ウィーンの魅力の一つが、見ごたえのある美術館がいくつもあること!
クリムトやシーレといったウィーン世紀末芸術の巨匠たちの絵や、ハプスブルクの栄華を象徴するような、そうそうたる画家の代表作をウィーンで観賞できます。
ウィーンの美術館で、私が入館した美術館と、おすすめ度をご紹介していきます!
ウィーン美術史美術館
【おすすめ度】
ウィーンで「どこか一つ美術館に入りたい」という人に、圧倒的におすすめしたいのがウィーン美術史美術館です。
特に西洋絵画が好きという方はマスト!
まず、所蔵している絵画の量がスゴイです。じっくり見て回ると3時間でも足りません。
そしてそれ以上に、絵画の質がスゴイ。
ブリューゲルの傑作の数々!
フェルメールの代表作もある!
ベラスケスの有名作品も!
他にもラファエロやカラヴァッジョ作品もあり、絵画によっぽど興味がない人でない限り、ウィーンに来てウィーン美術史美術館に入らないなんてもったいないです!
個人的にはホーフブルク王宮やシェーンブルン宮殿を差し置いてでも、美術史美術館の入館をおすすめします。
ベルヴェデーレ宮殿上宮
【おすすめ度】
ウィーンで一番楽しみにしているのはクリムトの絵を見ること!
という方が美術史美術館より優先すべきなのは、ベルヴェデーレ宮殿上宮内の美術館です。
ベルヴェデーレ宮殿上宮は世界最多のクリムト作品を所蔵していて、私が訪問したときも20作品以上の展示がありました。
そして、数が多いだけでなく、クリムト作品の傑作中の傑作「接吻」「ユディト」があるんです!
ベルヴェデーレ宮殿は中心部よりやや遠いウィーン中央駅近くにあり、立地が少しネックとなりますが、じゅうぶん訪問する価値があるクリムトコレクションです!
セセッシオン(分離派会館)
【おすすめ度】
これは個人的好みになりますが、ベルヴェデーレ宮殿上宮で見た「接吻」や「ユディト」よりも、私が好きだったクリムト作品が「ベートーヴェンフリーズ」です。
この「ベートーヴェンフリーズ」を見るまでは、
クリムト作品ってそんなにいいかな…?
と思っていましたが、「ベートーヴェンフリーズ」を見て「クリムト超すごい!!!」に変わっちゃいました。
「ベートーヴェンフリーズ」はセセッシオン(分離派会館)という建物の地下にあり、このセセッシオンという建物自体が独特で一見の価値があります。
セセッシオンに入場して観賞する芸術作品は、企画展などがある場合もありますが、ぶっちゃけ「ベートーヴェンフリーズ」のみです。
それだけを鑑賞するにしては「やや入場料が高いかな?」とは思いましたが、高い入場料を払っても後悔はない作品でした。
アルベルティーナ絵画館
【おすすめ度】
アルベルティーナ絵画館は、デューラーの超有名なデッサン「野兎」を所蔵していることで有名です。
デッサンなのに超人気の「野兎」。
実際見てみると人気あるのが納得できる、本当に味のある作品でした。
デューラーのデッサンは「野兎」以外にもいくつかあり、クリムトやシーレ、ミケランジェロのデッサンなどもあります。
デッサンでない絵画作品は、印象派以降のモネやピカソの絵画を展示しています。
デューラーが描いたうさたんにはどうしても会いたいなあ…
という方は、アルベルティーナに入館しましょう!
造形美術アカデミー絵画館(一時的に演劇博物館で展示)
【おすすめ度】
私がウィーンで見たいと思っていた絵画のひとつが、ヒエロニムス・ボスの「最後の審判」。
造形美術アカデミー絵画館という美術館が所蔵していますが、現在は工事中のため、一時的に演劇博物館で展示しています(2020年までの予定)。
演劇博物館には、ボスの「最後の審判」以外の造形美術アカデミー美術館所蔵の作品も展示されていて、クラナッハやファン・ダイクの秀作や、有名なマリア・テレジアの肖像などがありました。
ボスの作品以外も楽しめる美術館なので、おすすめですよ!
まとめ
ウィーンで訪問をおすすめしたい美術館をまとめてみました。
- ウィーンの美術館で一番のおすすめは美術史美術館
- クリムトファンにはベルヴェデーレ宮殿上宮
- クリムト好きはセセッシオンもおすすめ
- デューラー「野兎」を見たい人はアルベルティーナ
- ヒエロニムス・ボス「最後の審判」を見たい人は造形美術アカデミー美術館
ウィーンの美術館は入場料がやや割高に感じますが、満足度の高い美術館が多いです。
ぜひウィーンでしかお目にかかれない傑作絵画を堪能してください!