「ギリシャ語の子音を読むシリーズ」もいよいよ佳境に入ってきましたよ…。
今日はとうとう「何だお前ー!文字なのか!?」と叫びたくなる、ΓとかΦとか、見たこともない文字の読み方を覚えていきます!
でも、日本語をはじめて勉強する外国の方も、日本語のひらがなを見たら「何だこりゃー!」と言いたくなるはずですよね!がんばります!
Γはカギかっこではありません
まずはΓ。
カギかっこの始まりに見えますが、れっきとしたギリシャ文字でガンマという文字です。
ガンマって言葉はどこかで聞いたことがある気がする…。ガンマ線?ガンマ線が何かは知らないけど聞いたことだけはある…。
そんなわけでガンマなので、Γはガギグゲゴの音になります。
このΓの小文字バージョンはγ。うーん…大文字と違いすぎて覚えにくいし、英語のrに似ていて紛らわしい…!
いえいえ、未知の文字との遭遇は楽しいぞ!がんばるぞ!
世界史で習う古代ギリシャの政治の中心であり、現在のヨーロッパの「広場」の元となったと言われるアゴラ。「ゴ」の部分にγが登場!
現在でもアテネには古代アゴラ跡があり、観光で散策することができます。
Λは息継ぎか挿入記号に見えるんだけど…
Λ。何だこりゃ。
音楽でブレスを入れるときにこんな記号ありませんでした?もしくは、文章に付け加えたいことがある時、こんな記号使いますよね?
しかし、Λは実用記号ではなく、れっきとしたギリシャ文字。ラムダです。
「ラムダ」と言われると、何だか可愛くなってきますね。ラムちゃんっぽいからでしょうか?
Λの小文字はλ。感じの「入」にソックリすぎますね。
で、ラムダちゃんはラ行です。巻き舌にならない英語のLの発音です。
巻き舌で発音するRのラ行はギリシャ文字ではΡで表します。
ミロのヴィーナスが発見されたことで有名なミロス島。真ん中に「入」によく似たΛの小文字λが入っています!
Ξは漢数字の三のお友達ですか?
Ξ。これまた漢字みたいなギリシャ文字が出てきましたね。
これは…クシという文字です。何となく「串っぽい」形をしているから私は覚えやすかったです!
で、この子の小文字がやっかいで…ξ。何かのプランクトン!?
しかしよーく見ると、Ξを筆ペンで書いたらξになるような気もしないでもない!
発音は「クス」。…日本人からしたら「何で一文字でそんな発音なの!?」と思いますが、英語のXもそういう発音ですよね。MAX(マックス)とか。
ギリシャ文字のΧは「クス」ではなくハ行の音なので気を付けて!
ポルタラと呼ばれる神殿の門跡が有名なナクソス島を、ギリシャ文字で書くとξが登場します。
Φ…猫の眼が細くなった時の感じ?
Φ。
これはもう初対面すぎますね。明るいところで細くなった猫の眼みたいな文字。
この文字は「フィー」という文字です。ニャーだったら覚えやすいんですけどね!
英語のFの発音になります。
小文字はφです。
ギリシャの地名で「フィ」と言えばデルフィですよね!
Ψはポセイドンの三又の鉾に見えるなあ
さて、最後の子音までたどり着きました!
Ψ。
あ、なんかこの形はフォークとかポセイドンの三又の鉾とかに似てて、妙に親しみがあるよ!
この文字は「プシ」。一文字でプシと読みます。
小文字はψで、大文字とソックリなので覚えやすいです。
文字の形そのものがΦと少し似ているのですが、完全にフォーク状になって分かれているのがΨです!
ギリシャ神話の恋の神クピドの恋人がプシケー(プシューケー)。
プシケーは心・魂を表す言葉でもあり、恋+心で愛が生まれるという、ギリシャ神話のロマンチックさですね。
まとめ
これでギリシャ語の子音の学習は終わり!
…ですが、子音や母音の文字の組み合わせで、あと少し覚えたい発音があるので、もうひと踏ん張りです!
αγορά=アゴラ