チェコ鉄道のせいで(しつこく怒っている私)、インスブルック到着が夕方になってしまいました。
ちょっと前に「自分原因100%説で幸せになる」とかいう文言をちらっと見て、「うんうん」と思った私ですが、
…インスブルック到着がこんなに遅くなったのは、どう考えてもチェコ鉄道原因100%説しかあり得ないッ!
…しかし、過去を責めても仕方がない!とりわけ旅行中は、目の前の新しい風景を楽しむ方が吉!
というわけで、本当はあんなこともこんなこともしたかったインスブルック到着日は、早足でインスブルックの夕景を練り歩くこととなりました。
「黄金の小屋根」に挨拶!
宿泊したホテルは、インスブルック中心街のほぼ真ん中、アンナ記念柱の近くです。
中心街の真ん中に宿泊したおかげで、夕方5時の到着でも、インスブルックの中心街をとりあえず一通り、駆け足で回ることができました。
まずは、インスブルック最大の名所である「黄金の小屋根」を見に行きました!ホテルからは歩いて2~3分くらいです。
インスブルックは、ハプスブルク家のマクシミリアン1世皇帝の時代に、神聖ローマ帝国の首都になった歴史があるのだそうです。
「黄金の屋根」は、皇帝が広場で行われる催し物をを見物するために作ったものだとか。
ホテルからものすごく近い場所にあったため、「またじっくり見に来れる!」と、まずは小屋根に挨拶だけして、先を急ぎます。
聖ヤコブ寺院は夕方遅くまで開いている!
黄金の小屋根から少し北の方にある「聖ヤコブ寺院」は、ガイドブックによると19時頃まで中に入れるようなので、ちょっと行ってみました。
聖ヤコブ寺院は、チロル地方のカトリック総本山のような大きな教会だそうですが、残念ながら正面は工事中。
内部はピンクベージュ系のやさしい色合いで、天井のフレスコ画も素敵でした。
こんな夕方に入場観光できたのは、この聖ヤコブ寺院だけでした。翌日、また前を通ったので、ゆっくり入場しなおしたんですけどね。
近くには、古ぼけたフレスコ画が描かれた建物がありました。
ドイツ近辺では、こういうふうに外壁に壁画が描かれた建物が見られます。童話の挿絵のようで素敵です。
インスブルックの王宮にも挨拶を!
ハプスブルク帝国の首都になったことがあるインスブルックには、王宮があります。
だいぶ日が暮れてきましたが、こちらがインスブルックの王宮。
本当は内部入場する予定だったんですが、この時間では間に合いませんでした。チェコ鉄道め…。
王宮の向こうには雪山がそびえています。
明日は雪山にケーブルカーで登りたいんだけど、雪山が煙っていて、天候が悪そうなのが気になるなあ…。
天気が悪いとケーブルカーは止まってしまうのよね…。
王宮の近くには「犬のウンコ放置禁止」の看板。
この看板が功を奏しているのか、インスブルックにワンちゃんのソレはほとんど落ちていませんでした。
インスブルックはとても小ぎれいな町という印象でした。
エルカーが美しいヘルツォーク・フリードリッヒ通り
黄金の小屋根に戻り、この黄金の小屋根からイン川へと至るヘルツォーク・フリードリッヒ通りを歩きました。
この通りは、フレスコ画が描かれていたり、チロル地方特有のエルカーがたくさん見られます。
町の灯りが少しずつ点いてくる時間になってきました。童話のような少年像が素敵な看板です。
だいぶ夕景が進んできました。どの建物もエルカーが美しいです。
ゲーテやモーツァルトが停まった歴史あるホテル
この非常に素敵な建物は、モーツァルトやゲーテが宿泊したことがあるという、老舗ホテルのホテル・ゴルデナーです。
灯りの下で読書しているみたいな壁画が素敵!
現在はホテル・ウェスタンの所有になって、室内はモダンに改装されています。
実はここに宿泊しようかな?という考えもあったんですが、もう少し駅の近くにしようと考えて見送りました。
私が「泊まってみようかな?」という気が湧いてくるくらい、宿泊代がそこまでは高額でないので、インスブルックにゆっくり滞在できる方は、宿泊してみても面白いかもしれません。
イン川沿いの風景が美しい!
インスブルックの町名の由来となっているのが、町を流れるイン川です。
黄金の小屋根から5分も歩かずにイン川にたどり着きます。
イン川の背後には、寒々しい雪山がそびえ、美しい風景です。
川の向こう側にはカラフルな建物が立ち並びます。明るい時間でも、夜景でも楽しめそうなイン川の風景です。
イン川から市街地側を振り返ったところには、ユニークで凝った建物がありました。
インスブルックはひとつひとつの建物が素敵で、想像した以上に美しい町でした。
インスブルックのライトアップを楽しむ
ここからホテルに引き返しましたが、少しずつ夜が進み、観光のランドマークはライトアップされていました。
黄金の小屋根!ライトに照らされて、本当に内部に貴族たちがいるみたいに素敵な感じになっています。
聖アンナの記念柱もライトアップされていました。
ライトアップされた凱旋門が美しく浮かび上がっていたので、ホテルは聖アンナ記念柱の近くなのですが、凱旋門まで足を伸ばしてしまいました。
山の向こうに、UFOの着陸台みたいに光っているのはインスブルックの有名なジャンプ台です。
インスブルックはウィンタースポーツがさかんで、冬季オリンピックが開催されたこともあるそうです。
インスブルックの夜の治安について
インスブルックは結構大きな町で、「夜の鉄道駅周辺はあまり治安がよくないかも」という情報を、旅行前に目にしたことがあります。
私は鉄道駅周辺でなく、中心部に宿泊したので鉄道駅のことはわかりませんが、少なくとも中心部は小ぎれいな町並みで、夜でも人通りが多く、治安に関する不安は感じませんでした。
ただ、大きな町なのに、スーパーマーケットなどのお店は夕方6~7時で、驚くほど早い時間に閉まってしまいます。
スーパーで買い物をしたい場合は、明るい時間に済ませておきましょう。