飛鳥サイクリング旅行!酒船石の次は、飛鳥寺に向かいます。
亀石→橘寺(二面石)→酒船石→飛鳥寺→飛鳥坐神社→飛鳥資料館(庭園のみ)→甘樫丘→石舞台古墳→奥明日香(徒歩)→鬼の雪隠・鬼の俎→猿石
飛鳥寺のアクセス
飛鳥寺は飛鳥の観光エリアの中心部にあります。
その意味では訪問しやすい場所にありますが、飛鳥駅や橿原神宮前駅など、鉄道駅からは3㎞ほど離れています。
駅からの周遊バスはありますが、1時間に1便と本数が少ないです。
飛鳥の他の名所と一緒に訪問するなら、レンタサイクルでのアクセスがおすすめです。
飛鳥寺には有料エリアと無料エリアがある
飛鳥寺の拝観は有料ですが、敷地内全体が有料というわけではありません。
飛鳥大仏が祀られている本堂の入館だけが有料です。
飛鳥寺の庭園は無料で見学できます。
トイレは無料エリアにあり、自由に利用できます。
日本最古の仏像「釈迦如来像」は必見!
「飛鳥観光に来たのに飛鳥寺を訪問しない」という旅行者はほとんどいないでしょう。
飛鳥寺には何があるのかというと…通称「飛鳥大仏」と呼ばれる、日本最古の仏像「釈迦如来像」があるのです!
日本に数多くある仏像の中で最古!これは、一目でもいいから拝まなきゃですよね。
飛鳥大仏を拝むためには、拝観料を払って、飛鳥寺の本堂に入ります。
右手にある入り口で拝観料を払い、靴を脱いで入ります。
ご対面した日本最古の仏像は…結構大きい!そうよね、だから飛鳥大仏なのよね。
拝観者がある程度の人数になったところで、中に待機しているスタッフさんが、大仏の説明をしてくださいます。
大仏の表情は、左から見るのと右から見るので印象が違うそうです。
右から見ると厳粛なきびしい表情に見えます。
左から見るとやわらかく、アルカイックスマイルに近い表情に見えます。
これは大仏の口角が左右で違うためで、左側は下がり気味のため横顔が厳しい表情になり、右側は上がり気味なので笑って見えるのだとか。
きびしさとやさしを兼ね備えた大仏様…ということですが、おそらくこれは最初からその意図で作ったのではないのではないか…と思います。
というのも、飛鳥大仏は長い歴史の中で損傷が大きく、何度も修復を重ねていて、オリジナルの部分として残っている部分が少ないのです。
全体として均整が取れている感じがないのは、時代の古さだけでなく、修復が加えられているためなのではないかと思いました。
その意味で、日本の仏像の中で完成度の高い傑作ということはないでしょうが、個人的には飛鳥大仏は不思議な魅力を感じました。
「日本最古」というキャッチフレーズに影響されているのもあるかもですが、どこかアンバランスなアルカイックスマイル…その不完全さが、親しみを感じさせるのかもしれないですね。
飛鳥寺本堂の他の拝観ポイント
飛鳥寺本堂は飛鳥大仏の拝観がメインですが、他にも仏像や展示物があります。
飛鳥大仏の左右には、「阿弥陀如来像」と、「聖徳太子孝養像」があります。
こちらは「聖徳太子孝養像」。16歳の時の聖徳太子だそうです。
通路には、飛鳥寺に関する展示があります。
古代建築は瓦の模様で、作り手や系統がわかるらしいのです。前読んだ難しい歴史本に何か書いてあったような…(うろ覚え)。
首塚は飛鳥寺の外にあるので注意
飛鳥寺のもう一つの必見スポットは「蘇我入鹿の首塚」です。
実は「蘇我入鹿の首塚」は、飛鳥寺の外側にあります。
普通に民家の近くにあり、見学は無料です。
「蘇我入鹿の首塚」を見るには、飛鳥寺の正門(自転車置き場などがある方)とは反対側にある門から外に出ます。
3月は、首塚の近くには菜の花が咲いてのどかでした。
菜の花に癒されるような場所に、入鹿の首塚がありました。
飛鳥大仏の説明をしてくださったスタッフさんは、「供養するための塔なんだけど『首塚』なんて言うからコワイ雰囲気ができてしまった」というようなことをおっしゃっていました。
しかし「首塚」という言葉が自然と生まれたのであれば、飛鳥の人々が「蘇我入鹿は恨みを残すような死に方をした」と考えていた…のかもしれませんね。
乙巳の変はクーデターで、蘇我入鹿は正当な理由なく命を奪われた…死人に口なしですし、勝てば官軍で、本当のところは誰にもわからないですけどね。
歴史上の敗者である蘇我入鹿ですが、小さな花が供えられていて、こんな素敵な場所で長ーく飛鳥の人々に供養されたら、少しは気持ちも和らぐ…かもしれません。
入鹿の首塚から振り返った飛鳥寺です。本当にこのあたりの雰囲気は素敵でした。
まとめ
次は飛鳥坐神社に向かいます!