「ギリシャ旅行に行くならギリシャ語を読めるようになろう!」のコーナー。
子音の読み方編は、読み方がイージーな順にギリシャ語のアルファベットを取り上げています。
子音の第3段階目は、「英語の発音とは異なる3つのアルファベット」を学びます!
Βはバ行ではなくVの音で読む!
ギリシャ語のΒ(ヴィタもしくはベータ)は、英語のVの音を表します。
日本人にとって英語のBの音(バ行)とV(ヴァ行)の音は違いがわかりづらいですが、ヨーロッパ語圏ではまったく違う音なので、違いを意識して発音する必要があります。
下唇を上唇で噛んで発音するのを忘れないようにしよう!
ただし、私のように「ギリシャ語の地名程度が読めればいいや」という意識低い系ギリシャ語学習者は、「Βはバ行じゃなくてヴァ行!」というルールはあまり問題にはならないかな…。
古代ギリシャ世界でアテネ、スパルタに続いて覇権を握ったポリスのテーベは、ギリシャ語では「ティーヴァ」と発音します。
オイディプス王の物語の中で、スフィンクスが住んでいたと言われるのがテーベですね。
ΡはR!ギリシャ語の最重要子音かも?
さて、非常に間違いやすいのがΡ。
どうしても「ピー」と読みたくなりますが、ギリシャ語のΡの名称は「ロー」もしくは「ロ」。
パピプペポではなく、ラリルレロの音なんですね!
英語に当てはめると、舌を口内の上につけて発音するLのラリルレロではなく、巻き舌気味の日本人にはちょっと難しいRの音です。
Pはどうしても反射的にパピプペポ読みしたくなるので、最も注意したい文字かも!
これはちょっと、知っておかなきゃ読めないですね。
最初のホッチキスの芯みたいな文字が「ピ」で、ρは「レ」と発音します。
アテネ近郊の、エーゲ海の島々への船が出る港町がピレウスです。
ちなみに母音ειは「い」、αιは「え」の音になります。ギリシャ語の母音については別ページでまとめています。
Xはハ行!…知らなきゃ読めない!
Xは文字の名称は「フ」です。
ハ行に近い音で発音されます。
ただし、日本語のハ行よりも口の奥の方で発音し、カ行に近い音です。
幾何学模様の建物が並ぶ村や、ハーブのマスティハで有名なヒオス島がXで始まります。
Xがカ行に近いハ行なので、「ヒオス島」「キオス島」二通りの呼び方があります。
まとめ
英語のアルファベットで知っている文字だけど、英語と読み方が違う…。
ギリシャ語の子音を読むときに、いちばん厄介で間違いやすいのが、この「B」「P」「X」の三文字かもしれませんね。
自分で音を読む分にはあまり差し支えない「B」や、それほど地名には登場しない「X」にくらべて、「P」はよく地名に登場しますので、特にしっかり覚えておきましょう!
ギリシャ語ではPはR!!!
Θήβα=ティーヴァ(日本語ではテーベ)