鹿児島はクルマ文化です。
一人につき一台、自動車を持っている感じです。
東京暮らしが長くなった私から見ると、
え?たったそれだけの距離(歩いて10分)なのに車で行くの!?
なんてことがよくありますが、私も鹿児島に住んでいた10代の頃は、「たったそれだけの距離」なのに、親に「車で送って~!」とかお願いしてたんだろうな…。
ありがとう、お父さん、お母さん…。
そんなわけで。鹿児島人は鹿児島空港から鹿児島市内の自宅まで、空港バスを利用することはめったにありません。
自分で運転するか、誰かに車で送り迎えしてもらうかのどちらかです。空港バスがあるのに、その存在が頭に思い浮かばないのです。
ですが今回の帰省では、空港利用の時間が遅かったこともあり、鹿児島空港と鹿児島市内を結ぶ空港バスを利用しました。
「鹿児島人でなければちょっとわかりづらいかな?」ということもあったので、鹿児島の空港バスについてまとめてみます!
鹿児島の空港バス「直行便」の「直行」の意味は?
鹿児島空港から鹿児島市内へ向かう空港バスは、南国交通という、パラダイス感漂う名前のバス会社が運行しています。
で、鹿児島市内行きは「直行便」「伊敷経由」「吉野経由」の3つのコースがあります。
これ、ちょっと鹿児島市民でない方にはわかりづらいと思うのですが、3つともすべて鹿児島市内には直行します。
じゃあ、なぜ「直行便」というコースがあるのかというと、これは「鹿児島中央駅に直行する」という意味だと思われます。
鹿児島空港バス「伊敷経由」「吉野経由」の違いは?
「直行便」以外の2つのコース、「伊敷経由」と「吉野経由」は、高速道路の出口が違います。
「伊敷経由」は「直行便」と同じ出口から降りて、同じルートを走ります。鹿児島中央駅の前に「下伊敷」というバス停で停まるという違いがあるだけです。
それに対し「吉野経由」は、「直行便」や「伊敷経由」が降りる出口よりも手前で高速を出て、「吉野」という地区を通って鹿児島中央駅へ向かいます。
「吉野」から鹿児島中央駅へ向かう途中に、「金生町」「天文館」等の繁華街を通るため、中央駅よりも前に「金生町」「天文館」に停まります。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、「直行便」「伊敷経由」は、高速の出口との位置関係から、中央駅に停まってから天文館方面へ向かいます。
この案内図を見ると、
『直行便』『伊敷経由』は、中央駅の前に天文館を通るのにスルーするの?
と思っちゃうかもしれませんね。
実際は高速を降りる出口の関係で、「直行便」「伊敷経由」は、高速降りる→中央駅→天文館という順序で走ります。中央駅の前に天文館をスルーするわけではありません。
まとめると…
「伊敷経由」「吉野経由」を使うメリットはあるの?
この「伊敷経由」「吉野経由」を、旅行者が利用するメリットはほとんどないでしょう。
どちらも、伊敷地区、吉野地区に住んでいる鹿児島市民のためのコースだと考えられます。
「吉野経由」は中央駅より先に天文館を通るため、
天文館に行くなら「吉野経由」の方が早いのでは?
と思われるかもしれません。
ですが、「吉野経由」は高速道路から一般道路に出るのが早いため、天文館到着はむしろ「直行便」の方が早い可能性が高いです。
道路の混雑状況にもよるので、断定はできニャイけどね!
鹿児島空港バス「直行便」は快適でした
私が今回利用したのは、鹿児島空港バスと鹿児島中央駅を結ぶ直行便。
たった40分程度のバス旅で、快適でした。
座席はちょっと狭く感じますが、40分程度なので問題なしです。
昔はガラガラにすいていた空港バスですが、大河ドラマの影響や外国人観光客の増加で、以前よりは利用客が増えたかな?と感じました。
切符は自動券売機で購入します。
鹿児島のバスは前乗りで、乗る時に運転席脇の料金箱に切符を入れます。
スーツケースなどの大きな荷物は、バス内に荷物置き場もありますがスペースが狭いので、バス脇の荷物入れに入れるように勧められます。
まとめ
というわけで、
観光のために鹿児島に行く場合は、空港バスは「直行便」利用が便利だよ!
というお話でした。
最初に書いたように、鹿児島人はあまり空港バスを使わないので、くわしくない人が多いです。
あんなに空港に人がたくさんいたのに、皆、どうしてバスに乗らないんだろう?と不思議に思うかもしれませんが、鹿児島の地元民は、お迎えの自家用車で自宅へ向かうのでありました。