室生龍穴神社から、奥宮の「吉祥龍穴」への行き方、徒歩でのアクセス方法をご紹介します。
龍穴神社から奥宮の龍穴までは結構遠い!
まず、最初に結論から申し上げますが、室生龍穴神社から奥宮の吉祥龍穴までは結構遠いです。
距離にして1.2㎞ほどあり、しかもほとんどが上り坂のため、歩いて20~30分ほどかかります。
私はなぜか龍穴は神社のすぐ裏手にあると思っていた…。
龍穴神社と奥宮の吉祥龍穴は、ほとんど別の場所にあるというくらい遠いことを、まずは頭に入れておきましょう。
龍穴神社からまずは奥宮に続く上り坂に入る
では、龍穴神社から奥宮(吉祥龍穴)までの行き方をご紹介します。
龍穴神社を出たら、目の前の道路を川を右手に見る方向、室生寺とは逆方向へと進んでいきます。
左手に林、右手に室生川!という景色をまっすぐ進みます。
5分ほど歩くと、左の方に「吉祥龍穴800M」と書いた看板と、左折する道があるので、ここを曲がります。
林道をひたすら上る。途中に「天の岩戸」
ここから、800mひたすらに上ります。
車は通れるけど、とにかく山道。誰もいません。しゅくしゅくと上ります。
ちょっと写真では伝わりづらいですが、とにかく上り坂です。それなりに傾斜があります。終わりの見えない坂道という感じ。
15分くらい延々と上り続けたところで…
「天の岩戸」があります。
古事記・日本書記で天照大神が弟のスサノオの粗暴な振る舞いにキレて、閉じこもったという天岩戸。
日本国内にはいくつか「ココがあの天岩戸だ!」というスポットがあり、そのひとつです。
中島みゆきファンの私は、「泣かないでアマテラス」の歌詞考察の際に、天岩戸神話をザックリまとめています。興味ある方はこちらの記事をどうぞ。
これが天岩戸です…どうかな?閉じこもるスペースはないような気がするんですが…このあたりは龍神の棲み処が近い神域ということで、もともと何かの信仰があったのかもしれませんね。
この天岩戸から吉祥龍穴まで、さらに5~10分上ります。
やっと奥宮の鳥居が見えました!
龍穴神社から早足で20分以上歩きました(帰りに長谷寺に立ち寄りたくて急いだのです。結局寄れなかったけど)。普通に歩けば30分近くかかりそうです。
鳥居をくぐってから拝殿まで山道を下る
さて、鳥居が見えたら終わりではありません。
ここからは本格的な山道を下ります。
ここからは徒歩で行くしかありませんっ!急な階段を下ります。
狭い階段です。離合は難しく、上ってくる人と出会ったら、道をよけて譲り合う感じです。
もう本格的に山道です。ヒールのある靴では難しいです。
2~3分下ると、吉祥龍穴を拝むための拝殿が見えてきます。
龍穴神社奥宮・吉祥龍穴は癒されるスポット!
ようやくたどりついた龍穴神社の奥宮・龍神が棲むという吉祥龍穴!
拝殿は無人で、自由に見学できますが土足で入ることはできません。
プラスチックの箱に用意されているスリッパに履き替えて、拝殿に入ります。
拝殿から、龍神の棲み処である「吉祥龍穴」を拝めます。
雨と水を司るという龍神が棲む洞窟…確かに神秘的な雰囲気があります。
右手の方にはそれほど水流が多くはない滝があり、静かな清流に心が洗われる感じがします。
この滝は「招雨瀑(しょううばく)」という名前だそうです。漢字から推察すると、龍神に祈るとこの滝から水があふれてくる…そんなイメージでしょうか。
おそらく写真で見るよりも、実際に見る方が魅力的なスポットです。「25分も坂道を上ってきて良かった!」と思える場所でした。
私は平日の午後に足を運びましたが、拝殿には入れ替わり立ち替わりで、3~4人ほど人がいる感じでした。なぜか女性ばかり。龍神は女性に人気が高いのかな?
時間帯によっては誰もいない可能性もありますね。山深くて、人の気配がない場所なので、念のため女性一人では行かない方がいいかもな…と感じました。
まとめ
私が吉祥龍穴に行った時は、半分くらいの人たちは車で来てました。
吉祥龍穴へと下る山道の前までは車で行けます。車だったら龍穴神社から5分くらいでしょう。
地図を見ると、吉祥龍穴は龍穴神社の真後ろにあり、現在の舗装された道路づたいに行く方法は、遠回りをしている感じです。
もしかしたら昔は龍穴神社の山をまっすぐ上って龍穴にたどりつく、もっと近いワイルドな山道があったんじゃないのかな~という気もします。