今回嵯峨地区に足を運んだのは、祇王寺と化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)を訪ねることが主な目的でした。
祇王寺から化野念仏寺、さらにその上の愛宕念仏寺まで歩いてみると、お寺もさることながら各お寺をつないでいる道があまりにも素敵!
お寺目的で足を運んだ奥嵯峨でしたが、こんなに素敵な町並みをお目にかかれるとは…嬉しい誤算でした!
祇王寺~化野念仏寺は瓦屋根の美しさ
祇王寺を出て化野念仏寺へと向かって緩やかな坂道を歩いていた私は、あることに気づきました。
何かこの道…雰囲気がいいんだけど!
黒く上品に光る瓦屋根の日本家屋が並び、美しい町並みが続きます。
黒い瓦屋根の町並みは、化野念仏寺の近くになるとお土産屋さんの華やかさが加わり、化野念仏寺周辺の界隈は、非常に素敵な雰囲気です。
化野念仏寺~愛宕念仏寺は茅葺き屋根の美しさ
化野念仏寺を観光した後、そのまま嵐山方面に引き返してもよかったのですが、何となく「もう少し上まで歩いてみよう」と、坂道を愛宕念仏寺方面へ向けて上がってみました。
すると…
な、なんだ、この素晴らしい風景は!!!今度は茅葺き屋根に変わった町並みが続いているよ!
茅葺き屋根と鳥居のコラボ…。す、すばらしい…こんなものを見せてもらえるとは思わなんだよ…嵯峨エリアありがとう、嵯峨エリア大好き!
この鳥居は愛宕神社の「一の鳥居」と呼ばれていて、愛宕神社自体は5㎞も上の山中にあるのだそうです。
手前に映っている建物は有名な「つたや」という老舗の鮎料理店です。
後から調べてわかったのですが、鮎料理だけでなくお茶+甘味も楽しめるのだとか。
この辺にいた時、ご飯時ではなかったのですがお腹ペコペコだったんですよ~!お茶が飲めるんだったら入ればよかった~!
もう閉まっている時間だったのですが、せっかくだから愛宕念仏寺まで歩いてみました。
茅葺き屋根の町並みは愛宕念仏寺にたどり着く前に終わります。
愛宕念仏寺は昭和になってから復興したお寺で、一般参拝者が作った羅漢(仏陀の弟子)像がたくさんあることで有名です。
入口からのぞくと、少しだけ羅漢像が見えました。
嵯峨鳥居本(化野)は景観保存地区
私が下知識なしに歩いて感動した祇王寺~化野念仏寺~愛宕念仏寺にかけてのエリアは、古くは化野(あだしの)と呼ばれた葬送の地です。
現在では奥嵯峨、嵯峨鳥居本とも呼ばれます。
嵯峨鳥居本という名前で呼ばれるときは、山中にある愛宕神社の参拝者参道として栄えたというニュアンスが出ています。
この嵯峨鳥居本地区は、国の重要伝統的建造物群保存地区として指定されています。
私は今まで京都という観光地に対し、
一つ一つの寺社はいいけど、そこに至るまでの道に現代風の建物が入り混じって、町の景観という意味ではイマイチだよなあ…。
…と思っていましたが、申し訳ありませんでした!こんな素敵な町並みが残る地区があったんですね!
嵐山・嵯峨地区で一番人気がある渡月橋からは、上り道を30分ほど歩いた場所にあり、ここまで来る観光客は少なく、京都観光の穴場スポットのような感じもしました。
まとめ
嵯峨鳥居本の素敵な町並みをご紹介しました。
これが4回目の京都旅行で、これまでは銀閣寺がぶっちぎりで好きだったのですが、嵯峨鳥居本地区が銀閣寺と並ぶ私の中の京都観光ツートップとなりました!
嵯峨鳥居本地区、また足を運びたいです!次は「つたや」でお茶を飲むぞ~!