシャ神話モチーフ2作品ですね。
ウィーン美術史美術館の名作を紹介しようとすると、かなり長くなってしまうので、他のページに分けてまとめました。
クリムト作品は美術史美術館にはほとんどない
ウィーンの画家といえば世紀末美術のクリムトですが、美術史美術館で見られるクリムト作品は、美術館のインテリア装飾として描かれたものしかありません。
入口から2階の階段を上がる時に、上の方に見えるギリシャ風、エジプト風の女性がクリムトによって描かれたものです。
この絵以外には、美術史美術館にクリムト作品の展示は、特別展でもない限りはありません。
美術史美術館は、私のように世紀末美術よりルネサンス美術が好きなタイプにとっては、お腹いっぱいになる美術館ですが、
ウィーンではクリムトが見たい!
という方は、美術史美術館より、ベルヴェデーレ上宮絵画館やセセッシオン、レオポルト美術館など、クリムトの傑作を展示している美術館を優先することをおすすめします。
ウィーン美術史美術館はどういう順路で回る?
ウィーン美術史美術館で観賞したいのは、何と言っても2階に当たる絵画フロアです。
カフェを挟んで左側の展示室にネーデルランド・フランドル・ドイツの絵画が展示され、右側エリアにイタリア・スペイン・フランスなどラテン系絵画があります。
どちらから観賞してもOKですが、階段を上ってすぐ左側の展示室から入ると、ネーデルランド・フランドル系の絵画がクラナッハ→ブリューゲル→フェルメールと、だいたい時系列に観賞できます。
ぐるっと回って、カフェのエリアに出て、そのまま目の前の扉からイタリア・スペインエリアに入ると、最後に特別展のエリアがあり、順路としてスムーズです。
階段を上って左の入口から入って、反時計回りにフロアを一周するイメージですね。
またウィーン美術史美術館は館内図でわかるように、大きな展示室の隣に小さな展示スペースがあり、ついこの小さな展示スペースを見逃しそうになります。
この小さいスペースにも名作が飾ってあることがあるので、入るのを忘れないように気を付けてください。
ウィーン美術史美術館観賞に必要な所要時間は?
私はウィーン美術史美術館の絵画部門の観賞に3時間かけましたが、それでも時間が足りなかったと感じました。
ブリューゲル作品が細かすぎて、細部まで見ているとすっごい時間がかかるんですよ!
私のように「ブリューゲル作品を隅々まで見てやろう」と考えている方は、最低でも3時間は確保しておくことをおすすめします。
「絵画鑑賞にはそれほど時間はかからないし、有名作品だけ見れればOK」という方でも、有名作品の前は団体ツアーに占領されることが多く、観賞するのに待ち時間がある可能性があるので、2時間くらいは必要だと思います。
ウィーン美術史美術館のカフェは超有名!
ウィーン美術史美術館の観賞は2~3時間もかかるなんて疲れそうだなあ…
と思うかもしれませんが、心配無用!
ウィーン美術史美術館には「世界一美しいカフェ」と評される、有名なカフェが館内にあるので、絵画鑑賞の途中でひと休みしましょう。
カフェは、ネーデルランド絵画とラテン絵画の展示エリアを挟んだ場所にあるので、観賞のちょうど中間点で休憩できるのも嬉しいです。
ウィーン美術史美術館のカフェについては、こちらの記事で詳しくまとめてあります→ウィーン美術史美術館内のカフェに入ってみたレポ!
ウィーン美術史美術館のコインロッカーとトイレ
ウィーン美術史美術館は観賞に時間がかかる美術館なので、観賞に不要な荷物はコインロッカーに預けて、身軽に観賞することをおすすめします。
コインロッカーはエントランスから階段を降りた地下にあります。入ってすぐ表示があるので、すぐわかります。
コインロッカーはユーロコインしか使えませんが、カウンターで両替してもらえます。
鍵を閉める際にコインが必要ですが、利用し終わった後はコインが戻ってくるので、実質無料で使えるコインロッカーです。
トイレはこのコインロッカーの近くのものを含めて、美術館内にたくさんあり、清潔で気持ちよく利用できます。
開館時間や入場料は日本語対応の公式サイトで確認を!
ウィーン美術史美術館の入場料は、私が入館した2019年3月は€16でした。
所蔵作品の多さと素晴らしさを考えると、安いと感じた入場料でした。
入場料・開館時間は変更になる可能性もあるので、ウィーン美術史美術館の公式サイトでご確認ください。ありがたいことに日本語対応してます!