ウィーンにはチップを支払う習慣があります。
ウィーンのカフェはユネスコの無形文化遺産に登録されている伝統的な文化ですが、ウィーンのカフェを利用する際、チップはどうすればよいのでしょうか。
私がウィーンで10店のカフェに入ってみて感じた「ウィーンのカフェのチップ事情」をまとめてみました。
ウィーンのカフェではチップは必要なの?
まず単刀直入に、
ウィーンのカフェではチップを払う必要があるの?
という質問への答えは、「ウィーンのカフェでは、チップは必須ではないが支払う習慣はある」となります。
カフェのメニューには「Service not included」という感じの注意書きがあることが多いです。
「サービスに対して支払う料金はメニューに含まれていません」という意味で、要するに「サービスに満足した場合はチップを支払ってね」ということです。
つまり「あまり対応がよくなくて、チップを払う気にならなければ払わなくてもいい」ということになります。
後述しますが、ウィーンのカフェではそれほど高額なチップを払う必要はないので、「普通以上の接客だったらチップを払う」「接客に不満があったらチップを払わない」という基準でよいと思います。
ウィーンのカフェで支払うチップはどのくらいが相場?
ウィーンのカフェで支払うチップは、それほど高額でなくて大丈夫です。
勘定の€1以下の端数を切り上げて払う程度でOKなので、€1以下の金額ですみます。
ただ、たとえば合計が€11.3とかで、手持ちにユーロコインがなく、20ユーロ札しかない場合はどうするか。
その場合は
Give me €8 back, please.
(お釣りは€8だけください)
などと言えば、この場合は€0.7がチップとなります。
クレジットカード支払いの時はチップはどうすればよい?
ウィーンのカフェはクレジットカードで支払いができるカフェが多いです。
クレジットカードで支払いする際は、暗証番号などを入力する端末に、チップの金額を入力する画面が出てきます。
ですが、私は入力間違いするのが嫌だったので、クレジットカードで支払うときは、いつも「端数を切り上げた金額で支払いたい」と、ウェイターさんに伝えるようにしました。
たとえば合計が€14.1だったら、ウェイターさんに「€15払います」と伝えればOK。
もしくは、50セント硬貨や1ユーロ硬貨などで、チップだけ現金で支払うという方法もあります。
お釣りをどうこうしなければならない現金払いより、融通の利くクレジットカード払いの方が、チップ支払いは楽でした。
チップは先に支払う意志を見せるのがよい
ウィーンのカフェでは、観光客相手だけなのかもしれませんが、チップを直接的・間接的に要求されることがありました。
カフェ・ディグラスで支払いの際、お釣りの50セントを「これはサービス料金だから」と、こちらが何も言う前に持っていかれました。
カフェ・ツェントラルで支払いの際、ウェイターさんが伝票を持ってくるときに「サービス料金は含まれていません」と、暗にチップ支払いを促しました。このパターンは他のカフェでもありました。
ウィーンのカフェで支払うチップは€1以下の少額なので、大きな不満がない限りは支払ってもいいのですが、やはり勝手に持っていかれたりするのはイヤな気分になります。
そのようなことにならないよう、なるべくこちらから先に、チップを支払う意志を見せることをおすすめします。
カフェ・ザッハーやデメルなど超高級カフェではこのようなことは一切なかったので、「さすがだな~」と感じました。
まとめ
ウィーンのカフェのチップ事情についてまとめてみました。
それほど高額なチップを支払う必要はないので、文化だと思ってお会計をスマートに済ませましょう!