世界遺産、五箇山の相倉合掌造り集落を観光した旅行記です!
白川郷からバスで相倉集落へ!
私は白川郷に1泊した翌日、白川郷バスターミナルのコインロッカーに荷物を預けて、五箇山の相倉合掌造り集落へと日帰り旅行しました。
白川郷と五箇山を結ぶのは世界遺産バス。所要時間は45分です。
白川郷から相倉へ向かうバスの車窓からはダムや雪山、点在する合掌造り住居が見えて楽しめます。
渋滞もなく、予定通り45分で相倉口という相倉集落近くのバス停に到着しました。
バス停も合掌造り風味になっている!
相倉口バス停から相倉集落までは、5分ほどゆるやかな坂を上ります。
白川郷から相倉合掌造り集落へのバスでの行き方は、詳しくこちらの記事にまとめてあります→五箇山相倉合掌造り集落への行き方!白川郷からバスでアクセスする方法を詳しく!
まずは相倉展望台へ上る!
バス停からの一本道を歩いていくと…
相倉の合掌造り集落が見えてきました!山の中の一本道の先にある集落で、秘境っぽさが半端ない!
集落に入ってすぐ「展望所写真スポット入り口」という看板を見つけました。
集落を歩く前に全体像を頭に入れよう!
…と思い、最初に展望台に上ることにしました。
展望台へはちょっとした山道を徒歩で5分ほど上ります。
雪が残っていましたが、地元の方々が雪かきして下さっているのか、歩くスペースが確保されていました。感謝です!
展望台から見渡す相倉集落は、雪山で隔絶されたエリアに茅葺屋根の合掌造り集落が集まり、神秘的に感じました。
五箇山に平家の落人伝説があったり、流刑地として使われていたことが何となくわかるような雰囲気…。
相倉集落から展望台への行き方について詳しくはこちらの記事をどうぞ→【五箇山】相倉合掌造り集落の展望台への行き方!歩いてどのくらい?
素朴でホッとする風景を楽しむ
展望台行きは往復と風景鑑賞の時間を含めて、30分弱くらいかけました。
バスの時間まではあと1時間半ほどあります。ゆったりと相倉集落歩きを楽しみます!
相倉集落見学の観光客に向けた注意書きの看板です。
「相倉集落で生活している人々に配慮した観光を」…ということですね。
3月の相倉はそれほど寒さは感じませんでしたが、雪がまだまだ残っていて、山盛りになっているのに驚きます。
メインストリートは舗装されていて、車が1台通れるくらいの幅です。とはいっても観光客の車両は進入禁止ですし、地元の人たちの車も一台も通りませんでした。
茅葺屋根に狭い道、背後の山…。本当に昔話のような世界です。
白川郷の合掌造りにくらべて、全体的に少し小さく感じます。
白川郷の合掌造りは大きく立派な建物が多く、豪商・豪農の住み処という印象でしたが、相倉集落はもう少し庶民的なイメージがあります。
所々に小さな蔵のような建物があり、真ん中に漢字が一文字書かれてあります。
観光案内所の方にこの文字について尋ねてみましたが、よくわからないとのことでした。
最初に上った小高い場所にある展望台以外にも、地元の方がおすすめしているのかな?と思われる、ちょっとした展望ポイントが集落内にありました。
最初に上った展望台のように集落全体を見渡せるわけではありませんが、また違った角度から合掌造り集落を楽しめます。
上から見ると雪が深いのがよくわかるなあ~。もう3月なのに!
集落の端の方に「相倉伝統産業館」というものがありましたが、雪に埋もれて閉まっていました。
雪が深すぎて近くにもいけない…。雪かきしないと生活できない豪雪地帯なんですね。
相倉集落内には民宿として営業している合掌造りもあります。
白川郷にくらべると宿泊観光する人は少ないと思いますが、「ゆったりと宿泊観光するのも面白そうだな…」と思いました。
遊歩道を使えば、ふもとの流刑小屋があるエリアにも30分強で歩けるので、宿泊すれば楽しめますね。
ランチ利用しようと思っていた「まつや」は、観光客が少ない時期ということもあり閉まっていました。
ランチはこの後向かう菅沼合掌造り集落で取ることにしました。
相倉集落のあちこちには「放水銃」と書かれた箱があります。
火に弱い合掌造りを火災から守るための装置だそうですが…放水銃の横でのんきに「こきりこ節」を踊っている絵が気になるぞ…。
原初の合掌造りに出会う!
相倉集落には「合掌造りの原型?」と言われる原始的な合掌造りの建物があります。
そのまま原始合掌造りと呼ばれています。
白川郷だけでなく五箇山まで行ってみようと思った理由のひとつが、「原始合掌造りを見てみたい!」ということでした。
雪に埋もれるようにちょこんとあるのが「原始合掌造り」です。
前髪で目が隠れている犬みたいな顔でカワイイ!
合掌造りの屋根だけがある感じの建物で非常に小さく、現在は住民はいませんが、昭和のごく初期まで住居として使われていたそうです。
中に入ることはできませんが、ここが入り口として使われていたんだなあ…と思うと、本当に日本むかしばなしの世界を感じます。
「三郎」という謎の表札がありますが、この原始合掌造りは「三郎」と呼ばれることもあるらしいです。
「じゃあ、太郎と次郎は?」と思っちゃいますが、五箇山で残っている原始合掌造りは、三郎ただ一棟だそうです。
ちょっと遠くから見た三郎。本当に小さいです。
白川郷や五箇山では、合掌造り住居が予想以上に大きく立派であることに驚きましたが、昔はこの原始合掌造りのような小さく簡易な建物がたくさんあったとのことです。
立派な建物だけが保存されて残ったのかもしれませんが、三郎のように唯一残った原始合掌造りが、逆に希少性を帯びているというのも不思議な運命です。
相倉集落に公衆トイレはあるの?
相倉合掌造り集落には公衆トイレが3か所あります。
相倉集落に入ってすぐの駐車場にあるトイレ。
原始合掌造りの近くにあるトイレ。合掌造りっぽくてイイですね!
それから集落の外になりますが、バス停相倉口近くの駐車場にあるトイレです。
私は合掌造りの形をしたトイレを利用しましたが、洋式で非常にキレイなトイレでした!
まとめ
相倉合掌造り集落を2時間かけてゆっくりと観光した旅行記でした。
新型感染症のため外国人観光客がほぼいない上にオフシーズンの3月ということで、閉まっている店や施設が多かったですが、その分静寂の時間を楽しむことができました。
お店が閉まっていたため食事もお茶休憩も取りませんでしたが、2時間で時間が余るなんてことはないくらい見どころが多かったです。
雪に埋もれた相倉も素敵でしたが、次は緑の季節にも訪問してみたいな~と思いました!
白川郷のホテルは天然温泉とおいしいお食事の「結の庄」がおすすめです!