プラハにはたくさんの観光人気スポットがあります。
その中で、ちょっとした穴場スポット「カンパ島」をご紹介します!
モルダウ川に浮かぶ島もどき「カンパ島」
プラハ最大の観光地と言えば、モルダウ川にかかり、プラハ城へと続いていくカレル橋。
カレル橋を向こう岸に渡り切る前に、左手に下りる階段があります。
時間がある方は、ぜひこの階段を下ってみましょう。
階段を降りた先にあるのが、モルダウ川の中州・カンパ島です。
カンパ島は「島」と呼ばれますが、岸辺とつながっています。水路を作ったために、人工的に陸地と隔てられたそうです。
こちらがカンパ島を陸から隔てている水路。モルダウ川に続いています。
カンパ島はおだやかで静かなオアシス!
カレル橋はいつも人でごった返していますが、その中でカンパ島まで降りてくる人はごく一部。
そのためカレル橋の喧噪にくらべると、カンパ島にはのんびりした静かな時間が流れています。
ぼんやりと水路を眺めてほっと一息。
モルダウ川に面している側へ出ると、さらに人が少なくて、モルダウ川のせせらぎを聞きながらぼんやりしました。
そして、結構ステキな角度から、カレル橋と旧市街の風景を眺めることができます。
船がカレル橋の下をくぐって行くのを、ぼーっと眺めるのもいいですね。
カンパ島のアイドル「チェコの河童」
さて、私がカンパ島まで下りた一番の目的は…「河童に会いに行くこと」です。
河童?カッパって、あのカッパ?
そうです!チェコにも日本の河童に似た、水辺の妖怪(妖精?)がいるらしいんです!
チェコのカッパも日本のカッパと同じように、海ではなく川や池など、淡水の近くに住んでいます。
チェコは内陸の国なので海がないですもんね。
民間伝承のおとぎの生き物なので、良いカッパや悪いカッパ、さまざまなバリエーションがあります。
ガイドブックによると、川で溺れ死んだ人の魂を集めることもあるのだとか。
私、何だかこのカッパ君に会いたくて会いたくて、カッパ君が住んでいるというカンパ島までやってきました。
ていうか、カンパ島って「カッパ島」が訛ったネーミングだったりして(絶対に違う)。
河童は、カンパ島の水車の近くにいるという怪情報(?)があるので探してみると…
カッパ発見~!!!洋服着てるし、ブーツ履いてるし、パイプくゆらせてるし、日本のカッパよりずっとオサレな件!
でも着衣しているせいで、日本のカッパの方が泳ぎは上手そうだな…。
河童は、このように水路にかかった橋から、遠目で眺めることができます。近寄ったら水に引き込まれちゃう!?
河童君に最大限に近寄りたい場合は、まさしく河童を見るためのカフェが対岸にあって、テラス席に座ればいいんですね。
しかしあのテラス席…危なっかしくないですか?
カンパ島の近くには「ジョン・レノンの壁」もある!
カンパ島から橋を渡って陸側へ行くと、落書きに埋め尽くされた壁があります。
こちら。通称「ジョン・レノンの壁」。
ジョン・レノンが亡くなった時に、ファンがジョン・レノンへのメッセージを書き込んだのがきっかけとなり、社会主義時代のチェコでは自由の象徴となった壁だとか。
壁の前ではミュージシャンがビートルズの歌を歌って雰囲気を出していましたし、訪れる観光客も次々にメッセージを書き込んでいました。
ここまで来ると、落書きもひとつのアート作品みたいになっていますね。
ちなみに、ジョン・レノンの壁のすぐ近く、カンパ島寄りの方に、同じように落書きで埋め尽くされた壁がありました。
私は最初「これがジョン・レノンの壁かあ~」と思って撮影しましたが、コレはタダの落書き壁でした(笑)。