オーストリアの首都ウィーンと、チェコの首都プラハは、鉄道を使って4時間弱で行ける距離にあります。
以前はオーストリア鉄道(ÖBB)のレイルジェットという特急電車を使うのが主流でしたが、2017年に、チェコの私鉄レギオジェット(Regiojet)がウィーン⇔プラハの運行を始めました。
「レイルジェット」と「レギオジェット」って名前が似すぎ…。
ÖBBのレイルジェットより、レギオジェットの方が運賃が安かったので、今回はレギオジェットを利用しました。
その乗車記です!
レギオジェットが出発するホームは電光掲示板で確認!
ウィーンからプラハへ行くレギオジェットの電車は、ウィーン中央駅発です。
電光掲示板で出発するホームを確認します。
6:39発のRGJと書かれている電車がプラハ行きのレギオジェットです。チェコの私鉄ということで、奥の方の9番ホームからの出発でした。
6:39発ってすごい早い時間に自分頑張ったなあ…。
ウィーン中央駅は6時にはスーパーもパン屋さんも開いているので、出発前にお買い物ができて便利でした。
レギオジェット(Regiojet)は黄色い電車!
レギオジェットは黄色い車体が目印!
車体に「REGIOJET」と書かれています。
レギオジェットのビジネスクラス座席をレビュー
チェコの鉄道は非常に低価格(まあサービスもその分アレなんですが…)。
朝早い電車なので、きっと途中で眠ってしまうだろうと考え、部屋が個室(コパートメント)になっているビジネスクラスを予約しました。
ビジネスクラスは最も高額ですが、それでもウィーンからプラハまでの4時間弱の旅が、€25で買えちゃいました!
€25って3000円ちょっとですよ!4時間の鉄道旅の、最高クラスの座席が3000円って本当に安い!
では、ビジネスクラスの座席をレビューいたします!
こちらがビジネスクラスへの入り口。
狭い通路になっていて、定員4人の個室(コパートメント)が続いています。
座席はゆったりした作りで、隣の人との間にはテーブルがあり、広々と使えます。これだけ広いので、相席の乗客が来なければ、スーツケースを荷物置きに上げる必要もありません。
皮張りの広い椅子ですが、予想していたよりちょっと古い座席でした。
オーストリア鉄道(ÖBB)の1等席に乗車した際、このコパートメントの作りがまったく同じでした。レギオジェットはÖBBの古くなった車両を譲り受けてるのかな?
個室の設定温度や、スピーカー音の大きさは、コパートメントごとに調節できます。貸し切りの場合は、好きなように設定できますね。
レギオジェットのドリンクサービスはまさかの無し!
レギオジェットの売りは、どの座席でも無料のドリンクサービスがあることです。
ビジネスクラスでは無料のドリンク以外に、お菓子も無料で注文できます。
本来ならエスプレッソやカプチーノ(しかもイタリアの有名なコーヒーブランドillyのもの)、お茶などが無料でオーダーできます。本来なら。
そう。私が乗車した際は、「問題が生じたため今日はドリンクサービスはありません。アイムソーリー」と言われました。
残念…illyコーヒーを飲む気まんまんだったのに…。
こちらが「アイムソーリー」と言って渡されたミネラルウォーター。
その後、降車する1時間くらい前に「アイムソーリー」と言ってサンドイッチを持ってきてくれたのですが、お水でサンドイッチ食べるのはしんどかったので、断りました。
でもね、こういう「アイムソーリー」があるだけでもレギオジェットは出来た子でしたよ。あとで書きますけど、チェコ鉄道(CD)やオーストリア鉄道(ÖBB)よりはずっとマシでしたよ…。
レギオジェットの車窓
ウィーンからプラハまでは結構、だたっ広い草原が続きました。
こんなチェコ文字が見えてくるようになると「あ、国境を越えたんだな」とわかります。でも、国境を越えた瞬間はわかりませんでした。
プラハに近づくと、だんだん町並みがにぎやかになってきました。
プラハには25分遅れで着いたレギオジェット
さて。快調に走っていたように見えたレギオジェットですが、プラハ到着時刻を過ぎても、当たり前のように淡々と走り続けました。
プラハに到着したのは、予定していた時刻から25分遅れでした。
プラハのホテルスタッフが言うには、「チェコの電車はいつも遅れる」とのこと。
プラハに到着した直後の予定は、余裕を持たせておいたほうがよさそうです。
ウィーン・プラハ間はÖBBとレギオジェットどちらがよい?
今回はウィーン・プラハ間の移動にレギオジェットを利用した私。
ウィーンとプラハの間を鉄道で移動する場合、ÖBBとレギオジェットどちらがおすすめかというと、私の体験上ではレギオジェットがおすすめです。
この後の旅程で何度かÖBBを利用したのですが、予約していた電車が急に運休になり、非常に大変な思いをしました。旅程も狂いました。
そして運休になったあとのサポートが、あまり良いとは言えませんでした。
あとから調べてわかったのですが、ÖBBの突然の運休は珍しいことではないんだそうです。
レギオジェットはドリンクサービスは無かったし、25分の遅延はありましたが、運休されるよりはずっとマシですし、ドリンクサービスがない分の補填をしようとする努力は見られました。
もともとの運賃もレギオジェットの方が2~3割くらい安いですし、次にウィーン⇔プラハを移動する機会があっても、私はÖBBではなくレギオジェットを利用すると思います。
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