合掌造り集落といえば白川郷。
日本有数の人気観光地で、岐阜県山中にあります。
日本には白川郷以外にも合掌造りの建物が集まった集落があるのを知っていますか?
富山県の五箇山地方です。
私は飛騨地方の旅行に出かけるまで、合掌造り集落は白川郷だけだと思っていました!
白川郷と五箇山は、所属している県は違いますが距離は近く、白川郷から五箇山へはバスで30~45分ほどで行くことができます。
白川郷まで旅行した際、五箇山まで行くかどうかは「合掌造り集落にいくつも行く必要あるかな?」と迷いました。
迷った結果、五箇山まで足を延ばしたのですが、五箇山まで行って良かった!と思っています。
このページでは、「白川郷に行くんだけど五箇山まで行こうか迷っている」という方に向けて、実際に足を運んで感じた白川郷と五箇山の違いをまとめてみました。
白川郷と五箇山は集落の規模が違う
白川郷と五箇山の大きの違いのひとつは、合掌造り集落の規模の大きさです。
白川郷は合掌造りの建物が60棟近くあります。
五箇山には合掌造り集落が2つありますが、相倉は合掌造りが20棟、菅沼は9棟です。
白川郷の観光所要時間の目安は2~3時間ですが、五箇山の相倉は1時間、菅沼は30分あれば一通り見て回れます(食事休憩等の時間は含みません)。
私はゆったり旅行派なので、白川郷は丸1日滞在、五箇山はそれぞれ2時間くらいかけてゆっくり見学しました。
合掌造りの数 | 観光所要時間 | |
白川郷 | 約60棟 | 2~3時間 |
五箇山・相倉 | 20棟 | 1~2時間 |
五箇山・菅沼 | 9棟 | 30分~1時間 |
五箇山は白川郷ほどは観光化されていない
ネットで旅行後の口コミを見ると、「白川郷よりも五箇山の方がよかった」という意見をよく目にします。
そういった感想の多くは「白川郷は観光化されすぎている」という理由を挙げています。
確かに白川郷はかなり観光化されています。
集落全体を見渡す展望台では記念写真を販売する声かけがあり、素敵な白川郷のパノラマを前に、ちょっと俗っぽい雰囲気を作ってしまっていました。
それに対し五箇山はどこかのんびりとした素朴な感じがありました。
食事処に入ったら、店の主人が昔話をしてくれたのも面白かったなあ…。
五箇山も観光に力は入れているのでしょうが、白川郷ほどの知名度はない分、昔ながらの雰囲気が残っているのかもしれません。
白川郷は交通の便がよい、五箇山は秘境感がある
白川郷の集落は大きな国道が近くを通っていて、高山からの直通バスの数も多くアクセスがよいです。
その反面、交通量は多く、山奥の秘境という雰囲気は思ったほどありませんでした。
白川郷は交通アクセスがよい分、秘境感はあまりない
五箇山は白川郷や高岡からバスで行けますが、東京や名古屋から行く旅行だと、アクセスが大変です。
逆にその分、白川郷よりも秘境っぽさあります。
相倉はバス停から少し歩いた山の中にあり秘境感バツグン。
菅沼は集落全体が庄川にぐるっと囲まれていて浮世離れした感じがあります。
五箇山は秘境感バツグンだが、東京・名古屋方面からアクセスするのが大変
結論!白川郷も五箇山もどちらとも行くべき!
白川郷と五箇山の違いをまとめてみます。
同じ合掌造り集落でも、白川郷と五箇山の雰囲気は全然違いました。
白川郷は飛騨地方、五箇山は越前地方と、文化圏の違いがもたらす微妙な差もあるのかもしれません。
両方に足を運んだ身としては、白川郷と五箇山どちらにも行くことをおすすめします。
白川郷が観光化されすぎていることをマイナスに捉える人は多いですし、私もどちらかというと五箇山の方が好きでしたが、白川郷にも五箇山にない魅力があります。
白川郷の合掌造りがたくさん立ち並ぶ風景は圧巻ですし、三つ子の合掌造りや合掌造りのお寺など、白川郷ならではの景色にも出会えます。
まとめ
合掌造り集落が残る白川郷と五箇山、2つのエリアの違いをまとめた記事でした。
両方ともそれぞれの魅力を持つ素敵な村ですので、ぜひどちらの景色とも対面してみてください!
白川郷のホテルは天然温泉とおいしいお食事の「結の庄」がおすすめです!