ウィーン初日は、日曜の早朝にウィーン国際空港に到着し、ウィーン少年合唱団の歌声が響くミサが行われる王宮礼拝堂に向かいました。
地下鉄シュテファンプラッツ駅から王宮礼拝堂に向かう途中で、ウィーンの超高級カフェ・デメル(DEMEL)の看板が目に入りました!
ミサがはじまるまで時間がたっぷりあったので、せっかくだから入店してみました。
早朝でも座席がほとんど空いていないデメルの人気!
私がデメルに入店したのは、3月の日曜日、朝8時半前です。
カフェ文化が無形世界遺産登録されているウィーンにおいて、デメルはザッハートルテで有名なザッハーと、人気を二分するほどの人気店。
それでもさすがに「朝8時半なら席が空いているだろう」と思ったのですが、奥にあるテーブル座席は早朝から満席でした!
カウンター席がかろうじて空いていたので、何とか座れました。
カウンター席がある部屋は、奥の部屋より天井が美しく、カウンター席に座る方が、かえって雰囲気がよいかもしれません。
「アンナトルテ」は美味しかった!
「ウィーンでカフェ体験」と言えば、ザッハーとデメルの「ザッハトルテ」を食べ比べするのが定番です。
ですがデメルのケーキは、「ザッハトルテ」よりも、デメルの伝説の女主人の名前がつけられた「アンナトルテ(Annatorte)」の方がおいしいという意見をよく目にします。
どちらもチョコレートケーキですが、ザッハトルテはアンズジャム入り、アンナトルテはオレンジリキュール入り。
私はオレンジリキュールの方が好きなので、アンナトルテを食べてみることにしました。
波打った形が特徴のチョコレートケーキ。
お味のほどは…しっとり・ずっしりしていて、コクと深みがあって…美味しいっ!
この日は、日本から長距離フライトを済ませたばかりで、少々疲れていたのですが、疲れが吹っ飛ぶような味でした。
やや大きめでお腹にたまるので、お腹が空いているときに食べるのがおすすめです。
デメルはメランジェも美味しい!
アンナトルテと一緒にオーダーしたのは、ウィーンのカフェのドリンクメニュー定番、メランジェです。
メランジェは、コーヒーに泡立てたミルクを合わせた、マイルドな味です。
グラスに入ったお水と一緒に出されました。
アンナトルテだけでなく、このメランジェも、まろやかで非常に美味しく感じました。
アンナトルテには生クリームがつかないので、ミルク味がやさしいメランジェとよく合います。
店内はアンティークかつエレガンス!
ウィーンのカフェは、店内の雰囲気がよいお店が多いです。
ウィーン滞在中にいくつかのカフェに入りましたが、その中でもデメルのインテリアは非常に素敵でした。
アンティークでエレガンス。天井や壁に風情を感じます。
高級感という点では、赤いベルベット張りのザッハーの方が味わえますが、個人的にはデメルの落ち着いた感じの内装の方が好みでした。
総合的なデメルの満足度はいかほど?
さて、ケーキもコーヒーも美味しかったデメルですが、ひとつだけ難点があるとすると…高いです!
東京の都心のカフェとくらべると、こんなものかなという感じではありますが、作り置いてあるケーキと、マシンで淹れるコーヒーの価格としては割高です。
その分、お店の雰囲気を楽しむ値段が入っているということなんでしょうけどね。
値段の高さを考えると、ウィーン滞在中に何度も足を運ぶというわけにはいきませんでしたが、ケーキもコーヒーも美味しく、雰囲気もよいお店だったので、一度だけでも入店してよかったです。
店員さんの対応もソフトで品があり、素敵なカフェ体験ができました。
ウィーンのカフェでは、時にやや強引にチップ代を取られることがありましたが、デメルではそのようなことも一切なかったです。
ウィーンではさまざまなカフェに入ってみましたが、デメルは強くおすすめしたいお店のひとつです。