飛鳥サイクリング旅行の続きです!
亀石→橘寺(二面石)→酒船石→飛鳥寺→飛鳥坐神社→飛鳥資料館(庭園のみ)→甘樫丘→石舞台古墳→奥明日香(徒歩)→鬼の雪隠・鬼の俎→猿石
亀石→二面石(橘寺)と飛鳥の石造物見学が続きましたが、次も石造物です。
飛鳥の石造物の中でも、特にミステリアス度が高い「酒船石」を見に行きます!
「酒船石」がある場所
酒船石は飛鳥寺と石舞台古墳を結ぶ道の途中にあります。
観光で回る飛鳥エリアの真ん中くらいにあるので、訪問しやすいです。
私は橘寺から飛鳥寺に向かう途中に、酒船石があるエリアに立ち寄りました。
飛鳥駅からは3㎞ほど離れていて徒歩40分程度。
駅から歩けない距離ではないですが、他の見どころにも足を運ぶなら、レンタサイクルで行くのがおすすめです。
酒船石へのアクセス
酒船石は竹やぶの中にあり、徒歩でしか近くには行けません。
レンタサイクルを利用している場合は、近くに駐輪場があるので、自転車を停めてから徒歩で向かいます。
この階段を上っていきます。
どんどん上ります。階段はそれほど急ではなく、そんなにしんどくありません。
途中に「酒船石遺跡」の説明版と、木製の覆いに囲まれたエリアがあります。
ここにあるのは石垣跡で、斉明天皇の時代(7世紀)の何らかの建造物の跡ではないかと言われている遺跡です。
こちらは石造物の「酒船石」ではありません。
間違えないとは思いますが念のため。「酒船石」の形を知らずに見に行く場合は、「これ?」と思ってUターンしちゃいそうなので!
この石垣跡の近くに「酒船石」と書かれた矢印版があるので、表示に従って先に進みましょう。
酒船石は無料見学OK
そのまま進むと、竹やぶの向こう、右の方に酒船石が見えてきます。
階段を上り始めて2~3分で酒船石のある場所に到着します。
酒船石は竹やぶの隅っこにドンとあるだけで、無料で見学できます。スタッフの常在もなしです。
多くの飛鳥の石造物と同じように、覆いや柵がなく野ざらしになっていて、極限まで近づけますし、「さわっちゃダメ」の表示もありません。
こちらが酒船石。思ったより大きいという印象です。
大きすぎて、背の低い私には、酒船石に刻まれた謎の溝の形が見えません。
近くにあった石に乗って、同行者に支えてもらう形で上からのぞきました。
野ざらしなので、溝には水や葉がたまっています。
飛鳥の子どもたちは普通に酒船石に上って遊びそう。ていうか、乗っちゃダメとも書いてないし。
酒船石に刻まれた溝は非常に謎めいた形ですが、何か液体を流す溝であることは間違いないような気がします。
最近の説では、酒船石は水流がある庭園のオブジェの一部だったんじゃないかと言われています。
飛鳥資料館には、噴水の役割を果たす石造物がいくつかあり、確かに飛鳥にそのような文化はあったのだろうな…と思います。
が、「酒や薬を調合していたんじゃないか?」「何かの方角を示す暗号ではないか?」というロマンのある推理も捨てがたいですね!
手塚治虫の「三つ目がとおる」には、酒船石は麻薬を作る装置だったというストーリーが登場します。
平日昼間は人が少ないことを留意
酒船石は車や人が通る道路からは離れていて、奥まった場所にあります。
そのためか訪問客は少なく、私が足を運んだ3月平日の昼間は、他に1組しか見学客はいませんでした。
あまりにも人がいないので、女性一人での訪問は少し不安を感じるかも…。
女性一人の場合はなるべく天気のよい明るい時間帯に足を運び、あまり長居しないようにする、念のため防犯ベルを持っておく…等の対策をおすすめします。
有料の酒船石遺跡とは別エリアなので注意!
「酒船石」へとアクセスできる階段の左側には、「酒船石遺跡」というエリアがあります。
この「酒船石へはこちらの階段をご利用ください」という張り紙のある小屋の、左側を進んでいくと「酒船石遺跡」があります。
「酒船石遺跡」には有料の見学エリアがありますが、有料のエリアには酒船石は含まれていません。
酒船石は無料で見学できます。有料エリアだけみて「酒船石って何だったんだ…?」と次の目的地に行ってしまわないように気を付けましょう。
有料エリアには何があるというと、「亀形石造物」と呼ばれるものがあります。
2000年に発見された、上から見ると平たい亀の形をしている石造物です。亀石といい、古代飛鳥には亀の信仰があったのかもしれませんね。
この亀形石造物も見てみたかったのですが、飛鳥1日観光は忙しかったので今回はスキップしました。
まとめ
次は飛鳥寺に行きます!