王宮礼拝堂でウィーン少年合唱団の「天使の歌声」を聴いたあと、シュテファン寺院を見学することにしました。
王宮礼拝堂からシュテファン寺院までは歩いて5分かからないくらいです。
シュテファン寺院の外観
シュテファン寺院は、ウィーンのシンボルとなっている大聖堂です。
ゴシック式の迫力ある大きな聖堂で、モザイク模様が施されている屋根が印象的です。
こちらはハプスブルク家の双頭の鷲だと思われる紋章。南側から見えます。
正面から見るとこんな感じで、また印象が違いますね。
お花の形になっている時計がかわいらしい!
シュテファン寺院内部のほとんどは有料エリア
さて、このシュテファン寺院は「入場無料」と言われますが、実際に行ってみると無料で見学できるエリアはほんの一部でした。
シュテファン寺院内部で無料見学できるのは、入り口周辺と左側の通路だけです。
この写真で、左側にしか人がいないのがわかると思いますが、左側が無料エリア、真ん中の誰もいない場所が有料エリアです。
シュテファン寺院内部の真ん中・右側通路・主祭壇近くを見たい場合は、オーディオガイド付きで€6が必要です。
€6…うーん、著名な芸術作品が見れるわけではないので、ちょっと高いかなあ。
そう考えた私は、有料エリアには入りませんでした。同じ考えの観光客が多いようで、有料エリアに入っている人はほとんどいませんでした。
無料エリアでも楽しめるシュテファン寺院
そんなわけで、無料エリアだけにしか入らなかったシュテファン寺院ですが、無料エリアだけでも楽しく鑑賞できました。
無料エリアからでも、重厚感たっぷりのゴシック建築を体感できます。
左側通路で見ることができる「ピルグラムの肖像」。ピルグラムはシュテファン寺院内の説教壇やオルガンを制作した芸術家ですが、ちゃっかり自分自身の像を寺院内に作っちゃっています。
こちらがピルグラム制作の説教壇。無料エリアからでも遠目で見れます。有料ゾーンに入れば、説教壇に施された彫刻が、間近で鑑賞できます。
有料ゾーンからは、この説教壇にもピルグラム自身の像が作られているのが見えるそうです。目立ちたがり屋だな、ピルグラムさん…。
シュテファン寺院外部の隠れた観光名所
シュテファン寺院の無料で見学できる名所のひとつが、クルツィフィクス(Crucifix)礼拝堂。
モーツァルトの葬儀が行われたことで知られています。
モーツァルトはウィーンで良い晩年を過ごせず、葬儀もシュテファン寺院内部ではなく、大聖堂の外側にあるこの小さな礼拝堂で、ひっそりと行われたそうです。
モーツァルトほどの大音楽家の葬儀が、なぜ簡素にしか行われなかったのかは、諸説あるそうです。
クルツィフィクス礼拝堂は、シュテファン寺院の外側、左奥の方にあり、時々団体ツアーのガイドさんが説明に来ることもありますが、ひっそりとしていました。
大音楽家の葬儀が行われたにしては、本当に小さく、静かに佇んでいる礼拝堂です。