「日光見ずして結構言うな」の日光東照宮に、ついに人生40年を手前にして、行ってきました!
学生の頃、日本史の写真資料集で日光東照宮を見て、「なんだかゴテゴテしてるなー」と感じたことを覚えていますが、実物を目にしてみると、思っていたよりずっとステキでした!
こんなにも数多くの、カラフルな動植物・霊獣と出会える歴史的建築物は、なかなかないのではないかと思います。
私のような、妖怪好きの人には(私の初恋は一反もめん)、ぜひぜひおすすめですよ!
で、実際に行ってみて、ガイドブックに書いていたこととはちょっと違うかな~と感じたこともありましたので、ワタクシ流の日光東照宮ガイドを作ってみましたっ!
日光東照宮見学に必要な所要時間は?
ガイドブックには、「日光東照宮は見学目安1時間、じっくり見るなら1時間半」と書かれていました。
「私はじっくり見たいから、1時間半だなー…でも、もっと余裕を持って、2時間あれば大丈夫かな」と考え、日光東照宮見学は2時間を設定して、見学後に乗りたいバスの時間に合わせて入場しました。
しかし…日光東照宮の動物・霊獣をゆっくり楽しみたかった私には、2時間は全然足りなかったです!
日光東照宮のあちこちに作られた彫像は、なんと、トータルで5000体以上あるのです!
単純に5000体を2時間で割ると…1時間で2500体、1分あたり41~42体の彫像を見学しなければならないよ!イヤ、どう考えても無理!
おまけに三猿や、眠り猫などの人気者には、人だかりが絶えないので、ベストポジションで見学するには、順番を待たなければなりません。
こちらは順番待ちして撮影した、「眠り猫」の写真。
現実的に考えると、5000体以上の彫像を、1回の東照宮訪問で、ぜんぶ楽しむことはできないでしょう。
また、日光東照宮内には、休憩できる茶屋がありません。
私のようなじっくり派でも、休憩なしのぶっ続け観光になるため、3時間~半日くらいが見学の目安になります。
日光東照宮の隠れた見どころをご紹介!
じっくり見学するなら、日光東照宮の超有名スポットだけでなく、見学者がスルーしがちな、隠れた見どころも楽しみましょう!
私が気に入ったものの中で、見学者が少なかった、穴場スポットをご紹介します。
飛び越えの獅子
陽明門へと続く階段をのぼり切ると、目の前には壮麗な陽明門がどどんど構えています。
陽明門に目をうばわれている観光客たちは、ほとんど振り返りません。
そこで、ふっと右後ろを振り返ってみると、この子がいるんです!通称「飛び越えの獅子」。
石の柵を「よっこらしょ」と飛び越えたばかりに見える、ユーモラスな獅子くんです。
実はこの「飛び越えの獅子」は、後ろの石柵と別に作られた彫像ではなく、石柵と同じ石からできています。よく見るとわかりますが、石の柵と一体になっています。
この子は、全く無名な存在というわけではなく、何かで紹介されると、参拝客が群がることもあるようですが、私が足を運んだ時は、誰も見ていませんでした。
私も、同行した姉に教えてもらって気づきました。
美しすぎる天女の絵!
陽明門をくぐると、左手に虎の彫刻が施されている「神輿舎」という建物があります。
この「神輿舎」は、ぜひ、中をのぞいて天井を見上げてみてください。
あまりにも美しい天女三人が、音楽を奏でています!
狩野派作と言われる絵ですが、なぜこんなに素晴らしい絵なのに、あまり知名度が高くないんでしょうね?見ている人は少なかったです。
のぞきこまないと見えないうえに、のぞきこんでも暗くて、細部までは見えません。
神秘的な天女には、このくらいのひそやかさが似合うのかもしれませんね。
狩野探幽の「麒麟」と「白沢」
日光東照宮の奥の方には、靴を脱いで上がる、畳の間の「拝殿」があります。
この「拝殿」には狩野探幽の絵があり、右側に「麒麟(きりん)」、左側に「白沢(はくたく)」と、想像上の生き物が描かれています。
「麒麟」の方には、ちゃんと「狩野探幽作・麒麟」と書いてあるのに、あんまり目立たないのか、見学者の多くはスルー。
「白澤」の方は、なんと、お守りを売る台が前に置いてあり、台越しに中をのぞきこまなければ見えませんでした(ただし、のぞきこめば、結構間近に見えます)。
「麒麟」も「白沢」も、善政がなされる時代に姿を現す霊獣と言われていて、そのために描かれたのだと言われています。
どちらとも大変に素敵な絵です。拝殿内は写真撮影不可なので、画像はありませんが、ぜひ忘れずに鑑賞してきてください!
奥宮
奥宮はよく知られている観光スポットですが、眠り猫の下をくぐって、200段以上の階段を上っていくため、眠り猫の前でUターンし、奥宮までは行かないという人も多いです。
200段以上の石段は、傾斜がきつく、体力がない方にはおすすめできませんが、静謐な雰囲気が素敵なエリアです。可能なら石段を上ってみましょう。
石段を上った先にある奥宮では、ここでしか売っていない、眠り猫モチーフのお守りを販売しています。
猫好きの人にはおそらく喜ばれる、かわいらしいお守りです。自分用にも買いたくなりますね!
実際の眠り猫よりかわいい…ですよね!?