プラハのカレル橋を旧市街側から渡り切ると、普通はそのままプラハ城へ行くか、カレル橋を回れ右して旧市街に戻るか…でしょう。
ただ、浦沢直樹のモンスターを読んだことがある方は、カレル橋のたもとで、どうしても探してしまうものがありますね。
そうです。「3匹のカエル」の看板です。
カレル橋は橋塔で終点
カレル橋のプラハ城側には橋塔があり、この塔が見えてくると橋の終点です。
このレッサータウン橋塔は、愛嬌のあるかわいらしい橋です。
アーチを支えている、おとぎ話に出てきそうなおばあさん(?)や、怪物たち。
「モンスター」の中で、ヨハンが「僕はおとぎの国のような街で生まれた」と言っていたイメージと重なります。
私は重々しいストーリーである「モンスター」や、悲しげな旋律の「モルダウ」から、プラハには切ない風景のイメージを持っていたのですが、実際に見たプラハは、華やかでかわいらしい「おとぎの国」でした。
カレル橋のたもとで会えたのは3匹のカエルではなく…
さて、橋塔までたどりつくと、そのまままっすぐ進めばプラハ城へと上る坂道ですが、「モンスター」を読んだことがある人は、ここで「3匹のカエル」の看板を探してしまいます。
作中では、架空の橋のたもとにあるという設定の「3匹のカエル」ですが、この橋、どう見てもカレル橋がモデルなんですよね。
そこで、橋のたもとをウロウロしてみると、カレル橋を渡りきった右側に、3匹の…
3匹…いや、3羽のダチョウの古い壁画が残っているではありませんか…!この3っていう数字は偶然かしら?
しかも、その建物を見てみると…
印象深い「3羽のダチョウ」の看板もあります!
近くを探してみましたが、「3匹のカエル」は見つかりませんでした。もしかしたらこの「3羽のダチョウ」が、作品にインスピレーションを与えたかもしれませんね。
3羽のダチョウからカンパ島まで行ける!
この「3羽のダチョウ」のすぐ近くには、いかにもおとぎの国風の人形屋さんもありました。
1ユーロ入れたら動くのでしょうか。レトロなからくり人形劇。
幼い頃のヨハンやニナが見たのかな?なんて空想してしまいます。
そのままクリームロールの屋台などがある雰囲気のよい道を通り、カレル橋の下をくぐっていくと、こちらからもカンパ島まで行くことができます。
カンパ島は静かで雰囲気のよい場所です。3匹のカエル…じゃなくてダチョウを見たら、そのままカンパ島の見学をするのもおすすめです!
ちなみに「モンスター」未読の方で、プラハに行く方は、非常に重いテーマの漫画で長編なので、軽々しくはすすめられませんが、深く心に残る作品であることは間違いないと思います。
よい機会ですので、できればチャレンジしてみてください。個人的にはおすすめしたい漫画です!