今回の日光旅行で、実際に日光に足を運ぶまで、イマイチ想像ができなかったのが「いろは坂」。
日光から奥日光まで行くのに、「なぜそんなくねくね坂道で行かなきゃいけないんだろう?」とか、「行きと帰りでバス停が違うのはどうして?」などと不思議に思っていました。
実際に日光旅行で「いろは坂」を体験してみて、いろいろと謎がとけましたので、いろは坂についてまとめてみました。
いろは坂はなぜくねくねしているの?
日光のガイドブックで、日光の絵地図を見ると、「いろは坂」はかなりのくねくね道として描かれています。
どうしてあんなにくねくねしているのかと言うと、「いろは坂」が結んでいる日光と奥日光は、非常に高低差があるからです。
奥日光という呼び名に引きずられて、奥日光は日光よりもずっと奥の方としかイメージできていなかったのですが、山の奥ということは、標高も上がるということなんですね!
日光と奥日光の標高差は、500メートル以上あり、しかも一気に高くなるため、スピンカーブが続く道を上っていくことになります。
いろは坂は二つある!上りの第二いろは坂と下りの第一いろは坂
日光から奥日光の中禅寺湖に行くには、このくねくね道「いろは坂」を、上って行きます。
私も東武バスで、「いろは坂」を上りました。
ヘアピンカーブが続くし、対向車に気をつけながら運転しなきゃいけないんだろうなあ…と思っていたら、対向車が…ぜんっぜん来ない!?
実はこのいろは坂は、二つあって、上り専用の第一いろは坂と、下り専用の第一いろは坂と、それぞれ一方通行なので、対向車はいないのです。
このシステムを考えた人、賢明ですね!おかげで、前方が見えにくいスピンカーブの坂でも、正面衝突する心配がないです。
明智平は上りのバスでしか行けないから注意!
さて、「いろは坂」が二つあることで、注意点がひとつあります。
上り専用と、下り専用の坂に分かれているため、バスは行きと帰りで同じ道を通りません。
そのため、行きにしか停まらないバス停、帰りにしか停まらないバス停というのが存在します。
行き(上り)にしか停まらないバス停は「明智平」「日光レークサイドホテル」です。「明智平」は、展望台で有名ですね。
帰り(下り)にしか停まらないバス停は「華厳の滝入り口」です。
華厳の滝に行く場合は、「華厳の滝入り口」でなくても、行き・帰りどちらも停まる「中禅寺温泉」というバス停から、5分弱で歩いて行けるので、心配無用です。
「いろは坂」の名前の由来は?
このくねくね坂が「いろは坂」と呼ばれるのは、第一いろは坂、第二いろは坂を合わせて、48のカーブがあり、この48という数が、いろは48文字と同じ数だからです。
48それぞれのカーブに、「い」「ろ」「は」「に」…と、順番にひらがな一文字が振り分けられています。
上りの第二いろは坂の、下から「い」がスタートし、上りは「ね」まで。下りの第一いろは坂は、続きの「な」から、最後の「ん」までのカーブがあります。
あれ?いろは歌って、終わりは「ゑひもせす」だから、最後は「す」じゃない?と思いましたが、末尾に「ん」を加えて、48文字となっています。
「いろは坂」は車酔いする?
私は車酔いに弱いので、「いろは坂」ではバス酔いを心配していました。
ですが、かなり急なカーブが続くため、一方通行とはいえ、バスはゆっくりと運転していました。
よほど窓の外の写真ばかり撮るとか、ガイドブックやスマホの画面を見すぎるなどのことをしなければ、バス酔いはそれほど心配しなくてよいと感じました。
「いろは坂」って混雑するの?
私が「いろは坂」を通った3月は、観光のオフシーズンで、「いろは坂」は空いていました。
前方に座ったバスもガラガラだったためか、運転手さんが問わず語りに話してくれたのですが、観光シーズンのいろは坂の混雑はスサマジイとのことです。
特に紅葉のシーズンの混雑は尋常でなく、紅葉の時期は、いろは坂を上るのに4時間半かかったというのが、運転手さんが体験した最高記録だそうです!
混雑がなければ、いろは坂は30~40分で上れるので、異様な混雑であったことがわかりますね。
運転手さんによると、一番大変なのはトイレで、男女問わず、車から降りて車道脇の林に入って用を足しに行く人が必ずいるとか…。
いろは坂は自転車や徒歩でも上れる?
バスで通った身としては、この「いろは坂」は、とても徒歩や自転車で上れる坂には見えませんでしたが、ハイキングや、サイクリングする人もいるようです。ひえー…。
徒歩・自転車は禁止はされていませんが、歩道は狭く、一方通行とはいえ、やや危険なように感じました。
「いろは坂」のハイキング・サイクリングに挑戦する方は、くれぐれも安全にお気をつけください。