プラハはおとぎの国のような愛らしい町並みが魅力です。
…ですがその反面、外国人観光客に対して、おとぎの国とはちょっと違う顔を見せることがあります。
その一つが外国人がATMを使用する際の手数料の高さ。
もう一つが、レストランでの強引なチップ要求です。
チェコはチップ文化が根付いている
チェコのサービス業は、ドイツ語圏の典型という感じです。
ぶっちゃけ、それほどサービスはよくありません。が、チップは取ります。
あくまで商品代は商品代、サービス代は商品の料金には含まれないという考え方です。
まあ、これは日本とは違う文化だと割り切った方がよいです。
日本の顧客至上主義をベースにした過剰サービスも、悪質クレーマーを生んだり、問題がないわけではないですからね。
日本の感覚だととても良いとは思えない接客に対して、チップを払うのは「何だかなー」と思ってしまいますが、チェコは物価そのものは安いので、税金みたいなものだと思えばよいでしょう。
プラハのレストランのチップ事情
さて、チップ自体は異文化なので、旅行者は異文化体験と思って受け入れればよいと思います。
とは言っても、チップは心づけのようなもの。
払う習慣があるとは言っても、良いサービスを受けた時に自発的に払うものであり、強引に要求されるものではありません。
ですが、プラハのレストランでは高い確率で会計時にチップを要求されます。
会計の際に「会計にサービス代は含まれていませんが…(Service not included)」とほのめかされたり、もっと強引に「お釣りはチップとして頂きます」と言われたりします。
最初は「チェコはそういう習慣なのかな?」と思っていましたが、レストラン側からチップを要求されたのはチェコの中でもプラハだけでした。
そう考えると…やっぱり、観光都市プラハでは、観光客からチップを強引に取り立てる習慣があるのでしょうね。
チップの相場としては食事代の10~15%程度です。
が、実際にはそこまで緻密に計算する必要はなく、「50czk(250円程度)以下ののお釣りを受け取らない」「端数を切り上げて支払う」のが普通という感じでした。
プラハのレストランでの上手なチップの払い方
チェコはチップ文化とはいっても、やはりチップを向こうから要求されるとあまり良い気分はしません。
そこで、プラハのレストランでは、会計時に相手に言われる前にチップを払ってしまうことをおすすめします。
たとえばこんな感じで、トータルが651czkだった場合は、「お釣りは取っておいてください(Keep the change)」と700czkをサッと払ってしまえばよいです。
とはいえ、プラハのレストランでのチップ要求は結構グイグイくるので、どんなにこちらがササっと振舞っても、先に言われちゃう可能性もありますけどね。
そんなときは満面の笑みで、
Yes,yes!Keep the change!
と切り返しましょう。
場合によっては手持ちのお金で、上手に「お釣り要らない」ができないこともあるかもしれません。
そんな時は、今から紹介するクレジットカード払いをおすすめします。
クレジットカード支払いの場合のチップの払い方
チェコはクレジットカード先進国で、特にプラハはクレジットカードで支払えるお店が多く、小さい額でもイヤな顔をされません。
プラハのレストランでクレジットカード支払いの際に、チップを払う方法は二通りあります。
- チップだけ現金で払う
- 合計金額にチップを上乗せした金額をまとめてクレジットカードで支払う
2の方が支払い方としてはスマートですが、1のチップだけ現金で払う方法の方が簡単です。
ちょっと細かい話になりますが、合計金額がたとえば601czkとかで、
端数の99czk(490円程度)をチップとして支払うには高すぎるな…
と思う場合は、チップとして現金で50czk渡し、残りの食事代をクレジットカードで支払ってしまえばスムーズです。
まとめ
プラハのレストランで、実際に感じたチップ事情をまとめてみました。
たまにプラハのレストランでは、チップでぼったくられるという被害があるそうです。
チップはあくまで心づけで、相場は食事代の10~15%ですので、相手に要求されるがまま支払わないように気を付けてください。
プラハでチップのことを考えたくないという人は、セルフサービスや、テイクアウトできるお店を選ぶという方法もあります。