ウィーンのアルベルティーナ美術館で美術鑑賞してきました!
実際に入館して、まとめておきたいなと思った情報を、「アルベルティーナ美術館ガイド」として作ってみました。
アルベルティーナはどんな美術館?
アルベルティーナ美術館は、マリア・テレジアの娘クリスティーナの婿さんである、アルベルト公が収集した美術品を中心に展示している美術館です。
場所はウィーン中市街の王宮・ホーフブルク内にあり、カフェ・ザッハーやカフェ・モーツァルトが近いです。
アルベルト公がこの場所に住んでいたこともあるそうですが、建物自体は第二次世界大戦で大きくダメージを受け、戦後に再建されています。
所蔵作品は印象派以降の作品が多く、著名画家のデッサンを多く展示しているのも特徴です。
また、企画展も多く、企画展が行われている場合は館内の展示場所が大きく変わることもあります。
館内は4階構造になっていて、地下は「-1」、エントランスがある1階が「0」、2階が「1」、3階が「2」と表示されます。
アルベルティーナ美術館は非常に広く、持ち歩ける館内図もないため、ちょっとわかりづらいかもしれません。
お目当て作品が見つからない場合は、スタッフさんに尋ねて探すのが無難です。
開館時間や入場料は、公式サイトが日本語対応しているので、こちらでご確認ください→https://www.albertina.at/
アルベルティーナ美術館を代表する作品は?
アルベルティーナ美術館で最も有名な作品はデューラー作の「野兎」
ややわかりづらいデッサン展示コーナーにあります。「野兎」の場所についてはこちらの記事をご参照ください→注意!アルベルティーナでデューラー「野兎」が見つけにくい
モネの「睡蓮」
ピカソの「緑の帽子の女」
ピカソ作品は全部で7点も展示されていました。
これらの作品以外の必見作品は別ページにまとめました。「もっと知りたい!」という方はこちらをご覧ください→【ウィーン】アルベルティーナ美術館の必見作品30選!
アルベルティーナの見学所要時間の目安は?
アルベルティーナ美術館は大変に広いです。
常設展であるモネ~ピカソの作品と、「野兎」のあるデッサンコーナー、それに企画展をひとつくらい見学するなら、2時間は必要になります。
常設展+「野兎」だけでOKという場合は、1時間~1時間半くらいが目安です。
アルベルティーナのコインロッカー・トイレ情報
アルベルティーナ美術館には無料で使えるコインロッカーがあります。
最初にユーロコインが必要ですが、利用後はコインが戻ってきます。
アルベルティーナ美術館では、現地でのチェックは厳しくなかったですが、ルール上は小さなショルダーバッグ以外の荷物を展示場に持ち込むことはできず、コインロッカーかクロークに預ける必要があります。
トイレはエントランス近くにあり、清潔で使いやすかったです。切符を購入して入場した客は無料で使えます。
アルベルティーナを他のウィーンの美術館とくらべてみる
私はウィーンで、ウィーン美術史美術館、ベルヴェデーレ上宮、セセッシオン、造形美術アカデミー美術館(現在は演劇博物館)と観賞し、最後にアルベルティーナへ行くかレオポルト美術館へ行くかで迷いました。
結局デューラーの「野兎」が見たくてアルベルティーナを選択しましたが、「野兎」がかなり満足できる作品だったので、アルベルティーナへ行ってよかったと思いました。
ウィーン美術史美術館の所蔵作品のクオリティと、ベルヴェデーレ上宮のクリムト作品は非常にすばらしく、アルベルティーナをこの2つの美術館より優先する必要はないかなと思いますが、
クリムト、シーレの世紀末美術や、ヒエロニムス・ボス作品より、デューラーの野兎が見たいし、印象派やピカソの方が興味ある。
という方には、美術史美術館、ベルヴェデーレ上宮の次に行く3番目の美術館としておすすめです。
クリムト好きはアルベルティーナよりセセッシオンやレオポルト美術館、ヒエロニムス・ボスが好きな方は造形美術アカデミー美術館に行きましょう。