プラハ城内の観光施設が午後5時までだと思っていたら、冬期は4時までで、どこも開いていないプラハ城でポカーンと取り残された、4時5分の私。
まだ空は明るい。ここでトボトボとホテルに帰るのは、ちょっと惜しい時間だよなあ…。
ガイドブックをめくってみると、新市街にあるミュシャ美術館は6時まで開いてるじゃないですか!
そうだ、ミュシャ見に行こう!
プラハ城からミュシャ美術館までは徒歩30分
ただし、ここでひとつ問題が。
フラッチャニ地区にあるプラハ城から新市街にあるミュシャ美術館までは距離がある。
時間は午後4時を過ぎたころで、ミュシャ美術館は6時まで。
美術館を1時間以上は鑑賞したいのだけど、プラハ城からミュシャ美術館まで何分かかるだろう…。
プラハ城方面からミュシャ美術館に移動することは考えていなかったので、トラムやバスでの移動方法もわからない…。
しかし、悩んでいる間にも時間は過ぎて行ってしまうので、ここはひとつ、とにかくもミュシャ美術館方面に歩いていくことにしました。
歩いているうちに天気が悪くなり、小雨が降りはじめました。
小雨の中やや早歩きで歩きましたが、プラハ城からミュシャ美術館までは徒歩30分で着きました。
予想していたより早くつきました。でも、これは早歩き気味にわき目もふらずに歩いた結果なので、周囲の風景を見ながらゆっくり歩くと、もう少し時間がかかります。
ミュシャ美術館の基本情報
ミュシャ美術館の入場料とクレジットカードの利用について
ミュシャ美術館の入場料は、私が購入した際は240czkでしたが、帰国してから公式サイトを見ると260czkに値上げしていました。
260czkは約1300円です。
手持ちのチェココルナが少なかったのですが、クレジットカードでの支払いがOKだったので助かりました。
ミュシャ美術館鑑賞に必要な所要時間は?
ミュシャ美術館はワンフロアしかなく、部屋数も3つと小さくて、美術館というよりは個展・ギャラリーという雰囲気です。
私は美術館鑑賞に時間がかかる方なのですが、そんな私でも、40分あればゆっくり鑑賞できました。
ミュシャ美術館に到着したときには午後4時半を過ぎていて、美術館は6時までなので「時間大丈夫かな~?」と思いましたが、心配無用でした。
ミュシャ美術館のコスパは悪い?
ミュシャ美術館は小さくて、展示物も大型作品は少なく、約1300円という入場料に対し「コスパが悪い」という意見が聞かれます。
うーん…確かに高いと言えば、高い…ですかね。
日本で開催される美術展とくらべると、「え?1300円でたったこれだけ?」感はあります。
ですがミュシャ好きな人は素敵な作品を鑑賞できますし、逆に高い入場料のせいか(?)、館内がそれほど混雑していないおかげでゆっくり楽しめます。
私の感想としては、
ミュシャのファンや、絵を見るのが好きな人にはおすすめだけど、絵画にそれほど興味がない人はこの美術館に入るより、プラハの町歩きをした方が楽しめるかも。
という感じです。
ミュシャ美術館のコインロッカーとトイレ情報
ミュシャ美術館には、無料で使えるコインロッカーがあります。
私はそれほど荷物が多くはなかったのですが、無料だったので、貴重品以外はロッカーに入れて、身軽に鑑賞しました。
またチケットを購入すれば、追加料金なしで館内のトイレを使えます。
美術館のトイレが使えるのは当たり前じゃない?
と思うかもしれませんが、プラハの観光地って、結構トイレが別料金だったりするんですよ!
この日に観光したプラハ城、ストラホフ修道院、ロレッタ教会、ミュシャ美術館の中で、チケット購入でトイレを使用できたのは、ミュシャ美術館だけでした。
ミュシャ美術館内は写真撮影はNG
ミュシャ美術館は、最近の美術館の傾向としては珍しく、写真撮影はできません。
プラハでは追加料金を払えばカメラ撮影が許可される観光地もありますが、ミュシャ美術館はその制度もありませんでした。
こうやって旅行ブログを書いている身としては、撮影できた方がありがたいのですが、逆に撮影禁止のおかげで鑑賞に集中できて、それはそれで嬉しいなあ~とも感じたりしました。
ミュシャ美術館で鑑賞した作品をちょこっと紹介
館内が撮影禁止だったので、気に入った作品はポストカードを購入したり、美術館の外に貼ってあるポスターを撮影したりしたので、ちょこっとだけ紹介します。
舞踏・絵画・詩作・音楽の、芸術4部作のうちの「音楽」。女性が歌っているのではなく、小鳥の歌を聴いている姿で描くという発想がチャーミングです。
花をモチーフにした4部作の中から、「薔薇」と「百合」。情熱的で意志が強そうな薔薇と、清楚さと色っぽさの両方を醸し出している、不思議な雰囲気の百合です。
展示していた作品で一番好きだったのは、この「星座(黄道十二宮)」。神秘的な横顔が素敵です。
この絵は、入り口の柱の陰になる場所にあり、見落としそうだったので注意してください!
私は退館しようとしたときに振り返って気づきました。危なかった~。
まとめ
というわけで、ミュシャ美術館の感想でした。
ミュシャ美術館の公式サイトは日本語対応もしていて、展示作品もわかりやすく説明されています。鑑賞のおともにおすすめです→ミュシャ美術館公式サイト日本語版