ウィーンといえばカフェ文化。無形世界遺産に登録されています。
ウィーンではカフェに入りまくりましたが、入ろうかどうか迷っていたのが、ウィーンで最も有名なカフェのひとつであるカフェ・ザッハー。
いつも行列ができているカフェですが、ザッハー名物のザッハトルテは、ウィーンに2週間滞在したことがある友人が、
コー〇ーコーナーのショコラケーキの方がずっとおいしいよ。
と、かなり具体的にアドバイス(?)してくれたので、「並んでまで入る必要はないかな…」と思っていたんですよね。
しかし午前11時頃にカフェ・ザッハーの前を通りかかると、珍しく行列がなかったので、「せっかくウィーンに来たんだし!」と、記念に入ってみました。
カフェ・ザッハーに入店したら案内を待つ!
カフェ・ザッハーはとても格式高い高級カフェ!
入店したら自分で空いている席を探すのではなく、こちらの看板があるウェーティングエリアで、案内スタッフが来るのを待ちます。
たいていの場合は行列ができていて、 フラッと入店できるような状況ではないです。
私が入店したときは平日の11時くらいで、珍しく行列ができていなくて、二組目に並び、すぐに入店できました。
このエレガントな赤いカーペットが敷かれた階段を上り、上の階に案内されました!
ザッハトルテのお味とお値段は?
せっかく入店したからには、名物ザッハトルテをオーダーしてみます!お値段は€7.5…900円程度ですからケーキとしては破格に高いですね。
こちらがザッハトルテ。生クリーム添えです。
味は…そうですね、よく言われるように、日本人好みのケーキではないと感じました。
ケーキというよりは焼き菓子みたいな感じで、スポンジ部分がふわふわしていなくて固いです。生菓子らしさがあまりありません。
チョコレート生地にアンズジャムが練りこまれていますが、チョコレートとアンズの組み合わせが、あまりなじみがないせいか、甘いだけで美味しく感じられません。
添えてあった生クリームはおいしかったですけどね!
これで900円は…高すぎるなあと感じてしまいますね。
カフェ・ザッハーの魅力は雰囲気とサービス!
ザッハトルテはあまり美味しくなかったカフェ・ザッハーですが、実は
カフェ・ザッハーに入店してよかった!
と思っています!
というのも、カフェ・ザッハーは赤を基調としたインテリアが素敵なんです!
皇妃エリザベートの肖像などが飾られ、高級感あふれるこの空間!
ウィーンに名カフェは数多くありますが、高級感・エレガントさは、カフェ・ザッハーが一番でした。
お手洗いもハプルブルク家の高貴さ(?)にあふれていました。カフェ・ザッハーではぜひトイレにも行ってみてください!
またウィーンの他のカフェとくらべても、スタッフの対応が品がよく、親切でもありました。
二人で入店して、ザッハトルテはひとつオーダーしたのですが、「二人で食べるだろう」と見越して、フォークを二つ用意してくれました。
サービス天国の日本の感覚では当たり前のことかもしれませんが、ウィーンでは珍しいことだと感じました。
カフェ・ザッハーでは飲み物だけオーダーするのもおすすめ
そんなわけで、ザッハトルテはそれほどの味とは感じませんでしたが、カフェ・ザッハー自体は雰囲気がよく、ウィーンのカフェ文化を楽しむ目的で入店するのはおすすめです。
その場合、ザッハトルテは高すぎるので、飲み物だけオーダーして雰囲気を楽しむのもありだと思います。
クライナー・ブラウナー(クリームの入ったエスプレッソ)は、€3.9でオーダーできます。
飲み物メニューは、ウィーンの他のカフェとくらべるとやや高くはありますが、法外な値段とまでは感じません。(ちなみに同じエスプレッソがツェントラルでは€3.6でした。)
カフェ・ザッハーの雰囲気を楽しみたいという場合は、無理してザッハトルテをオーダーしなくてもよいと思いました。
カフェ・ザッハーの行列を避けるには何時ごろ行くのがよい?
カフェ・ザッハーはウィーンの人気観光地といった様相で、外まで行列ができていることがほとんどです。
カフェ・ザッハーは朝食、昼食、午後のお茶の時間帯などは行列に並ぶこと必至です。
私は平日の昼食前、11時頃にカフェ・ザッハーの前を通ったときに、ちょうど並んでいる人が少なくて、店内に行列がおさまりきっていました。
カフェ・ザッハーの行列を避けたいなら、ランチ前、11時ごろの時間帯は狙い目かもしれません。
カフェ・ザッハーはホテル・ザッハー内にいくつかある
カフェ・ザッハーは、格式高いホテルザッハー内にあるカフェです。
私はウィーンのメインストリートであるケルントナー通りから入りましたが、オペラ座向かいのホテル・ザッハーの正面にも入口がありました。
カフェは中でつながっているのかと思いましたが、ケルントナー通りから入るカフェ・ザッハーと、ホテル正面から入るカフェ・ザッハーは、建物内でつながってないそうです。
どちらとも正真正銘のカフェ・ザッハーで、同じものが食べられますし、内装はどちらもエレガントなので、のぞいてみて混雑していない方に入るとよいかなと思います。
まとめ
以上、カフェ・ザッハーに入店した感想でした。
「おいしくない」と言われていても、それでも食べたくなるのがザッハトルテ。
€7.5というのは冷静に考えても高すぎますが、値段と関係なく歴史的な食べ物を食べたいという場合は、チャレンジしてみてください。
もしかしたらあなたの舌にはザッハトルテが合うかも!?
店内にはお土産屋さんも入っています。ひとつひとつのパッケージがエレガントですね。
カフェ・ザッハーに入る前にザッハトルテに関する歴史や、ウィーンのカフェ文化を学んでおきたい方は、こちらの本がおすすめです。