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安部文珠院の見どころ!イケメンの文殊菩薩像とキュートな善財童子像!

奈良旅行記
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奈良旅行で、長谷寺からJR奈良駅に戻る途中に立ち寄ったのが安部文珠院

最寄りの鉄道駅・桜井駅から20分かけて歩いて行きましたが、行って良かった!

そんな安部文珠院の見どころをご紹介します。

安部文珠院は境内無料、有料入場スポットあり

安部文珠院の境内は広々としていて、境内入場は無料です。

境内はキレイに整備されていて、建物も新しいものが多いためか、お寺というより公園っぽい雰囲気があり、観光客だけでなく地元の人たちもぶらっと散策していました。

よくガイドブックにも載っていますが、境内では名物の「亀パン」が売られています。

「亀パン」を食べるためのスペースがあり、なんと「亀パン」を温めるための電子レンジまである!カジュアルさがあり、親しみやすいお寺ですね。

快慶作の仏像がある本堂や金閣浮御堂への入場は有料です。

快慶作の渡海文珠群像は傑作!!!

私が安部文珠院に何をしに行ったかと言うと…快慶作の「渡海文珠群像」の鑑賞が目的です!

日本仏像の最盛期は鎌倉時代と言われ、代表的な仏師は運慶と快慶。

その快慶の傑作とも言われるのが、ここ安部文珠院にある「渡海文珠群像」。特に文殊菩薩像と、善財童子像が有名です。

安部文珠院本堂

こちらの本堂の中に「渡海文珠群像」があります。入場は有料です。

本堂の内部はかなり新しくお寺っぽさが少ないです。「渡海文珠群像」の安置されているスペースも、お寺というより美術館のような感じがしました。

渡海文珠群像は…かなりカッコイイです(撮影禁止なので公式サイトで画像をご確認ください)。

こちらはパンフレットを撮影した画像

鎌倉時代が日本仏像史の頂点であるというのがよくわかる感じで、全体として非常に均整が取れた完成度の高い美…という感じです。

まあ何と言っても、文殊菩薩がめっちゃイケメンなんですよ!

文殊菩薩は知恵の仏様ですが、こんなにイケメンで頭も良ければ鬼に金棒…いや、仏様ですから鬼ではないですね、いい表現が見つからないですね!

で、文殊菩薩が載っている獅子が非常に良い味を出しているのですが、実はこの獅子は後から作られたものなのだそうです。

文殊菩薩像と獅子が別々に作られたとは思えないくらい、調和していて驚きます。

文殊菩薩と同じくらい人気者なのが、かわいらしい善財童子像

こちらは記念に頂いた善財童子のポストカード。

髪型や手を合わせて振り向く姿が、とてもキュートな小さい像です。

文殊菩薩の方を振り返っているハズなのですが…どこか鑑賞者の方に顔が見えるようにカメラ目線(?)的なのも微笑ましい。

惜しむらくは、この傑作彫刻群が正面からしか鑑賞できないことです。彫刻作品てのはいろんな角度からの美を楽しめるものなんですけどね~。

いずれにせよ、安部文珠院の「渡海文珠群像」は、「人生で一度は見たい日本の仏像」とか特集するなら、必ず入れたいスバラシイ作品です!

金閣浮御堂はフォトジェニック

安部文珠院は、快慶の「渡海文珠群像」だけでお腹いっぱいになるのですが、無料散策できる境内も見どころあります。

フォトジェニックなのは、文珠池と呼ばれる池に浮かぶ「金閣浮御堂うきみどう」。

安部文珠院 金閣御浮堂

金箔を施された、ミニ金閣寺のような六角形の建物が、池に突き出しています。

昭和60年に作られた新しい建物ですが、キラキラと見栄えのする風景です。

建物内には霊宝館があり、陰陽師の安倍晴明像や、遣唐使の安部仲麻呂像などが祀られていて、安部文珠院の前身が阿部一族の氏寺だったことが伺えます。

霊宝館には季節ごとに三体ずつ開帳される、十二天軸も祀られています。

「おさめ札」を納めながら浮御堂を七回まわって人生の七難を取り除く、「七まいり」という参拝もできます。こういった魔除け・方位災難除けは「陰陽師を祀るお寺」という感じがしますね~!

霊宝館の拝観や「七まいり」は有料ですが、本堂とのお得な共通券があります。

安部文珠院境内には古墳がある!

安部文珠院がある桜井市は、古代国家が栄えた飛鳥と非常に近い場所にあるためか、古墳が多いです。

安部文珠院の境内にも当然のよう古墳があります

安部文珠院の西古墳

こちらは西古墳。内部に入ることができます。

安部文珠院西古墳

内部には弘法大師(空海)が造ったと伝えられる「願掛け不動」が祀られていて雰囲気があります。

安部文珠院西古墳

古墳内部は、7世紀のまま保存されているそうですが、大きな石がキレイに組まれています。古墳内部の築造技術の美しさは日本一という定評もあるとか。

この西古墳は、大化改新に関わった安倍倉梯麻呂くらていまろの墓と伝えられています。

西古墳があるということは…奥の方に東古墳もあります。

こちらが東古墳。東古墳の中には入れません。

この東古墳の中には泉が湧き出ていたそうで、法要に使う清浄な水として使われていたそうです。

らくがんが意外とオイシイ!

安部文珠院の本堂拝観は、コロナ以前はお茶とお茶菓子が付いてきたそうです。

2023年は、記念のお茶菓子「らくがん」が入場券に付いてきました。

安部文珠院 智恵のらくがん

こちらが「智恵のらくがん」。

入場券についてきたお菓子なので、それほど期待していなかったのですが、意外においしかったです!

智恵のらくがん

魔を払うという五芒星が型押しされています。安倍晴明ゆかりでしょうね。

あっさりしたこしあんが入っていて、上品な味わいでした。お土産用に販売もされています。

安部文珠院まとめ

安部文珠院の前身は安部氏の氏寺ですが、焼失や移転などの複雑な歴史を経て、現在に至っています。

鎌倉時代の快慶の傑作仏像があるのは、鎌倉時代に東大寺の末寺だったことが縁になったからだとか。

安部文珠院の名称通り、現在では安部氏関連を祀るお寺、本尊の文殊菩薩を祀るお寺、二つの性格を感じます。

文殊菩薩が知恵の仏様であることから、境内には合格門もあります。

駅から徒歩20分とややアクセスしづらいお寺で、私も今回の奈良旅行で立ち寄るかどうかは迷ったのですが、快慶の渡海文珠群像は本当に素晴らしく、行って良かった!と思いました。

ぽこ
ぽこ

仏像好きさんはぜひ、イケメンの文殊菩薩にときめいてください!

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